僕とouterwildsと皆さんと⑤~ECOHES OF THE EYE~

DLCプレイ開始

再び、OWの大地に降り立った。
相変わらず焚火の前からのスタートだ。
そりゃそうだ、本編とDLCのセットを購入したむさし屋は、DLCをプレイしようとしても、環境は何も前と変わらないもの。元から全部入り。
異なるのは、DLC部分を攻略しようという意思のみ。

とはいえ、逆に本編時とあまりに何も変わらない状態のため、DLCをプレイするための条件が全くわからない。
わからなすぎて、さすがにとっかかりだけはまず、ネットで情報収集をした。

その上で電波塔、深宇宙衛星と続き、衛星にぶつかって画面が表示されなくなるなどのトラブルに見舞われながら、なんとか流れ者に到着する。
流れ者に到着するギリギリまで太陽が向こうに見えている状態で、急に目の前がブラックアウトするあの瞬間は、驚くとともに、ステルス迷彩?!の仕組みがとても気になった。

さて、流れ者に到着した。
急にOWらしくない、メカメカしい文明の登場に違和感と不安を覚える。
SFでこのような宇宙船に一人というのは、大体ろくな目に合わないのがセオリーだからだ。
しかし、nomaiの宇宙船とも、ハーシアンの宇宙船とも異なる、「人間が想像する未来の(他種族の)宇宙船」感がすごい。
nomaiはなんとなく「未知の生物」が作った感がすごいし、逆にハーシアンは「そんなもんで宇宙飛べんだろw・・・いや、むしろそれで飛ぶほうがすごい技術じゃねーの?」感があるが、
この宇宙船を作った生物は、スターウォーズとか好きそう。
だから、よくあるSFのおどろおどろ感が生々しいんだろう。

そして、ついに船内にイン。

ここはもう、皆さん、感想は同じだろう。
すげええええええええええ!!!コロニーーーーーーー!!!!

製作者はすごいね。
遠心力による重力発生装置で、内側の外壁に建造物を作るスタイルのSFは数あれど、それを自由に動き回れるゲームプレイを実装するなんて、粋すぎる。宇宙好きの心をわしづかみです。
天井(対岸?)やなにやら、しばし見惚れる。

イカダの使い方もなんとなく理解し、川へ繰り出す。訳も分からず各地の島、家々をめぐる。時々激流に飲まれて死ぬ。

このコロニーに住む住人と思われる肖像画が多数ある。まったく違う文化で生きても、肖像画なんていう芸術が産まれるのだなと感心する。
肝心の描かれている連中は何かどれも不気味だ。
自己愛性の強い種族なんだろうが。。。

しかしやはり、nomaiに比べるとなんとなく人間に近い文明な気がする。
一番近いのはハーシアンだろうが、肖像画とか映写機とか、なんとなく人間臭い。

それと、この新しい場所は、なんとなくマップが覚えにくい。
イカダで一周してみてもそこまで広いわけではないのに、なぜかすっと地理が入ってこない、不思議だ。

ダム横の部屋から、小型宇宙船格納庫に戻れることが分かったときには、OWらしいと感心した。と、同時に自分の単純さに呆れたりもした。またもやまんまと製作者の意図通りに動いているではないか。

ところで、・・・この種族はランタンを常に持ち歩いて生活していたのであろうか。
扉の開閉やイカダの操作、映写機や釣鐘に浮き上がる絵のギミックなど、いちいち光を使う「めんどくさい」文化である。後で出てくる裏世界でもそうだが、かなりランタンにこだわりあるな。

そうこうしているうちに、探索は雑だったものの、一通り陸上の探索場所はチェックができたように思った。
ただ、その時点では重要な情報は焼き払われており、あまり理解が進むようなことはなかった。
詳細はわからないものの、途中で見つけた遺物と呼ばれるもの、それに累々と並べられたこの種族の死体、ビジョントーチで見た遺物の使い方らしきものから、どうやら焚火の前で寝ればいいことだけはわかった。

そして、例の裏世界へ。

他プレイヤーの感想にも多くあるように、とにかく怖かった。やたら暗いし。ただ、空を見上げた時の、かなり大きく見える土星風の星は、ずっと見ていられるくらいに綺麗だった。
似たような名前のゲーム「アウターワールド」(スーファミ版ではないほう)も、空を見上げたときの感動がすごかったが、この土星もなかなかに綺麗だ。よく見るとちゃんと動いてるしね。

ただ、それ以外は全編にわたって暗くて怖い。
彼らのパーティー会場から流れてくる曲も、音がふにゃふにゃで玉音放送か!って感じで怖い。

だが。
僕はあることで恐怖緩和できることを知った。
「恐怖緩和表現」の設定をONすること、ではない。(それは最初にしてる)

手元の遺物が、バカっぽい鳥の顔に見えることを理解したのだ。

バカっぽい鳥

多分、全OWプレイヤーの中でこれを理解したのは僕だけだと思う。
集中しようとするときに、口の部分がパカパカするのもかわいい。
火を隠す時も、鳥を守るみたいで面白い。
きっとこれが、製作者が用意した真の恐怖緩和措置なのだと思う。残念ながらそれを理解できる奴はレアだが。もう少しわかりやすい恐怖緩和にすべきだと思う。

さらに言うと、その下には、かものはしペリーがこちらを向いているようなだいぶキモイ何かがこちらを見ていることにも気づく。

だいぶキモい何か

このような製作者側の用意した真の恐怖緩和措置により、心を和ませていくことでなんとか、この世界を探索することができた。
怖くなったら口パカパカの精神だ。自分で言っててちょっとどうかしていることは理解している。しかし、これを読んだあなたも、今からちょっと起動して口パカパカやってきてほしい。「カシャカシャ」と音がするのも面白いから。

この後も、色々と探索したり、わからなくて結局攻略サイト見たりとあるわけだが、大体のことは皆さん語りつくしているだろうから、僕がDLCで他と違うことが言えるのはこれくらいだ。むしろ今回はこれがすべてといっても過言ではない。
なので終盤まで話を飛ばす。

終盤

DLCとは思えない数々のギミックを攻略し、むさし屋ハーシアンは例の牢獄の前まで到達した。
そして出会う、片角。
暗闇に佇む片角を見たときはマジビビった。が、彼はビビってなかったな。
青肌の四ツ目が来たら、ふつうはかなりビビると思う。あの状況下において。

そして、情報交換。
(以下、その時のむさし屋の感想)
なるほど、彼の種族が止めていた宇宙の眼の信号を、一時的に解放した罪で無限牢獄に投獄されていたのね。
自分達はVRで楽しく過ごしているのに、随分とエグい刑に処しましたなぁ。それほどまでに、宇宙を、というか自分達を滅ぼす存在が許せなかったんだろうけども。
信望を捧げた挙句に思ってたんとちゃうかったから逆らう奴は全部処す、って、メンヘラやん。。。

でも、一方で、僕自身はそれとは違う目線で見ていた。
彼らの種族は、自分達と同じ目に合う(呼ばれた挙句に絶望コース)種族を増やさないように、信号を断絶していたのでは。
で、それを破った片角。
片角は、あるべき姿に戻そうとしただけなのかもしれない。でも、結果として、nomaiという種族がそれを受信し、飛来し、(結果として眼とは別の理由で)死滅した。幽霊物質の件がなければ、眼が理由で死滅したかもしれない。

、、という、
一連の事実をむさし屋ハーシアンに見せられた結果、片角は
「あおーーーーん!」(訳 やっちまったーー!)

だったのではないか、と。
というか、最初雄叫びを見たとき、自分がやったことで別の種族滅ぼしちまったー!って嘆いてるのかと本気で思った。

僕は、うむうむ、そうだろうそうだろう、お前だいぶやっちまったよ。

と思ったけども、どうやらそのあとは和やかに穏やかに終わりの物語を見せられて、あれ?そっちかぁー。
と理解したので、なんだか感動的なのかなんなのか、気持ちが置いてけぼりになりやしたよ。

その後、焚き火を囲む真の(?)エンディングでは、↑の意味を理解した上で現地入りしたので、素直にとても感動したんだけども。あのエンディングは全てを綺麗に切なくしてくれるね。どんな状況であってもね。


ということで。

総じて僕の解釈は間違った方向に向かってしまった。
それは、一つは、攻略が中途半端で牢獄に到達してしまったがために、すべからくのリールをちゃんと咀嚼できていなかったからかなと思う。

そしてもう一つは、全て断片的な映像で伝える種族であるために、捉え方によってはいくつかの解釈が可能となるからでもある。

諸々のリール全て、あれを赤の他人であるハーシアン視点で見ると、だいぶヤバい火炎放射器部隊の種族に見えるのかもしれない。
でも、一方で、自分達の歴史と、自分達とは異なる道を選んだものを正しく処した事実を映像で残していた、という彼らの種族の視点で見てみると、片角は明らかな叛逆を行い、その後にnomaiを巻き込んだ「ほらみろ」なやつに見えなくも無い。(ハーシアンは土着の民族なので巻き込まれたとは言えない)
いずれにせよ、OWの星系で起きた事実は変わらないので、僕みたいな誤認野郎が1人くらいいてもいいのかなと思う。(片角は穏やかでいいやつだったな)

とまぁ、本編に続き、またもやモヤりながら全クリしたむさし屋。
僕はこのゲームに向いてないのかもしれないと、これを書いてて思う。こんなんでゾンビ名乗って良いのだろうか。甚だ疑問である。

ただ、頑張って急いでクリアしたからこそ、他者の配信を楽しく見れるからそれでよいのだ。
そのようなものなのだ。
OW自体の面白さはピカイチだったしね。
また、OWを通じて、色々な考え方や、面白い人たちに巡り合うことができたのだ。
それこそが僕にとってのOWがもたらしてくれた何よりの経験なのだ。

最後まで読んでくれて、ありがとう。
これからも、よろしく。


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