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剣盾ランクマッチシーズン19に無謀とも言える縛りで挑んでみた結果


 剣盾発売からはやくも1年半が経ち、鎧の孤島配信からも1年が経った2021年6月。リベロエースバーンやポリゴン2解禁から1年も経ったということに時の流れの早さを感じざるを得ない中、とある名もない底辺トレーナーが地獄のような縛りに望んでしまいました。


1.企画意図

(画像は「水曜日のダウンタウン説ジェネレータ」で作成させて頂きました)

 縛りの内容は以上の通り、スマートフォンアプリ版でポケモンHOMEで確認できるランクマッチの使用率順位で「使用率100位以下」の「ドラゴンタイプ」のポケモンだけを使用してシングルバトルのランクマッチに臨むというものでした。
 なんだかんだ言ってもドラゴンタイプは種族値の高いポケモンが多く、メジャーなフェアリーや鋼タイプに弱くともマスターボール級に上がることはできるのではないだろうか。そう思ったが故の挑戦でした。
 結論から言います。




無理でした。


 そもそも1ヶ月で50戦しかできていないところは自分のプライベートな事情もありますが、やはり苦手なポケモンが1体でもいるとそのポケモンに3タテされ逆転負けすることも多かったです。
 ちなみに使用構築ですが、使いながらポケモンをころころ入れ替えていたので特定の構築というものはありません。なのでほぼレギュラーとして使っていたポケモンについて書いていきたいと思います。


2.主な使用ポケモン

 今回の縛りで使えたのは以下のポケモンになります。

最終順位101位:サザンドラ
最終順位111位:オノノクス
最終順位112位:キングドラ

150位圏外
チルタリス、フライゴン、クリムガン、ガチゴラス、ドラミドロ、オンバーン、バクガメス、ジジーロン、ジャラランガ、アクジキング、アップリュー、タルップル、ジュラルドン、レジドラゴ

 以上17体のポケモンになりますが、サザンドラに関してはシーズン終盤まで98〜103位くらいの間をウロウロしていた関係で(シーズン中に100位以上になったら落ちるまで使えないというよくわからない縛りを課していたため)あまり使うことができませんでした。そのためサザンドラを除いた実質16体が使用可能ポケモンになっています。

ジュラルドン

種族値:70-95-115-120-50-85(535)
実数値:177(252)-×-183(252)-140-70-106(4)
持ち物:ひかりのねんど
技:てっていこうせん・リフレクター・ひかりのかべ・ステルスロック

○被ダメージ計算
A197ランドロス 
じしん:68.9〜82.4%(確定2発)
ダイアース:89.2〜106.2%(乱数1発・31.2%)
A182ウーラオス
インファイト:75.7〜91.5%(確定2発)

 鋼複合のため、氷もフェアリーもドラゴンも等倍の希少なドラゴンタイプ。特防が異常に低いことを除けばエースを張れる逸材と言えます。
 ただ、アタッカーとして使うときに持たせていたとつげきチョッキを他のポケモンに持たせていた関係で今回は積みエースが活躍するための壁貼り要員での採用に。
 HS振りにしても良かったのですが、それだと素早さでジュラルドンより勝っているウーラオスや霊獣ランドロスの攻撃を耐えられないため、図太いHB振りで採用。対物理であれば弱点技であっても1発耐えて次に繋ぐことができます。

A168エースバーン(リベロ)@いのちのたま
とびひざげり:98.3〜119.2%(乱数1発・93.7%)

 ちなみにHB特化しても珠リベロエースバーンのとびひざげを確定耐えできません。やはり色々と壊れてますねあのうさぎさん。

バクガメス

種族値:60-78-135-91-85-36(485)
実数値:167(252)-×-205(252)-111-106(4)-56
持ち物:オボンのみ
技:しっとのほのお、ボディプレス、てっぺき、ねむる

○被ダメージ計算
A182ウーラオス
インファイト:35.9〜43.1%(確定3発)
あんこくきょうだ:25.1〜29.3%(確定4発)
A168エースバーン(リベロ)@いのちのたま
ダイジェット(とびはねる)/とびひざげり
46.7〜56.2%(乱数2発・71.4%)
A142ミミッキュ@いのちのたま
じゃれつく:28.1〜33.5%(確定4発)
A↑2 じゃれつく:54.4〜65.2(確定2発)

 禁止伝説級のレシラム、メガシンカ廃止により剣盾では使用不可能のメガリザードンXに次ぐ3体目の炎複合のドラゴンタイプ。しかし、剣のみの出現かつげきりんの湖での快晴時のレアエンカウントと入手条件の高さから未だに知名度の低いポケモンです(アニメではレギュラーキャラの手持ちだったのに)。
 しかし、その低い知名度とは裏腹に特定のポケモンに対しては異様なまでの強さを発揮します。バクガメスには夢特性が存在せず、特性はシェルアーマーのみです。
 シェルアーマーの効果は技を急所に食らわない、というものなので、実装以降一線級で使われ続けている両ウーラオスの専用技・あんこくきょうだ/すいりゅうれんだが急所に当たりません。そのため急所に怯えることなくてっぺきを積むことができるのでウーラオスを起点にできる数少ないポケモンと言っていいでしょう。
 ただ、一方でB以外の種族値は低めなので、特殊アタッカー相手には何もできないことも多いのがマイナーを脱しきれないところでしょうか。
 ちなみにドラゴンタイプの天敵であるミミッキュに対してもつるぎのまいに合わせてしっとのほのおを撃ち込めれば機能停止に追い込めます。

オンバーン

種族値:85-70-80-97-80-123(535)
実数値:161(4)-×-100-149(252)-100-192(252)
持ち物:きあいのタスキ→レッドカード
技:エアスラッシュ・かえんほうしゃ・りゅうせいぐん→いかりのまえば・ちょうはつ

○ダメージ計算
エアスラッシュで175-80ウーラオスに90.2〜107.4%(乱数1発・43.7%)
エアスラッシュで215-92カバルドンに37.7〜44.8%(確定3発)
エアスラッシュで207-110ラグラージに28.0〜33.3%(確定4発)
かえんほうしゃで181-136ナットレイに83.9〜99.4%(確定2発)

 剣盾でドラパルト(S種族値142)が登場するまではメガシンカポケモンを除けば最速だったドラゴン。ドラパルトが使用できなかったシーズン10〜11においては使用率1位だったパッチラゴンを上から叩けるドラゴンとして注目を浴びました。
 飛行タイプであることやお見通しの存在から完全下位互換というわけではないですが、ドラゴンアローできあいのタスキを貫通してくるドラパルトはオンバーンにとってはまさに目の上のたんこぶであり、普通にアタッカーとして使ってはドラパルトでいいということになってしまいます。
 そのため今回使用したオンバーンはあくまでドラパルトにできないことをやる型になりました。
 主な役割としてはジュラルドンと共に先発で起用する型であり、相手に起点作成要員(ラグラージ、カバルドンなど)がいた場合はステルスロックやあくびを止めるために優先的に選出していました。
 ちなみにいかりのまえばの枠はりゅうせいぐんだった時もありましたが、ドラゴン統一ということでほぼ確実に出てくるフェアリー相手に撃ち込んだり、挑発で動けなくなった耐久の高いポケモンを削る手段が欲しいと思ったのでいかりのまえばに変えました。レッドカードとの相性も相まって中々いい仕事をしてくれたと思います。ただダメージ計算の欄を見て頂いたらわかるようにナットレイはおろかウーラオスすら確定1発を取れないのでCではなくH振りでもよかったかもしれませんね。
 余談ですが、遺伝経路の一つであるアーケンが未解禁だったため習得不可の技であるすりかえですが、アーケンが戻ってきてもなおオンバーンは剣盾ではすりかえを習得できないのは何故でしょうね。アーケンの遺伝技には残ってるのにオンバーンから剥奪されるのはあんまりというか。どうなんですか増田さん。

ガチゴラス

種族値:82-121-119-69-59-71
実数値
157-173(252)-140(4)-×-79-135(252)
持ち物:じゃくてんほけん
技:もろはのずつき・げきりん・こおりのキバ・りゅうのまい

○ダメージ計算
A+1ダイロックで177-183カプ・レヒレに67.7〜80.2%(確定2発)
A+2ダイロックで177-183カプ・レヒレに98.8〜116.9%(乱数1発・93.7%)
A+1ダイアイスで165-110ダイマックス霊獣ランドロスに129.6〜152.7%
A+1ダイドラグーンで163-95ドラパルトに131.2〜155.2%
A+1ダイロックで167-115ダイマックスカイリューにマルチスケイル込みで56.8〜67.3%(確定2発)

○被ダメージ計算
A197ランドロス
ダイアース:72.6〜85.9%(ダイマックス時確定2発)
リフレクター込みで36.3〜42.9%(ダイマックス時確定3発)
A168エースバーン@いのちのたま
とびひざげり:74.5〜87.8%(ダイマックス時確定2発)
リフレクター込みで37.2〜43.9%(ダイマックス時確定3発)
A142ミミッキュ@いのちのたま
じゃれつく:42.9〜52.2%(ダイマックス時乱数2発・10.5%)
ダイフェアリー:63.0〜74.5%(ダイマックス時確定2発)
リフレクター込みで31.5〜37.2%(ダイマックス時乱数3発・77.9%)
C172ポリゴン2(ダウンロード)
れいとうビーム:C+1で70.7〜83.4%(ダイマックス時確定2発)
C+1ダイアイス:光の壁込みで50.6〜59.8%(ダイマックス時確定2発)
光の壁+砂嵐込みで34.0〜40.4%(ダイマックス時確定3発)
C161カプ・レヒレ
ムーンフォース:69.4〜82.8%(ダイマックス時確定2発)
ダイフェアリー:95.5〜112.7%(ダイマックス時乱数1発・75.0%)
光の壁+砂嵐込みで32.4〜38.2%(ダイマックス時乱数3発・96.0%)
A172ドラパルト@いのちのたま
ダイドラグーン:75.4〜89.4%(ダイマックス時確定2発)
A204カイリュー
ダイドラグーン:68.7〜80.8%(ダイマックス時確定2発)
A+1ダイドラグーン:リフレクター込みで50.9〜60.5%(ダイマックス時確定2発)

 ダイマックスエース枠。NNの元ネタになったアニメが実写映画化するみたいですが、声優さんは続投してくれますよね?
 前述のジュラルドンで壁を貼って竜舞を積むorダイマックスして弱点技を耐えて弱点保険を発動させて全抜きを狙う型です。最速のため竜舞1回積めばカプ・コケコなどの130族を抜けるようになります。火力が微妙なので意地っ張りにしたいところですが、準速では竜舞1回だと最速エースバーンが抜けないのでやはり最速が無難ですね。
 ただ弱保や竜の舞といった能力上昇をうまく通せればA121とは思えない火力を発揮するポケモンであり、低い特防もダイロックによる砂嵐によってある程度は補えるので自分より遅い特殊アタッカー相手なら壁も含めて安全に弱点保険のトリガーにすることができました。
 特性ががんじょうあごであることやこおりのキバの採用はパーティー単位で重い霊獣ランドロスを意識したものになっていますが、反対に鋼に対する打点が欠けてしまっているのが目立ってしまいました。

アクジキング

種族値:223-101-53-97-53-43
実数値
299(4)-167(244)-74(4)-×-105(252)-64(4)
持ち物:とつげきチョッキ
技:はたきおとす・げきりん・ヘビーボンバー・ヒートスタンプ

○ダメージ計算
はたきおとすで191-156ポリゴン2@しんかのきせきに20.9〜25.1%
はたきおとすで325-62ラッキー@しんかのきせきに30.4〜36.0%
A+1ダイスチルで262-100ダイマックスミミッキュにばけのかわのダメージ込みで106.1〜122.9%
A+1ダイドラグーンで167-115カイリューにマルチスケイル込みで102.3〜120.9%

○被ダメージ計算
C194サンダー@いのちのたま
ダイジェット:43.1〜50.8%(乱数2発・2.3%)
C172ポリゴン2
ダイアイス:36.1〜42.8%(確定3発)
C161カプ・レヒレ
ダイフェアリー:光の壁込みで50.8〜60.2%(確定2発)

 終盤になって急遽投入した枠。ウルトラビースト最弱との呼び声の高いポケモンではありますが、はたきおとすをタイプ一致で使える時点でそんなことはなく、硬すぎてひたすらに鬱陶しかったしんかのきせき持ちのポリゴン2やラッキーに対する回答になりました。
 BDの数値は低いですが、非常に高いHPととつげきチョッキの効果で特殊方面に関してはかなり硬く、不一致弱点の特殊技なら余裕を持って耐えることができ、メテオビームとビーストブーストでC+2になったテッカグヤにも殴り勝てたこともありました。
 一方で物理方面は脆いですが、ガチゴラス同様ジュラルドンで壁を貼れれば4倍弱点のフェアリー技でもダイマックスを切ることで1発は耐えることができるので可能性を感じるポケモンでした。  


その他に使用したポケモンは以下の通りです。

サザンドラ@オボンのみ
臆病
168(4)-×-110-176(244)-111(4)-165(252)
あくのはどう・ゲップ・わるだくみ・みがわり

オノノクス@ラムのみ
陽気
151-199(252)-110-×-91(4)-163(252)
げきりん・じしん・アイアンテール・りゅうのまい

キングドラ@ピントレンズ
臆病
151(4)-×-115-146(244)-116(4)-150(252)
ハイドロポンプ・りゅうせいぐん・ぼうふう・きあいだめ

ドラミドロ@とつげきチョッキorたつじんのおびorいのちのたま
控えめ
169(228)-×-110-162(252)-143-69(36)
りゅうせいぐん・ヘドロウェーブ・りゅうのはどう・きあいだま

レジドラゴ@いのちのたまorラムのみ
意地っ張り
275-167(252)-70-×-71(4)-132(252)
げきりん・ほのおのキバ・だいばくはつ・りゅうのまい

 サザンドラはスカーフ型や弱点保険型なども使いましたが、耐久型や補助型相手に出してみがわりを盾にわるだくみを積んでいく型に落ち着きました。みがわり2回でオボンのみを発動できるようにしており、わるだくみを積んでからのゲップで呼ぶフェアリーを返り討ちにすることを狙いました。
 オノノクスはテンプレ型ともいえる竜舞型です。対ミミッキュを意識した型でしたが、アイアンテールの外しが怖く、耐久も低めなので積みエース役はガチゴラスに変わりました。
 キングドラは特性がスナイパーであり、きあいだめ+ピントレンズと合わせて確定急所を狙う型です。しかし、壁があっても耐久面は低いこともあってきあいだめを使うには相手の交代に合わせたりしなければならなかったりと自分のプレイングスキルの低さを思い知らされた形ですね。
 ドラミドロは希少なフェアリー等倍のドラゴンタイプであり、Sを4振りカバルドンまで振っています。主な仮想敵はカプ・レヒレなどの特殊フェアリーでしたが、C振りとのマッチングが多く、後出しでは安定して受けれず、HB型でも先制で瞑想を積まれてしまったりと想定の役割を果たせていたかというと微妙なところです。
 レジドラゴはスカーフやメガネを持たせてのドラゴンエナジーの印象が強いですが、技範囲を考慮して物理型で起用しました。りゅうのあぎと補正のあるげきりんの火力はオノノクス以上ですが、他タイプの技の威力に関しては当然のことながらそれほど伸びないため過信は禁物ですね。

3.来季以降ですが

 縛りを緩くしてみます。あと使用ポケモンの順位を前期(シーズン19)最終順位を参照することにしましたので、使うポケモンがコロコロ変わるということは無くなります。
 ちなみに30位以下にして使用できるポケモンだと以下のポケモンが加わります。

前期40位:ボーマンダ
前期44位:パッチラゴン
前期73位:ラティアス
前期74位:ラティオス
前期94位:ヌメルゴン

 物理エースのボーマンダ、カプ・レヒレに強いパッチラゴン、耐久型もアタッカーもこなせるラティアス、特殊エースのラティオス、特防おばけのヌメルゴンが加わる形になりますね。わずか5体ですが、この5体を生かしてマスボ級昇格を目指したいと思います。まあ、この記事を書いている7月9日現在でまだ1戦もランクマッチができていないのですが……


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