いかにして私はNikon D780を手放す決断をしたのか

こんにちは。my new gear 2020がありましたが、その直後に駆け込みでNikon D6、Nikon Z7 IIを購入していました。2つ合わせて100万円の出費です。なんでそんなことになっちゃったのということですが、元はと言えばNikon D780が私の満足いくものでなかったためです。なぜか?

このエントリは少しポエム気味です(あんまり信用しちゃいけない)

画像1

D780の所感

Nikon現行の一眼レフカメラでは、D780は「最も安いフルサイズ機」です。セミプロフェッショナル向けでもなく、どちらかといえば「背伸ばししてフルサイズ機がほしいアマチュア、ファミリー層」向けへの訴求が主に見受けられます。

それはUIに大きく関わってきます。アマチュア、ファミリー向けとなると本体重量やサイズを小さくしてコンパクトさを主張しなければならなくなってきます。そのため、D780は少し小さく、ホールド感が弱いです。逆に言えば、それだけコンパクトにまとまっており、軽いということです。

また、あまりフォーカスポイントを変更するように作られていません。D500、D850にあるフォーカスポイント選択用のサブセレクターが用意されていません。そのためフォーカスポイントを選択する際には上下左右ボタンで操作しなければならず、これもまたあまり使用感がよくありませんでした。(実際にはフォーカスモード:Autoが割と便利だったのであまり使わなかった気もしますが、やはり気になるものは気になります)

縦グリップも用意されていません。これは縦グリップに対応させるための端子がそもそも存在していないので、今後も出ないでしょう。縦グリップがあればさらにバッテリーを積んで行動時間を増やしたり、縦持ち撮影時に使いやすくなります。後で購入したZ7 IIには縦グリップが用意されており、かなり使用感が良かったです。
ただし、D780の「軽さとコンパクトさ」のためにならないと判断したため、縦グリップをオミットしたのかもしれません。

一番気に触った点は、ファインダーが非常に見づらいことです。これは何かというと、ファインダーのレンズから目の距離が遠いことです。裸眼の方は気にならないかもしれませんが、アイキャップの奥行きが深く、眼鏡をつけているとファインダーの中がすべて見えないことが多々あり、またすべてを見ようとするとアイキャップと眼鏡がくっついてしまい、眼鏡が汚れるなどもありました。
そこでアイキャップを外したところ少しは見づらさが改善しましたが、今度は眼鏡とファインダーが直に接触して眼鏡が傷つくという点も非常に良くなかったです。

画像2

在りし日のD780

では逆にD780は何が良かったのか?それは価格の安さ、画質、感度のよさ、軽さ、記憶媒体の安さと汎用性です。これらはすべてきれいにまとまっており、使いやすくもありました。特にSDカード2枚が刺さる仕様はかなり良かったです。

一方、これよりランクが下となるAPS-CのD500の方がUIがよくできている(D850と同等程度)ぶん、D780のちょっと良くなかったところが際立って悪く見えます。もう少し頑張ってほしかった。

そして今

現在ではNikon D6をメインで利用しており、Z7 IIをFTZ+縦グリップで利用しています。D6は重いですが、連写性能や高感度の強さに秀でており、値段相応の使いやすさと「どんな状況でも使える」という信頼感があります。重いですが。

ZシリーズについてはZマウントのレンズが非常に良さそう(たとえば、50mm F1.2や、58mm F0.95 Noctなど)であり、こちらもかなり期待できます。

現状、ZシリーズとDシリーズどちらをおすすめできるかといえば、お金に糸目をつけないのであれば私のようにD6+Z7IIのような使い方になると思います。どちらも非常に優秀なボディです。(Z7IIは少しバッテリーのもちが悪いですが…)