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客船の歴史の話 #1

こんにちは。最近笑いの沸点が低すぎるおのしゅんすけです。


今日はアウトプットの方です。タイトルにもあるように、客船の歴史について書こうと思います。#1ってなっている理由は書こうと思うことがたくさんあるので何回かに分けようと思っているからです。#10も行かないと思います。


そもそもなんで客船の歴史なんて勉強しようと思ったかというと、将来乗りたいからです。それだけです。特に込み入った理由はありません。

だって面白そうじゃありませんか?日本ではバブル時代に少し流行った程度ですが、どうしていかにも富裕層向けのレジャーであり、エンターテインメントの豪華客船が世界中で、しかも大衆向けとなって流行り続けているのか。歴史を紐解けばその理由が見えてきそうじゃないですか。将来は日本でも客船をメジャーなエンタメにするのが僕の夢です。


『クルーズ』という言葉の意外な語源

『クルーズ』という言葉は聞いたことはあるでしょうか。『クルーザー』という船なら見たことあるって人はいるんじゃないでしょうか。下手な金持ちがいやに持ちたがるイメージのあれです。この前、レクサスが「ly650」という新しいモデルを出したとかでニュースになっていました。

かっこいいですね。約4億5千万円だそうです。

豪華客船を持つ船会社のことを「○○クルーズ」ということが多いです。(ちなみに世界最大のクルーズ会社の名前は「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」です。イカした名前です。)
日本に3隻しかない豪華客船のうちのひとつ、日本最大の客船「飛鳥II」を持つのは「郵船クルーズ」です。


つまり『クルーズ』という言葉は「贅沢な船旅」というイメージになるかと思います。


しかし、『クルーズ』という言葉の語源は意外なものでした。

もともと『cruise(クルーズ)』という言葉はオランダ人の間で「海上をジグザグ航行する」という意味で使われてたそうです。ラテン語の「crux(十字架、横切る)」や英語の「cross(横切る)」はクルーズの親戚の言葉だそうです。

やがて16世紀頃になってオランダの海賊たちがラテン語の「crux」から派生した『kruisen』という言葉を使うようになりました。意味は「獲物を求めて海上を往来するジグザグ航海」でした。
この『kruisen』が17~18世紀頃に当時七つの海を支配していたイギリスに渡り、現在の『cruise(クルーズ)』になったそうです。

つまり、『cruise(クルーズ)』の語源は「定期船の間をジグザグ航行しながら物資を奪う海賊船」なんですね。


現在では『クルーズ』という言葉は交通機関である定期船とは区別され、不定期船のことを指します。それが先に書いたように「豪華な船旅」というイメージで使われるようになったのは19世紀以降。蒸気船の登場により船旅が大衆化したことによって、定期船以外での船旅を『クルーズ』と呼ぶようになったそうです。

余談ですが、『クルーザー』といえば最初の方に書いた「ly650」のようなものを想像するかと思いますが、海軍の世界では「巡洋艦」を指すようです。もともとは「敵船を探して軍艦が海洋をジグザグ航行する」という意味で言われてたそうです。



かつて、海賊船として使われていた言葉が今では煌びやかな世界を指すんですから言葉って面白いですね。


《扉落描》
ハロウィンにはしゃぎすぎた彼は1週間の独房禁錮を命じられる。ハロウィン用のカボチャが取れなくなり、囚人番号も「1031」だったことから『ハロウィン』と呼ばれるようになる。後に彼はこの監獄で伝説の囚人となるがそれはまだ誰も知らなかった……

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