2022年6月25日午前1時18分に感想フォームに投稿くださった方へ

2022年6月25日午前1時18分にがらくた宝物殿の感想フォームに以下の文面を投稿くださった方へ

私の母が、数年越しに感想を言ってたのでシェアします。

「最後に観に行った劇で、お前が犯人だ!的なセリフがあって、いきなり自分が照らされた。楽しみ来たのに、怖かった。本当は自分の子供が出てる劇を極力観に行きたいけど、それがトラウマになっている。」

お母様にこわい体験をさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。また、お母様に安心して劇を観に来てもらう機会も奪ってしまい申し訳ありません。

2018年のことですね。当時、私はおもしろいと感じ、かつ必要だと思ってそのような演出をしたのだと思います。もしそのような演出をするのであれば、公演を告知する段階でそのような演出があることは告知するべきだったと思います。また、開場時、座席を案内する際にもお伝えするべきだったと思います。それをしなかった、できなかったのは、当時の私の思慮が浅かったためです。また、経験が少ない事についての謙虚さも欠けていたかもしれません。

演劇をやっていると、演劇にかぎらず人と関わっていると、反省しなければならないことが毎日たくさんあります。この演出についても反省するところで、この演目以降の上演では、特殊な演出や不本意にお客さんを驚かせてしまいそうなことがある場合には、開演前に事前にお知らせするようにしています。

とはいえ、いくらその後の行動を改めたところで、あの時こわい思いをさせてしまったことは変わりません。そのことに対して、今の私は謝ることしかできません。謝ることしかできないことも申し訳ないです。

以下は的外れな想像が含まれているのかもしれませんが、その上で真剣な相談です。

今回、このような投稿をしてくださった背景には、投稿くださったあなたが出演する舞台があり、お母様が観劇をためらわれるという出来事があったのかもしれません。

劇を観に行きたいのに、それもお子様の舞台を観たいのに、迷ってしまう原因を作ってしまい、本当にごめんなさい。

投稿くださった方は、舞台に出演される方と存じます。もしご自身の出演する舞台の演出で、お母様がこわい思いや不安な思いをしなさそうなものがあれば、その旨お伝えいただき、舞台にお誘いいただくことはできないでしょうか。きっと多くの舞台が大丈夫なんじゃないかと思います。そのようなことを言える立場に自分がいないことは承知していますが、お母様に少しでも安心して観劇していただくためには、投稿くださったお子様にお願いするしかありません。

私の母は県外に足を運んで歌舞伎などを観て、おもしろかったと感想をくれることがあります。舞台には、独特の感動があるのだと思います。それが、自分のお子様が出ているものとなると、感動もより複雑で他で味わえないものになるのではないでしょうか。私にはこどもがおりませんので想像するしかありませんが、そうなのではないかと思っています。お母様が、投稿くださったあなたの劇を観にいけるようになればよいのですが。

謝ることと願うことしかできることがわからずで、すみません。

直接お返事する手段がなく、公開可の欄にチェックを入れていただいたのに甘えてnote上でお返事いたしました。

この度は感想フォームでお伝えいただき、ありがとうございました。改めて、この先自分がやることに何が含まれているのか、見据えることを努めていきます。


「劇トツ」を見に来る予定で、上の文を読んで不安になった方へ。

note上にメッセージを掲載したため、他の皆さんもお読みになることがあるかもしれません。中には、直近で作品を上演予定の「劇トツ」に来場予定の方もいるかもしれません。

今回劇トツでがらくた宝物殿が上演する作品では、客席になにかが飛んだりはしません。おそらく前説から上演するので、お客さんの全体に語りかけることはあります。しかし、どなたかひとりや数人を狙って話しかけることはありません。

とはいえ、舞台上では大きな声を出すこともあるかもしれませんし、しんどい役が登場することもあるかもしれません。劇トツには複数の団体が出場していて、他の団体を観たくていらっしゃる方もいると思います。心苦しくはありますが、正直なところ、そのすべての方に楽しんでいただける保証はありません。少なくとも、物理的に攻撃を加えること(いきなり飛びかかってぶん殴るなど)はないようにします。ご了承の上足を運んでいただければと思います。

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