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【ポケモンSV】ヒスイ地方のポケモンがパルデアに来たら?〜前編【ポケモンLEGENDS アルセウス】

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。今年もnoteは低頻度更新ですが、読んでいただいている皆様に喜んでもらえるようなことを書いていければ、と思っております。
 さて、2022年に開設20周年を迎えた全ポケモントレーナー必見の攻略サイト『ポケモン徹底攻略』様。
 最新作SVの情報も掲載されており、攻略から育成までポケモン攻略のために必要な情報がまとめられているサイトです。
 こちらにはその作品ごとのポケモンのデータも抑えてあり、SV未解禁のポケモンについての情報も載っています。
 今作は事前のPVにゾロアーク(ヒスイの姿)が映っていたこともあり、外伝作品にあたる『ポケモンLEGENDS アルセウス』で登場したヒスイの姿のポケモンも『ポケモンHOME』経由で搭乗することが予想されています。

ひっそりと写り込むラベン博士

 ヒスイの姿が存在するポケモンは御三家を除いて全員SVに登場しているので、これらのポケモンがSV環境にどのような影響を及ぼしてくれるのか。ガチ勢というほどやり込んでいる訳ではありませんが、楽しみにしております。

ヒスイの姿のポケモンについて簡単考察

 アルセウスをプレイしたことがある方ならご存じだとは思いますが、ヒスイ地方のポケモンには特性が存在しません。
 そのためSVで初めてヒスイの姿のポケモンが明らかになるのですが、カイリューやミミッキュのように特性がそのポケモンの強さを左右するため、どのような特性を与えられるのか。
 そのあたりも見つつヒスイの姿のポケモンについて簡単に考察していきたいと思います。

ウインディ(ヒスイの姿)

タイプ:炎・岩
種族値
95-115-80-95-80-90(555)
特性
威嚇/貰い火/石頭(隠れ特性)

・原種ウインディとの主な違い

・原種は炎単タイプ
・原種よりHP攻撃の種族値が5高い代わりに特攻素早さの種族値が5低い
・原種の隠れ特性は正義の心

 タイプの関係上半減できるタイプは原種より1つ多いですが、岩タイプが追加されたことで水タイプと地面タイプの技が4倍弱点になるなど、抜群となる技のタイプが増えています。そのため威嚇と鬼火を使った上で物理受けとして運用する場合は弱点の少ない原種ウインディに軍配が上がります。
 しかし、ヒスイウインディは隠れ特性が石頭であり、タマゴ技で諸刃の頭突きを習得することが解析によって明らかになっています。
無反動で諸刃の頭突きを撃つことができるポケモンではガチゴラスに次いで2番目に高い攻撃種族値をしており、フレアドライブや捨て身タックルなど反動技を多数習得するため、石頭を活かしたアタッカー型としての活用が強いのではないでしょうか。

・育成例
意地っ張りAS@拘りスカーフ
テラスタイプ:岩(諸刃の頭突きの威力を上げつつ水と地面を2倍弱点に)orノーマル(捨て身タックル・神速をタイプ一致で撃てる)
特性:石頭(反動技との相性)
技:諸刃の頭突き/フレアドライブ/捨て身タックル/サイコファング

マルマイン(ヒスイの姿)

タイプ:電気・草
種族値
60-50-70-80-80-150(490)
特性
防音/静電気/誘爆(隠れ特性)

原種マルマインとの主な違い
・原種は電気単タイプ

ヒスイの姿にしては珍しく原種と全く同じ種族値に。原種マルマイン同様素の状態でドラパルトの上を取れる貴重なポケモンで、草タイプが故に原種以上に取れる絡め手が増えました。しかし、何故か原種がレベルアップで覚えることができる光の壁を技マシンで覚えられないという謎。
 専用技クロロブラストは草タイプ版てっていこうせん。タイプや種族値を考えると大爆発よりも多く相手にダメージを与えつつ、自主退場に繋げられるので壁貼り型のクレッフィやジュラルドンに近い役割を持たせることができます。

・育成論
臆病HS@光の粘土
テラスタイプ:なんでも(起点作成役として使うならテラスタルはまずこのポケモンには使わないかと。強いて挙げればクロロブラストの威力を上げる草あたりか)
特性:防音(ラウドボーンのフレアソング対策)
技:クロロブラスト/リフレクター/電磁波/挑発

バサギリ

タイプ:虫・岩
種族値
70-130-95-45-75-85(500)
特性
ちからづく/虫の知らせ/切れ味(隠れ特性)

 アルセウスと比べて攻撃種族値が5下がり、特防種族値が5上がったことで結果的に分岐進化先のハッサムと同じ攻撃種族値に。
ハッサムがテラスタルによる強力なバレットパンチ使いになっているため、元々のタイプを考えてもハッサムほど幅は利かせないのでは、と思われます。
 一方で隠れ特性は今作で追加された切れ味。専用技のがんせきアックスは威力65ながらも切れ味の補正が受けられる技となっており、また攻撃しつつステルスロックを撒くことができるという唯一無二の性能をしているのでこの技をどれだけ活かせるかがバサギリの生命線となるでしょう。

・育成例
陽気AS@命の珠
テラスタイプ:岩(がんせきアックスの威力を上げる)or水(弱点タイプである水と鋼を半減に)
特性:切れ味(対象技の威力上昇)
技:がんせきアックス・シザークロスor蜻蛉返り・インファイトor電光石火・剣の舞

バクフーン(ヒスイの姿)

タイプ:炎・ゴースト
種族値
73-84-78-119-85-95(534)
特性
猛火/お見通し(隠れ特性)

原種バクフーンとの主な違い
・原種は炎単タイプ
・原種より特攻の種族値が10高い代わりにHP素早さの種族値が5低い
・原種の隠れ特性は貰い火

 SVではラウドボーン、ソウブレイズに次ぐ3体目炎・ゴースト複合。ラウドボーンは物理受け、ソウブレイズは物理アタッカーと同複合ながらも棲み分けはできています。
 原種バクフーンの代名詞といえる拘りスカーフ+噴火のコンボも可能で特攻種族値の関係上原種以上の高火力で噴火を使うことができます。
 しかし、素早さの種族値が5下がったことが痛手で、原種で抜けていたS種族値96〜99のポケモンの最速スカーフを抜くことができなくなりました。
 この素早さラインの間には使用率の高いサザンドラ(98)やトリック用としてスカーフを持つこともあるミミッキュ(96)、未解禁ながらも前作で強力だったウーラオス(97)などが存在するので、最速でもこれらのポケモンに対する優位性が少なくなってしまうのは難点と言っていいでしょう(全員ヒスイバクフーンは相性が悪いので無理に相手する必要はありませんが)。
 また、ゴースト複合により不意撃ちや影撃ちといった先制技が抜群になってしまっているのも厳しく、サーフゴーが流行していることから他の炎タイプや悪タイプの需要が高いため、使いこなすには高いプレイングが求められるポケモンでしょう。
 ちなみに専用技の百鬼夜行は火傷効果がついた代わりに威力が5下がった祟り目。効果自体は悪くはないのですが、さすがに素の威力が低すぎるかと思われます。

・育成例
臆病CS@拘りスカーフ
テラスタイプ:炎(炎技の威力底上げ)or悪(苦手な悪ゴーストを半減)
特性:お見通し(対面した相手の道具を見ることができるのでこれで相手がスカーフ持ちかどうかを判断しましょう)
技:噴火/オーバーヒート/シャドーボール/神通力or鬼火

ハリーマン

タイプ:毒・悪
種族値
85-115-95-65-65-85(510)
特性:毒のトゲ/すいすい/威嚇(隠れ特性)

 原種が水・毒タイプだったのに対しこちらは水タイプが悪タイプに変わりました。進化前のハリーセンからは素早さ以外の種族値が順当に成長し、微妙に足りなかったA種族値も毒タイプの中では上位に位置するレベルになりました。
貴重な非水タイプの特性すいすい持ちであり、雨天においては最速の道連れ使いになることも可能です。また、とどめばりを覚えることができるので弱った相手をしとめてA3段階アップを狙えば全抜き態勢を整えることも可能です。
 隠れ特性の威嚇を活かした物理受けも可能であり、弱点は無効にしやすい地面のみということもあってサイクル戦適性も高いポケモンと言えるでしょう(これでクイックターンを習得してくれれば文句なしなのですが)。

・育成例
意地っ張りA252 S調整残り耐久@命の珠
テラスタイプ:草(地面弱点消し、水半減、粉宿木無効など恩恵が多め)
特性:すいすい(雨下アタッカーとして運用)
技:噛み砕く/ダストシュート/とどめばり/道連れ

オオニューラ

タイプ:毒・格闘
種族値
80-130-60-60-80-120(510)
特性
プレッシャー/軽業/毒手(隠れ特性)

原種(マニューラ)との主な違い
・マニューラは悪・氷タイプ
・マニューラの特性はプレッシャー/悪い手癖(隠れ特性)
・マニューラとオオニューラの種族値差分
70(-10)-120(-10)-65(+5)-45(-15)-85(+5)-125(+5)

 原種ニューラが悪・氷タイプなのに対し、ヒスイニューラはグレッグル系統と同じ毒・格闘タイプに。その進化形であるオオニューラはマニューラより素早さを落としたかわりに攻撃力を上げたような種族値になっており、どちらも紙耐久かつ4倍弱点を持った複合タイプとなっています。
専用技のフェイタルクローは威力80で50%で毒麻痺眠りのいずれかの状態異常を付与するという強化が為されており、同威力の物理毒技の毒突きと比べると追加効果が大幅に強化されています。格闘技はインファイトをレベル技で習得するので、原種マニューラ同様低い耐久を気合の襷などのアイテムで補って戦うのが基本的な運用になるでしょうか。ちなみに特性に軽業があるので気合の襷のような消費系のアイテムとは好相性です。

・育成例
意地っ張りAS@気合の襷
テラスタイプ:悪(4倍弱点のエスパーや一致技を半減以下にするゴーストに)
特性:軽業(消費系の道具と好相性)
技:フェイタルクロー/インファイト/辻斬りor泥棒/カウンター

ガチグマ

タイプ:ノーマル・地面
種族値
130-140-105-45-80-50(550)
特性
根性/防弾/緊張感(隠れ特性)

 リングマ(種族値合計500)が更に進化し、種族値合計はなんと準伝説に肉薄する550まで上昇。同タイプのホルードには特性の関係で火力は劣るものの耐久力で勝り、根性のおかげで物理アタッカーの天敵である火傷を恐れることなく動くことができます。
 一方でリングマの時に持っていた早足は進化に伴い失ったので素早さを上げるのは難しくなりましたが、一応草分けを覚えるので補強もできなくはありません。ただ、元々のS種族値を考えると最遅個体を使ったトリックルームアタッカーとして使うのもいいでしょう。
 ちなみに専用技だったぶちかましはアルセウスの時と同じ地面版インファイトとして実装され、ハリテヤマとイダイナキバも覚えるようになりましたが、これら3体の中では一番高い火力で使うことができます。
 ちなみに現状ガチグマはSVには登場していませんが、データが内蔵されているためかリングマにも進化の輝石が適応されています。

・育成例
意地っ張りAD@突撃チョッキor火炎玉
テラスタイプ:ノーマル(ノーマル技の威力アップ+水草氷弱点消去)or飛行(草格闘半減)
特性:根性(対火傷)
技:空元気orのしかかり/ぶちかまし/雷パンチ/じゃれつく

アヤシシ

タイプ:ノーマル・エスパー
種族値
103-105-72-105-75-65(525)
特性
威嚇/お見通し/草食(隠れ特性)

 単ノーマルのオドシシが進化してエスパー複合になりましたが、今作においては同タイプの複合が多く、更に進化前が同じ金銀初出のキリンリキの進化形・リキキリンと似通ったものになっています。

※リキキリンの種族値
120-90-70-110-70-60(520)

 リキキリンはアヤシシに比べるとHPと特攻で勝っており、合計ではわずかにアヤシシの方が上ですが数値の上での使い勝手となるとリキキリンの方が良さそうですね。
 一方でアヤシシは攻撃種族値で勝っており、特性に威嚇を持っているため特性込みの物理耐久でも上回っています。
専用技のバリアーラッシュも攻撃しつつ自身の防御を上げることができるので、威嚇で物理相手に出してバリアーラッシュで積んでいく戦い方が無難でしょうか。ちなみに特攻も105あるので、バリアーラッシュを意識させておきながら特殊型で意表をつく戦い方も可能です。
 ちなみにリングマ同様SVにおいてオドシシも進化の輝石に対応するようになっています。威嚇や催眠術などを駆使したサポート型として使うのであれば輝石オドシシとして活用するのも手でしょう。

・育成例
意地っ張りHA@突撃チョッキ
テラスタイプ:格闘(弱点の虫と悪を半減+格闘テラバーストが一致技の通りにくい悪や鋼に抜群)
特性:威嚇(使い勝手のいい特性)
技:バリアーラッシュ/地震/捨て身タックル/テラバースト

ダイケンキ(ヒスイの姿)

タイプ:水・悪
種族値
90-108-80-100-60-85(528)
特性
激流/切れ味(隠れ特性)

原種ダイケンキとの主な違い
・原種ダイケンキは水単タイプ
・原種ダイケンキの隠れ特性はシェルアーマー
・原種ダイケンキとヒスイダイケンキの種族値差分
95(+5)-100(-8)-85(+5)-108(+8)-70(+10)-70(-15)

 原種ダイケンキは水単タイプかつ特殊寄りの種族値でしたがヒスイダイケンキは悪タイプが追加され、物理寄りの種族値になりました。
 原種は単タイプかつ突出した種族値がないことから強さは水御三家の中では下から数えた方が早いレベルでしたが、ヒスイの姿は専用技のひけん・ちえなみという技を習得。更に物理寄りの種族値になることで特殊傾向の強い水御三家の中では競合相手の少ないポケモンになりました(最も今作では歴代水御三家でA種族値が最も高いウェーニバルが登場しましたが)。
専用技のひけん・ちえなみは攻撃と同時に撒菱を撒くことができる技で、撒菱は浮いているポケモンにはダメージを与えられませんが、ステルスロックと違って多く撒けば撒くほど相手に与えるダメージを増やすことができます。
 また、通りのいい悪タイプの技かつ隠れ特性の切れ味の対象でもあるのでエルレイドや前述のバサギリと同じく切れ味で技の威力を高めて使っていくのがこのポケモンの強みを活かせるのではないでしょうか。
 ちなみにタマゴ技にも優秀な技が多く、切れ味対象のアクアカッター・辻斬り・聖なる剣を覚え、切れ味の補正こそ乗りませんが使い勝手の良いはたき落とすも覚えるので是非遺伝させておきましょう。

・育成例
陽気AS@突撃チョッキ
テラスタイプ:水or悪(一致技の威力アップ)
特性:切れ味(対象技の威力上昇)
技:ひけん・ちえなみ/アクアカッター/不意打ちorアクアジェット/※以下技候補から1つ

選択肢
・はたき落とす→タイプ一致、相手道具無効
・燕返し→対草格闘、切れ味対象
・シザークロス→対草エスパー、切れ味対象
・ドリルライナー→対電気

おわりに

 後編はドレディア(ヒスイの姿)〜ラブトロスまでのポケモンについて考察したいと思います。
 今回取り上げたポケモンの育成例はあくまでも一例なのでより使いやすい型がありますので、HOME解禁による実装後にランクマッチ環境でどんな型が使われるかを見定めてから考察できればと思います。





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