ガーデナー(庭師)養成講座 第3期 第19日~登り込み剪定・スダジイ編~
残すところ、あと2日となった第3期ガーデナー養成講座。
毎週のように日曜に雨に降られたあの梅雨も明けたな・・・
それをこれでもかと感じるほどの暑さの中での実施となりました。
前回・前々回の2回で、皆さんには初めて「登り込みの剪定」というテーマで、5mほどの高さのハナミズキの剪定にチャレンジしていただきました。
そして、今回・次回は、また2回にわたり「登り込みの剪定」をテーマに、スダジイという樹木の剪定にチャレンジしていただきます。
スダジイは、ハナミズキと比較すると登りやすい枝ぶりの樹木です。
まずは講師の細川から、前回までの復習と、スダジイの基本的な剪定方法についてレクチャーします。
そして、早速スタートです。
明らかに感じた変化として、初めて登り込みにチャレンジした前回・前々回は恐る恐るで、脚立の上での剪定から登り込みに移行できずにいた方もおられたのですが、今回は皆さん、そそくさと登っていかれていたこと。
受講者の皆さん自身が気づいておられるかはわかりませんが、こういったちょっとした変化からも、皆さんがスキルを修得されていることを感じることができます。
今回皆さんに実技にトライしていただいているスダジイは、前回、昨年の秋に『がっつり』剪定されているものです。
その分、若い芽がたくさん吹いています。
これまで、「剪定は、古い芽と若い芽を入れ替えていく」という基本をお伝えしてきたのですが、それを意識しすぎて若い芽を残しすぎ、古い芽を切りすぎてしまうと、刈り込んだような、玉の形に仕上がってしまいます。
ですから、いかにうまく枝を残し、『枝を見せる』仕上げができるか、短枝と長枝をいかにバランス良く残すかの技量が問われます。
この点には、皆さんとても悩まれ、そして苦労されていた印象です。
でも、それで良いんです。
剪定には、基本はありますが、唯一の答えがあるというものではありません。
基本の考え方を理解したら、あとはその考え方をもとに、剪定しようとしている樹木を前に、どう仕上げていくかを考え、意図をもって剪定していくこと。
それが自分の中に積み重なっていくことがイコール、剪定時の自分の判断基準が増えていく、ということになります。
むしろ、こうやって悩むということ自体が、「剪定の基本ってこうだけど、でもこう切ると、今回はこうなるよな・・・」という風に、皆さんの中に基準ができているということなのだと思います。
そして、今日は時間切れ。
講師の細川から、「かかり枝を取りながら降りて来ましょう!」の声がけ。
降り方ひとつとっても、そうじにつながっています。
いつも通り、そうじと
道具メンテナンスをして終了です。
最後の最後に登り込み剪定をもってきていて、当然難易度がグッと上がることもあり、皆さんより一層悩んでおられた印象でした。
ですが、その悩んだ数、そしてその悩みを解決した数が、知識と技術として身についていきます。
この講座は残り1回となりましたが、その悩みに遭遇したとき、その悩みを解決するための基本となる考え方を、しっかりと修得して終了のときを迎えることができればと思います。
※今後の体験講座の情報は、ガーデナー(庭師)養成講座Twitterで告知予定です。
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