【ポケモンSV】ブリジュラスの行き着く先は?【藍の円盤】
ポケモンSVのDLC『ゼロの秘宝』第二弾『藍の円盤』の配信まで1週間を切りました。剣盾のDLC『鎧の孤島・冠の雪原』の感覚がだいたい4カ月ほどだったことを考えると中々早いペースに思えます。
そんな藍の円盤では碧の仮面同様SVに元々内定してなかったポケモンが登場します(さすがに準伝説禁止伝説大量解禁は予想外でしたが)が、新規枠のポケモンで剣盾で初登場したジュラルドンがブリジュラスという新しい進化先を手に入れたことも話題になりました。
そもそもジュラルドンとは?
まずはジュラルドンというポケモンについて簡単におさらいしておきましょう。
ジュラルドンは第8世代ソード・シールドで初登場したポケモンであり、第4世代の禁止伝説級であるディアルガ以来の鋼・ドラゴンタイプ複合のポケモンとなります。
鋼・ドラゴンという複合は非常に優秀であり、ドラゴンの弱点である氷とフェアリーとドラゴンを鋼が、鋼の弱点である炎をドラゴンが相殺、鋼タイプとドラゴンタイプの耐性の多さから半減以下に抑えることのできるタイプが非常に多いです(最も弱点の格闘と地面はいずれもメジャーなタイプのため過信はできませんが)。
そして種族値配分は以下の通りです。
HP:70
攻撃:95
防御:115
特攻:120
特防:50
素早さ:85
種族値合計:535
鋼タイプだけあって防御種族値は高いですが、特殊アタッカーに不要な攻撃種族値が95と高め、かつHPと特防の低さが際立っているため、種族値配分自体は優秀とは言えないでしょう。
しかし、特攻はさることながら素早さ種族値も鋼タイプにしては比較的高い方であるため、こだわりスカーフを持たせた高速アタッカーとしての使い方も可能でした。
ネックとなる特防もとつげきチョッキである程度補うことも可能であり、ダイマックスからのソーラービームを媒体としたダイソウゲンでフィールドをグラスフィールドにすることで、弱点技・地震のダメージを軽減することも可能でした。
また、ステルスロック撒きやリフレクター・光の壁を貼りつつ、てっていこうせんで自主退場という起点作成役としても使われるなど、決して弱いポケモンではありませんでした。
しかし、ソード・シールドの目玉ともいえる新システム・ダイマックスにおいて特別なダイマックスであるキョダイマックスを使えるポケモンとして選ばれましたが、そのキョダイマックス形態が非常に残念な性能をしていたことから、ネタポケとして扱われてしまうことも少なからずありました。
登場から次の世代で進化追加は過去にはありましたが……
そんなジュラルドンに進化形追加は歴戦のトレーナー達も予想はできなかったでしょう。
過去に登場→次の世代で進化形が追加されたのは初代→金銀では8パターン(クロバット、ニョロトノ、エーフィ、ブラッキー、ハガネール、ハッサム、ポリゴン2、ハピナス)と多めですが、それ以降ではRSE→DPtのヨノワール、ユキメノコ、エルレイド以来でした。
しかし、RSE→DPtで追加された3匹のうち最終進化形だったサマヨールの合計種族値は455。ジュラルドンと比べて80も低いです。そのため、無進化の時点で種族値が535もあるジュラルドンが進化した場合、合計は幾つになるのでしょうか。
今回はブリジュラスがどのような種族値になるかを過去の先例から予測していきたいと思います。
パターン①:純粋に全種族値アップ(もしくはダウンなし)
1つ目のパターンとしては、進化によって全体的に向上、もしくは一部据え置きというパターンです。
サイドン(105-130-120-45-45-40)→ドサイドン(115-140-130-55-55-40)やノコッチ(100-70-70-65-65-45)→ノココッチ(125-100-80-85-75-55)のように下がることなく必要なところが上がる形になります。
ただ、ドサイドンの種族値合計は535とこの時点でジュラルドンと同等なので、これ以上上げると準伝説や600族クラスになってしまうので、バランスを考えると、この線はあまり現実的ではないでしょう。
パターン②:種族値合計アップも一部能力が進化前よりダウン
近年多いのが進化において種族値合計は上がるものの、一部のステータスが大きく下がるパターンです。
キリキザン(65-125-100-60-70-70)→ドドゲザン(100-135-120-60-85-50)のように必要な種族値を大幅に上げつつ、不要な素早さを削ることで全体的に無駄のない種族値になりました。
これはメタ読みになりますが、ブリジュラスのモチーフに鉄橋が含まれていることもあり、進化前よりはるかに鈍重そうな見た目をしていることから、下がるなら素早さの種族値が下がりそうですね。
パターン③:種族値合計はそのまま配分だけ変わる
ストライク(70-110-80-55-80-105)→ハッサム(70-130-100-55-80-65)は進化でこそありますが、素早さ40が攻撃防御に20ずつ回っています。そのため合計種族値は500のままだったりします。
ジュラルドンの時点で535もあるので、ブリジュラスもハッサム同様に合計はそのままで配分が変わるということもあるのではないでしょうか。
ブリジュラスの問題点:ヒスイヌメルゴンとの差別化
そんなブリジュラスですが、懸念点としては同じタイプに強力なライバルが存在することでしょう。『ポケモンLEGENDS アルセウス』で登場したヒスイヌメルゴンはタイプがブリジュラスと被っており、種族値も特攻が高めな点が共通しています。また、種族値合計は一般ポケモンでは最高クラスの600であり、150という圧倒的な特防種族値の高さからレギュレーションDの時点では使用率30位以内に入り続けるなど、常に高い使用率を記録していました。
一方のブリジュラスですが、さすがに種族値合計が600になることはなさそうなので、種族値配分で差別化を図ってくるのではないでしょうか。
進化前のジュラルドンの時点で防御種族値および特攻種族値ではヒスイヌメルゴンを上回っているので、対物理・特殊アタッカー適正ではブリジュラスの方が上回ることになりそうです。
進化こそしましたが……
現在のランクマッチでは↑のポケモンが跋扈しています。ブリジュラスの弱点を突いて来る両ウーラオスに加えて、高いステータスで活躍し続けるガチグマ(アカツキ)は天敵となり得る存在でしょう。
他にも高い耐久を誇るディンルー、アタッカーならびに起点作成役やクッションとしても活躍できる霊獣ランドロスなど単純な相性を考えれば厳しいポケモンが環境には多く存在します。
最もこれらのポケモンとブリジュラスのタイマンになる時点でテラスタルを駆使しなければ厳しいのは否めないので、結局はパーティー構成次第になるのでしょう。どちらにせよ、解禁が楽しみなポケモンの1体です。
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