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【ポケモンSV】斑葉と書いてイサハと読みます【未来ビリジオン】
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斑葉(いさは)とは、草木の葉の表面に白・黄・赤など色の異なった斑点、線紋などがあるものを指しており、観葉植物の葉によく見られますね。見たことはあっても、いざその現象の名を答えよ、といわれると咄嗟に出てこないものです。
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前回記事にしたウネルミナモと共に追加されたパラドックスポケモンがテツノイサハです。バイオレット版にはコバルオン、テラキオン、ビリジオンのキメラのようなポケモンの想像画が描かれていましたが、こちらはビリジオン単体のパラドックスポケモンとなりました。
テツノイサハの性能
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タイプ:草・エスパー
特性:クォークチャージ(フィールドがエレキフィールドの間、またはブーストエナジーを持って場に出てから交代するまで、一番高い能力が上がる)
種族値
HP:90
A:130
B:88
C:70
D:108
S:104
合計:590
ウネルミナモ同様こちらも合計種族値590と一般的なパラドックスポケモンより高く、取り分け攻撃の高さが際立っています。元々のビリジオンと比べると物理方面の能力が上がった反面、特殊方面と素早さが下がりました。とはいえ種族値はパラドックスポケモンの中では比較的バランスが取れており、攻撃面の数値ではあのガブリアスに比肩しうるだけのものがあると言えます。
元のビリジオンが草・格闘タイプと飛行4倍であったのに対し、こちらは草・エスパータイプ。なんと弱点が7つ存在し、そのうち虫が4倍弱点になります。虫タイプ自体はあまり恵まれたタイプではありませんが、拾得者も多い優秀な交代技であるとんぼがえりがあるため、不意の一撃が致命傷になる可能性が高いです。
最も水や電気、地面などメジャーな攻撃タイプに対して耐性を持っているので水ロトムのような相手には安心して後出しができるというのもありますが。
インパクト薄め?な専用技
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ウネルミナモと同じくテツノイサハにも専用技であるサイコブレイドという技があります。
サイコブレイドは威力80の物理技であり、エレキフィールド下では威力が1.5倍になります。そのため、条件下ではタイプ一致補正も合わさって威力180とかなりの威力を叩き出すことが可能です。
しかし、ウネルミナモのハイドロスチームとの違いはエスパー技のため悪という無効タイプが存在することや接触技のためほのおのからだやさめはだ、ゴツゴツメットのダメージを受けてしまいます。ハイドロスチームには水技でありながらも晴れ下で威力が上がるというインパクトがあったので、こちらにも何かしらのおまけが欲しかったところです。
テツノイサハの努力値配分
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クォークチャージは発動条件がエレキフィールドですが、基本的な性能は古代活性と同じです。種族値の関係上テツノイサハで上がるのは、攻撃・特防・素早さの3つのうちのどれかであり、基本的には最も高い種族値である攻撃が上がります。
ただ、素早さの種族値が104と微妙なのでウネルミナモ同様素早さを上げた方が良いケースも多いです。しかし、性格臆病のウネルミナモの特攻素早さ252振り時の両者の実数値が同じ値であるにも対し、性格陽気のテツノイサハの攻撃素早さ252振りの両者の実数値差は11(182・171)と大きいので、クォークチャージで素早さを上げるためには攻撃の努力値を結構削らなければならない、というのがあります。
努力値案①
持ち物:命の珠
169(28)-170(156)-117(68)-×-129(4)-171(252↑)
HP:10n-1(命の珠ダメージ最少)
AS:クォークチャージでSアップ調整
BD:余り
クォークチャージで素早さが上がるように調整した型です。クォークチャージで上げられない分の攻撃は同じ1.3倍の補正である命の珠で補います。命の珠を持たせる場合、HPは命の珠の反動ダメージが最も少ない10n-1にしましょう。
努力値案②
持ち物:ブーストエナジーor拘り鉢巻or拘りスカーフor気合の襷
165-182(252)-109(4)-×-128-171(252↑)
単純なAS252振り。A種族値130とあって、火力はかなり高いですが、クォークチャージでSに補正をかけられないため、素早さで負けている相手も多いです。クエスパトラからの加速バトンなど、何らかの形で上を取られた時の対応策は考えておきたいですね。
努力値案③
持ち物:弱点保険orブーストエナジー197(252)-200(252↑)-108-×-128-125(4)
多い弱点を逆手に取った弱点保険+耐久振りの型。テツノイサハは今作から登場した草タイプ版ニトロチャージともいえるくさわけを覚えるため、素早さはそちらで補います。
あらかじめオーロンゲなどで両壁を貼っておくとさらに安定感が増すでしょう。無補正4振りでも実数値125となるため、準速70族(キノガッサなど)を抜き抜きの調整になります。
ちなみにくさわけ1回でハバタクカミを抜くには実数値137にする必要があり、無補正の場合は素早さに100振りましょう。ちなみにこの数値だと準速サーフゴーを1上回るので比較的実用性があります。
テツノイサハの技とテラスタイプ
・主な物理技
サイコブレイド:エスパー/威力80/命中100/PP15 タイプ一致+エレキフィールド時威力1.5倍
リーフブレード:草/威力90/命中100/PP15 タイプ一致+急所に当たりやすい
くさわけ:草/威力50/命中100/PP20 タイプ一致+素早さ1段階アップ
インファイト:格闘/威力120/命中100/PP5 対悪鋼に。使用後防御特防1段階ダウン
せいなるつるぎ:格闘/威力90/命中100/PP15 対悪鋼に。相手の能力変化を無視
つじぎり:悪/威力70/命中100/PP15 対ゴーストに。急所に当たりやすい
ワイルドボルト:電気/威力90/命中100/PP15 対飛行に。使用後反動ダメージあり
スマートホーン:鋼/威力70/必中/PP10 対フェアリーに。
でんこうせっか:ノーマル/威力40/命中100/PP30 先制技
・主な特殊技
特殊技も覚えますが、素の特攻種族値が70と低いので実用性はそれほどありません。テラスタイプに応じてテラバーストを採用する程度でしょう。もし使うのであれば瞑想との組み合わせになりますが、特殊エスパー技は覚えません。
テラバースト:ノーマル/威力80/命中100/PP10 能力によって分類が、テラスタル時にテラスタイプに応じてタイプ変化
リーフストーム:草/威力130/命中90/PP5 タイプ一致+使用後特攻2段階ダウン
ギガドレイン:草/威力75/命中100/PP10 タイプ一致+HP吸収
エアスラッシュ:飛行/威力75/命中95/PP15 怯み
・主な補助技
有用な補助技の数はウネルミナモよりはるかに多いです。技マシンから削除されたサイドチェンジを覚える希少なポケモンのため、シングルよりもダブルの方が持ち味を活かせるかもしれません。
つるぎのまい:攻撃2段階アップ
みがわり:対あくびやおにびなどの補助技
ちょうはつ:相手の起点作成や補助技に対して
こうそくいどう:素早さ2段階アップ
てっぺき:防御2段階アップ
めいそう:特攻・特防1段階アップ
ファストガード:対先制技、ダブル向け
てだすけ:ダブル専用
サイドチェンジ:ダブル専用
ふういん:ミラーマッチ、ダブル向け
テツノイサハのテラスタイプ
レイドではエスパーテラスタルで出現するため、テラピースの懐事情次第ではエスパーのまま使うことが多いと思います。実際エスパーテラスタル+エレキフィールド+サイコブレイドのシナジーは高く、命の珠や剣の舞などを駆使すれば半端な後出しを許さないだけの火力を出すことができます。
しかし、エスパーは攻撃面でも弱点を突けるタイプが2つしかなく、耐性面もあまりいいものではないため、使うのであれば他のテラスタイプに変えるのをおすすめします。
炎:現状最有力候補。サーフゴーやアーマーガアなど、このポケモンが呼びやすい鋼タイプに対してテラバーストで弱点を突くことが可能です。元からタイプ一致である草技のおかげで炎に強い水岩地面の弱点も突くことができるのも○。
格闘:サーフゴーには空かされますが、インファイトやせいなるつるぎの威力を上げることができます。格闘4倍のドドゲザンや、カイリューなどノーマルテラスタル相手にも。
悪:ふいうちやかげうちが痛いので、それらを半減するために。つじぎりの威力を上げてサーフゴーに撃つことも。
テツノイサハと組ませたいポケモン、苦手なポケモン
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パラドックスポケモンの性質上、現状唯一のエレキメイカー持ちであるバチンウニとは相性がいいです。
日照り要員のコータスと比べると見劣りしてしまうのは否めませんが、自主退場技であるおきみやげを覚えるので、エレキメイカー発動後即座におきみやげでテツノイサハに繋ぐのもいいかもしれません。
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バチンウニの性能面に不安がある場合は、同じ未来ポケモンたちと組ませるのも手です。ステルスロックを撒きつつエレキフィールドを使えるテツノワダチ、先発性能が高く気合の襷+みちづれのコンボも可能なテツノブジンあたりが始動役としてはおすすめです。
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一方で最も苦手なポケモンといえば、一致技を両半減してくる+こちらの弱点を突いてくるサーフゴーが挙げられます。カジュアルで使っていた時も手持ちにサーフゴーにいれば9割選出されていました。
一応つじぎりで弱点をつくことができますが、不一致だと耐えられてしまうので、テラスタルするなりアイテムで強化するなどしましょう。
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上記のサーフゴーの使用率が上がるのに比例してサーフゴーに強い悪タイプもランクマッチでは多く見かけます。
とりわけ今作は強力な悪タイプが多く、総大将補正のかかるドドゲザンや高い素早さと特性の変幻自在にトリックやどくびしのような搦手も使えるマスカーニャなど対面を避けたいポケモンがほとんどです。
また、4月からは準伝説4体がランクマッチでテツノイサハに先駆けて使用可能になりますが、その中でも特に注意したいのが高い攻撃力と素早さを持つパオジアン。クォークチャージで素早さを抜いても災いの剣でこちらの防御を下げつつタイプ一致先制技のふいうちやこおりのつぶてを撃ってくるので、それらの弱点を等倍にするためのテラスタルが必要です。
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また、使用率は高くありませんが、であいがしらを覚えるチヲハウハネ、エクスレッグ、オノノクスあたりにも警戒しておいて損はないです。
総評
テツノイサハをカジュアルで何戦か使ってみたところ前評判ほど弱くはないのかな、とは思いました。種族値もバランスよく、技も悪くない……のですが、やはり素のタイプが弱いのがネックです。
テラスタルで解決できる、とはいえ他にテラスタルを切りたいケースもあるので使うならこのポケモンを軸に脇をテラスタルを使わずとも運用できるポケモンで固めるのが無難でしょう。
専用技の関係上他のパラドックスポケモンよりエレキフィールドの恩恵が大きいので、構築や選出が縛られがちなのもネックですし、相手にテツノツツミやテツノドクガと言ったこちらの弱点を突いてくる未来ポケモンがいた場合は選出自体できない恐れもあります。そのため、ウネルミナモ同様に使用率はさほど伸びず、高くても30〜40台になるかと思われます。
とはいえ、決して弱いポケモンではないので全く活躍できないなんてこともないのではないでしょうか。環境によっては活躍の目もあるので、ランクマッチでの解禁を心待ちにしています。
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