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かつて四ノ宮那月のオタクだった私へ
2019年7月29日、突然ですが入国しました。
本当に軽い気持ちで、ふらっと、日本のパスポートは優秀なのでVISAの申請も要らず、手ぶらで入国してしまいました。
あの頃の気持ちだけ、少し、肩に引っ掛けて。
黄色いカーディガンは、私に学生の頃、四ノ宮那月のことが大好きだったことを思い出させてくれました。
四ノ宮那月との出会いは、アニメ「うたのプリンスさまっ♪」でした。ゲームをろくにやらない貧乏学生の私が、中古屋を回って四ノ宮那月の為だけに黄色いPSPを買い、うたのプリンスさまっ♪のソフトを買いました。未だに、私のPSPにはうたプリ以外のソフトはありません。
グッズ欲のなかった私に、グッズを買わせました。誕生日には特別を許し、グッズをじゃらじゃらつけた痛ケータイを持ち、ケーキ屋でバイトしていた非オタの友人に「Happybirthday!!!四ノ宮那月&来栖翔」とプレートのついたケーキを持ってきて貰って食べました。
持ち物に黄色が増えて、あの頃の写真を見るといつもどこかに黄色を身に付けていました。
カラオケでひたすらうたプリの曲を歌ったり、そう、卒業式の後、最後に歌って解散したのもマジLOVE1000%だった。色濃くのこる青春みたいな思い出と、四ノ宮那月は繋がっていました。
四ノ宮那月が好きでした。
でも、時と共にゆっくりとその気持ちは薄れて、いつかあの頃集めたはずのグッズもどこにあるかわからない始末。PSPもいつからつけていないのか、果たして今も付くのかも謎。
うたプリの映画がやっていることは知っていたけど、なんとなく足を運ぶ気持ちじゃなかった。TLに何度も「入国」をしているひとがいたけど、どういうことか解らなかった。以前回ってきたツイートで、そういえば「LIVEに行けたら入国出来る」みたいなこと言ってたな〜と思っていた程度。
なんで今日突然入国したんだろう、やっぱり昨日成り行きまかせにGRANR○DE〇さんのLIVEに8年ぶりくらいに行ったから、かも知れない。四ノ宮那月に会いたくなった。
とは言っても、私はもううたプリかなり離れてるし、あの頃離れた時だって「私、四ノ宮那月に求めるMAXが握手会で握手しながら笑って貰えることなんだ、って気付いた」みたいな理由だった気がする。私はDebut、わくわくしながらプレイして、途中からちょっと悲しくなってしまった女だ。私は、彼をアイドルにしたかった。たったひとりの女性を愛する彼を肯定したいし、祝福したいけど、それを向けられたい訳じゃなかった。ステージで輝く彼を応援したかった。
それが。
なんで、まさか、今更、こんな、最高な形で、叶うなんて。
どうしよう、ありがとう、ごめんなさい、ずっと離れてた、いまはもうファンとか、うたプリが大好きとか、言えない身分だけと。嬉しくて。凄くて、あの、本当に、ありがとう。
私が、あの頃の私が欲しかったもの、見たかったもの、願っていた四ノ宮那月が、いました。
信じられなかった。
彼等のステージが始まって、1曲目、曲名も解らないし、これが、新曲なのか、既存曲なのかも曖昧なレベルの私だったのに、彼が、四ノ宮那月が楽しそうにみんなとライブをしていて、きらきらしていて、アイドルをしていて、気付いたらぼろぼろ涙が出てきてた。
なんで、
なんで通常上映にしたんだろう、私もなっちゃんの名前を叫びたかった。
黄色いサイリウムを振って、ありがとうって言いたかった。ST☆RISHが大好きだ、って。音楽が大好きだってぴかぴかの笑顔をみせる四ノ宮那月を応援したかった。
こんな映画ずるい。たった1曲で、求めていた世界を本物にしてしまった。
ずっと行きたかったST☆RISHのLINEに、8年越しに連れてきて貰った。
進行の目配せ、お辞儀の後に遅れて滑る髪、ステップの速さ、画面端での動き、振りの中のアイコンタクト、上がる息と跳ねる肩、夢みたいなLIVE。リアリティ。選曲、振り付けの納得感。地に足のついた意外性。温度すら解るMC、信頼の伝わるスキンシップ。
本物だった。
良かったね、ねえ、良かったね、私。
あの頃、四ノ宮那月のオタクだった私、ねえ、ちゃんと、願いは届くみたいだよ。
アンコールで、彼等が戻ってきてくれて、うたプリキングダム(ワールド)歌ってくれて、もういっかい、ぼろぼろ泣きました。
私、きっともうあの頃みたいな熱量を持ってうたプリに触れることは出来ない。今には今のジャンルがあるし、この映画をみてうたプリに出戻ることはないんだと思う。
でも、救われました。信じられないくらい、幸福を貰いました。あの頃の自分のことを、大切にしてあげたくなったし、自分が「四ノ宮那月を好きだったこと」をいつまでも持っていていいんだと、胸を張って肯定できる気がしました。
あーあ!なんだ、怖がってないで、もっと早く行けば良かった。今更行ってもな、なんて、ごちゃごちゃ考えてるような映画じゃなかった。
そして私はいまこのブログを、そんな私みたいにかつてうたプリが大好きだったけど、もう今更だなって思って入国していないひとの為に書いています。
劇場から家に帰るまで待てず、半年ぶりに電話を掛けました。「凄かった!凄かったから観て!」って、必死に伝えて、「note書いてくれたら行く」って言われたので素直に書いています。
だってどうしても行って欲しいんです、あの頃うたプリが好きだったことを、一緒に思い出して、笑って話しがしたい。
私、こんないい国にいたんだなあ。
すっかり四ノ宮那月の話ばかりでしたが、ST☆RISH、QUARTET★NIGHT、HE★VENS、どのユニットも最高でした。
このLIVEの円盤が出たら、そっと買って、家でもう一度泣きたいです。
ありがとう、本当にありがとう、上松範康先生………。うたプリスタッフの皆さん。それから、現実になってくれた、きらきらのアイドルたち。
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