ガーデナー(庭師)養成講座 第3期 第8日~立ち木剪定・レッドロビン&シラカシ編~
今週はぐずついたお天気で、心配していたのですが、前日の雨から一転、快晴。
それにしても今回の第3期は、お天気に恵まれています。
(ただ、花粉がなかなかに厳しいです・・・)
前回は剪定の座学で、基本的な剪定の方法をインプットしていただきました。
今回は、そのインプットした内容を活かすべく、早速実技に突入です。
まずは、座学の内容をちょっぴり復習。
その上で、実際の立ち木を切る前に、切り枝を使って剪定の方法を解説します。
座学では、テキストや動画を使用してご説明したものの、どうしてもそれでは立体感を出し切れず、受講者の方からのアンケートでも、2Dではイメージが掴み切れなかったという声もいただいていました。
そのため、大きめの切り枝を事前にご用意しておき、そちらをサンプルに、不要枝・忌枝とはどういう枝を指すのかをご説明しました。
その上で、実際の立ち木と向かい合います。
午前の部の方には、レッドロビンとシラカシ。
レッドロビンは生垣で見かけることが多い樹木ですが、こちらには独立した立木として植えられているものと、列植のものがあり、それを剪定で仕上げます。
午後の部の方には、イボタノキ。
こちらも列植ですが、後ろにフェンスがある状況でしたので、整姿剪定を行います。
若木で、枝ぶりがわかりやすい状態の樹木を題材に、剪定の仕方を体験を通して学んでいただきました。
まずは講師の細川から、基本的な進め方をレクチャー。
その上で、皆さんにトライしていただきます。
いつも通り、養生から。
そして、剪定に突入です。
初日からテーマは「ひとり2本、剪定を完了させる」です。
初めての剪定。
皆さん、樹木を前にして、どこから手をつければいいのか、悩んでおられました。
細川からは、都度アドバイスはさせていただきますが、それは目先の切り方の話ではなく、剪定の技術を身に付けることを視野に入れてのアドバイスです。
そのため、今回特に口を酸っぱくしてお伝えしていたのは、「剪定をしながら、その枝を切るときに、自分と対話し、自分に説明できるかを考えること」でした。
どのような意図をもって、その枝を切るのか。
たとえば、座学で「不要枝」について学びました。
そして、実際の樹木を前にしたとき、その「不要枝」に遭遇します。
では、不要枝だから迷わず剪定してしまって良いのか?
答えは、「NO」です。
その樹木の現状の樹形はどうなっているのか?
その樹木が今後どのように成長していくのか?
それを想像したときに、情報としては「不要枝」かもしれないけれど、その樹木にとってはそうではない。
ですから、自分に対して説明できること、そして、意図をもって剪定をすることが大切になってきます。
だからこそ、最初は「大いに悩んでください」なんです。
答えをお教えするのは簡単ですが、それでは、この講座が終わったあとにつながりません。皆さんには、講座終了後につながる知識やスキルを修得していただきたいと考えています。
そして、なんとか、時間内に終了。
最後はいつも通り、そうじをした後、道具のメンテナンス。
そして、1日の振り返りをして終了。
今回は、これまでの実技以上に「難しかった」という声が多かったように感じます。
ですが、それで良いと思います。
講師の細川が言うように、大いに悩んで考えて、ご自身の中に「その枝を切る意図」を多くつくっていくことができれば、悩む回数は徐々に減っていき、そして剪定スキルも向上していくはずです。
来週も剪定の実技です。
さらに経験を積んでいただければと思います。
※今後の体験講座の情報は、ガーデナー(庭師)養成講座Twitterで告知予定です。
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