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【藍の円盤】新ポケモン考察その① ※ネタバレあり【ポケモンSV】

はじめに

 ポケモンSVのDLC『ゼロの秘宝』後編・藍の円盤が12月14日から配信されました。自分は15日が休みだったので、その日までにクリアすることができました。
 先行プレイから歴代最高クラスに難易度が高いということでランクマッチで使っていたポケモンをダブルバトル用に構成を変えて挑んだところ、モブトレーナーがきあいのタスキを持たせているなど中々歯ごたえのある難易度だったとは思います。
 19番目のテラスタイプ『ステラ』など、まだまだ詳細が明らかになっていないことは多く、新ポケモンがランクマッチで使えるようになるのは来年1月のレギュレーションFからと少し時間がありますので、今回は藍の円盤で登場した新ポケモンについて少し考察していきたいと思います。

※注意点


・以降『藍の円盤』のネタバレがありますので、見たくない方はクリア後にお願いします。
・ポケモンの型はあくまで私個人の考察です。
・ランクマッチ5桁なので、あまり真に受けないでください。


ブリジュラス(ジュラルドン進化)

 前回の記事で種族値がどうなるのか?を取り上げたブリジュラスですが、藍の円盤配信にあたってその種族値をはじめとした各能力が判明しました。

タイプ:はがね・ドラゴン
HP:90(+20)
攻撃:105(+10)
防御:130(+15)
特攻:125(+5)
特防:65(+15)
素早さ:85(±0)
種族値合計:600(+65)
特性:がんじょう or じきゅうりょく/すじがねいり(隠し特性)

 なんと1度目の進化であるにも関わらず600族になりました。鈍重そうな見た目ながら素早さ種族値が下がることなく据え置きと全体的に強化されました。特性もじきゅうりょく or がんじょうと実戦向けのものとなり、シングルバトルでの実用性も大きく上がったと言っていいでしょう。
 ただ、気になるのはやはり同タイプかつ同じ種族値合計であるヒスイヌメルゴンの存在。技範囲や特殊耐久ではあちらに分があるので、ブリジュラス側からしてみれば、ヒスイヌメルゴンにできないことをしていきたいですね。

チョッキフルアタ型

性格:ひかえめorれいせい
持ち物:とつげきチョッキ
特性:がんじょう
努力値:HC252
テラスタイプ:ひこう or ステラ
確定技:ラスターカノン、りゅうせいぐん or りゅうのはどう
選択特殊技:10まんボルト、あくのはどう or バークアウト、はどうだん、ミラーコート
選択物理技:ハードプレス、ボディプレス、ドラゴンテール or ワイドブレイカー、がんせきふうじ

 剣盾でのジュラルドンでもよく見られた低い特防をとつげきチョッキで補う型になります。前述の通りヒスイヌメルゴンには耐久で劣るため、素の特攻種族値やがんじょうで差別化を図りたいですね。A種族値が105あるので、対ハバタクカミを意識する場合は性格をれいせいにして物理技を入れてもいいと思います。テラスタイプは元々の弱点であるじめん・かくとうを半減以下にできるひこうを基本としましたが、元々の複合が優秀なので耐性を変えずに技の威力を上げることができるステラタイプも選択肢になりますね。

拘り○○型

性格:ひかえめ or おくびょう
持ち物:こだわりメガネ or こだわりスカーフ
努力値:CS252
テラスタイプ:ひこう
確定技:ラスターカノン or てっていこうせん、りゅうせいぐん orりゅうのはどう
選択特殊技:10まんボルト、あくのはどう、はどうだん

 高い特攻と平均的な素早さを活かしたこだわり型。鋼タイプの存在からフェアリーを呼びにくいため、デメリットの多いりゅうせいぐんを撃ちやすいのがポイント。とはいえ、こだわりアイテム持ちがバレるとフェアリータイプを後投げされてしまうので、ケアできるポケモンを後続に用意しましょう。

エレクトロビーム型

性格:ひかえめ
持ち物:パワフルハーブ or とつげきチョッキ
特性:がんじょう
努力値:HC252
テラスタイプ:でんきorみず
確定技:エレクトロビーム、ラスターカノン、りゅうのはどう
選択特殊技:テラバースト、あくのはどう or バークアウト、はどうだん

 現状ブリジュラスの専用技であるエレクトロビームを使う型になります。エレクトロビームはパワフルハーブを使う or 天気が雨の時には溜めなしで撃てるので、雨パで使う場合はパワフルハーブ以外のアイテムを持たせることができます。また、雨下で一致テラバーストを撃つためにテラスタイプをみずにするという選択肢もありますね。

起点作成型

性格:おくびょう or ずぶとい
持ち物:ひかりのねんど
努力値:HS252 or HB252
特性:がんじょう
テラスタイプ:なんでも(この型ではあまり切らないので)
補助技:ステルスロック、ひかりのかべ、リフレクター、でんじは、ほえるから3つ
攻撃技:てっていこうせん(推奨)、バークアウト、ドラゴンテールから1つ

 剣盾の時でも一定数見掛けた起点作成型になります。特性ががんじょうになったため、ウーラオスや霊獣ランドロスなどに格闘技や地面技で一撃で倒される心配がなくなったため、起点作成役としての役割を十分に果たすことができるでしょう。

※個人的調整案(先発型)


性格:おくびょう
持ち物:イバンのみ
特性:がんじょう
テラスタイプ:なんでも
確定技:てっていこうせん、でんじは、ステルスロック
選択技:ミラーコート、10まんボルト(対アーマーガア、エアームド)

努力値調整(攻撃抜け5V想定)
HP:165
攻撃:×
防御:151(4)
特攻:177(252)
特防:85
素早さ:150(252)

 基本的には先発で出してステルスロックかでんじはを撃ちます。相手の先発が特殊アタッカーだった場合はがんじょう+ミラーコートの反射ダメージで倒し、次の相手にはイバンのみを発動させてからのでんじはで麻痺をさせて後続に繋げるかてっていこうせんで相手を削っての自主退場になります。
 イバンのみの発動を狙いやすくするために敢えて耐久面には振らず、特攻に振ることでてっていこうせんのダメージも期待できます。
 ただ、がんじょう+イバンのみのコンボは既に周知のものなので、ブリジュラスより素早い先制技持ちやカイリューなど優先度の高い先制技持ちが出てくることもあるので、基本的にはでんじは・ステルスロックを撒ければOKと割り切りましょう。

カミツオロチ(カミッチュ進化)

 DLC前半・碧の仮面の時点でカミッチュにしんかのきせきが適用されることが発覚してから「カミッチュはまだ進化するのでは?」という説がまことしやかに囁かれていましたが、本当に進化してしまいました。
 カミッチュがリンゴ飴の中に住んでいる虫みたいな存在だったのに対し、カミツオロチはリンゴの中に複数のドラゴンが生息するヤマタノオロチのようなモンスターに進化とかなりのグレードアップとなりました。
 名前の由来もカミツ(過密・果蜜・花蜜・神津)+オロチ(ヤマタノオロチ、大蛇)と非常によく練られているように思えました。
 ストーリーではスグリの切り札となりますが、テラスタイプは何故かかくとう。恐らく苦手なこおりタイプや一致技を両半減するはがねに強くなるためと思われますが、フェアリーやひこう弱点が変わらないので選択肢としては微妙だったのではないでしょうか。

タイプ:くさ・ドラゴン
HP:106(+26)
攻撃:80(±0)
防御:110(±0)
特攻:120(+25)
特防:80(±0)
素早さ:44(+4)
種族値合計:540(+55)
特性:かんろなミツ or さいせいりょく/ねんちゃく(隠れ特性)

 種族値はHP・特攻が大きく、素早さが微かに伸びましたが、攻撃・防御・特防に増減なし。種族値の傾向としては(特性込みの)火力が落ちた代わりに総合的なステータスが上がったドラミドロに近いでしょうか。同じモチーフのサザンドラが600族なので、ブリジュラスではなくこっちが600族でもよかったような。
 カミッチュの時にあまり実用性のなかったくいしんぼうさいせいりょくに変化したことでサイクル戦の適正が上がりました。かんろなミツはリーフストームやりゅうせいぐんの命中率を上げることができますが、一度のバトルで一回しか発動しないのでダブル向けの特性でしょう。
 専用技のきまぐレーザー基本威力80ですが、その名の通りたまに威力が倍になるというもの。素の威力ではりゅうのはどうに劣りますが、上振れすればりゅうせいぐん威力の火力を出せるので、ドラゴン技を使う場合はこちらで構わないと思います。

チョッキフルアタ型

性格:ひかえめ or れいせい
持ち物:とつげきチョッキ
努力値:HC252 or S調整あまりHC
特性:さいせいりょく
テラスタイプ:はがね
確定技:きまぐレーザー、エナジーボール or くさむすび or ギガドレイン、だいちのちから
選択特殊技:ハイドロポンプ、かふんだんご、テラバーストから1つ
選択物理技:ふいうち、ドラゴンテール

 ブリジュラス同様種族値配分が防御>特防なのでとつげきチョッキを持たせたフルアタ型。テラスタイプは弱点であるこおり・ドラゴン・フェアリー・ひこう・どくを総じて半減以下にできるはがねにしました。草技ですが、安定を取るならエナジーボール、重いガチグマやディンルー、キョジオーンなどを意識するならくさむすび、居座りを狙うならギガドレインから選びましょう。

こだわりメガネ型

性格:ひかえめ
持ち物:こだわりメガネ
努力値:HC252 or CS252
特性:かんろなミツ or さいせいりょく
テラスタイプ:ほのお or はがね or みず
確定技:きまぐレーザー、リーフストーム
選択技:だいちのちから、ハイドロポンプ、かふんだんご、テラバースト

 高めの特攻を活かすためのこだわりメガネを持たせた型。特性は使い勝手のいいさいせいりょくが安定ですが、かんろなミツは相手の回避率を下げることで、命中に不安があるリーフストームやハイドロポンプを当てやすくなるメリットがあります。

※個人的調整案


性格:ひかえめ
持ち物:とつげきチョッキ
特性:さいせいりょく
テラスタイプ:はがね
技:きまぐレーザー、くさむすび、だいちのちから、テラバースト

努力値調整(6V想定)
HP:201(156)
攻撃:90
防御:132(12)
特攻:189(+252)
特防:102(12)
素早さ:74(76)

HP:奇数かつ3n(さいせいりょく回復最大)
特攻:全振り
素早さ:4振りガチグマ(アカツキ)抜き
防御特防:余り

 カミツオロチの素早さ種族値44というラインは絶妙な数値であり、近いラインには採用率の高いディンルー(45)カバルドン(47)アカツキガチグマ(52)が、下にはキョジオーンやヘイラッシャ(共に35)がいます。また、藍の円盤で解禁されたラグラージ(60)も後攻でクイックターンで撃つために敢えて素早さを落としているケースもあるので、それらのポケモンの上を取れるように素早さに振りました。
 HPはさいせいりょくが発動した時に一番多く回復できる3n(3の倍数)かつ奇数の201になるように調整、残りは特攻に全振りという形にしました。とつげきチョッキを持っているので特防実数値153となり、オニシズクモ(特防種族値132の無補正無振り時)フリージオ(特防種族値135の無補正無振り時)に近いレベルの特防になっています。

机上論なので、実践したいところですが

 私はドラゴンタイプが好きなのでハバタクカミやパオジアンがウヨウヨしている環境であってもブリジュラス・カミツオロチをランクマッチで使ってみたいと思っています。
 解禁は1月からになるのでそれまでには育ててカジュアルで試運転をしてみたいのですが、自分が個人的調整案に挙げたブリジュラスに必要なイバンのみの入手が絶望的(鬼退治フェスクリアできない)ので、ブリジュラスに関してはどなたかにお任せしたいと思います。もしくは誰かイバンのみをください(無理)。


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