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闘病記録:29 癌のために入院したはずなのに坐骨神経痛で微塵も動けなくなった特殊陶芸家は日本の米に感動するってハナシ

2024年5月8日(水)の午後からハナシをはじめますかね。

ほんとに心筋梗塞だったん?
というくらいあっという間に回復していたんで、カミさんが面会に来ると言うのでこっそりアイスコーヒーをオーダーして、隠れて飲むくらい余裕がありました。


学校のトイレでヤニ吸う気分でカミさんに買ってきてもらったコーヒーをこっそりかつ一気に飲んだら、お腹痛いw

とか当時のツイートで言ってやがります。
心筋梗塞で緊急手術してから6日後とは思えないw

カミさんに洗濯物を託した後、面会室から病室へと戻ろうとした際、異変に気がつきました。

右の腰というかケツが痛い。

入院前からの坐骨神経痛は、確かにまだ完治してなかったのは事実。
とはいえ、痛みはかなり減ってきたし、ずっと寝てただけだから大丈夫でしょ?
と、まだ余裕ぶっこいてたんですよ、こね時点では。

しかし。
病室のベッドで横になった時、それは確信へと変わったのです。

右のケツから太ももにかけて、ピキーンと痛みが走ってる…
これは、間違いなく坐骨神経痛…

坐骨神経痛はトンデモなく痛いんです。
2019年、坐骨神経痛があまりにも辛く、どうにもならないので救急車を呼びました。

その場でどうにかなるわけでもなく、とりあえず入院は決定。
しかし、身体は全然動けない&部屋に担架が入れられない(取り回しが出来ない)。
かつ、超重量(150kgくらいあったかな?)なので、救急隊員6人で布に俺を乗せて運ぶ事に。
そう、マグロを丁寧に運ぶような感じで。

ってなくらい、痛すぎて微塵も動けなかったんです。
全然伝わらんとはおもいますがw

ともかく、この時点から強烈な痛みとの格闘がはじまりました。
もう、寝返りすら痛みが走る状態になってきたので、とりあえず看護師さんを呼んで状況説明。

すると、整形外科の先生が来てくれました。
とはいえ…痛み止めを投与するくらいしか、方法がないんです。
あの薬は効かない、あの薬なら効果あるんじゃ?なんて寝転がりながら議論。
ひとまず、痛み止めの点滴と経口投与のダブルで様子見となりました。

痛み止めが効いてくると、少しは落ち着きます。
が、落ち着くってだけで身体を動かすと痛みがビキーンと走るんですな。
なので、結果的になーんも出来ない。
トイレすらいけないんです。
動けないからw
なので、尿瓶生活になるのですが…ここで思い出した。

看護師さんの一人が
「動けないなら尿道カテーテル入れましょう」
と提案してきたんですな。
まぁ、全然トイレに行けないし、尿瓶を取るのも看護師さんに手伝ってもらうレベル(本当にまったく動けないんですよ)。
そら、しゃーないわな、と思って承諾しました。
すると、先生(何科の先生か不明)が来て
「え、カテーテル希望したの?身体に負担かかるから、出来るなら尿瓶にした方がいいよ」
と。
ええええ!? どういう事よ?
なら、やらんがな!
じゃ、いいですー、と某決済端末のCMばりに拒否をしたら、その後にカテーテルを提案した看護師さんがさっそうと登場。
先生と相談してカテーテルやめた、という話をしたら
「そりゃそうだけど…先生は尿瓶の処理、しないからねー」
と言って、スタスタと立ち去りました。
えええええええ!? 自分が面倒だからかよ!w
うん、まぁ、あなたの気持ちもわかるけどさ…でも、でもさぁ、患者の身体の負担と自分の手間を天秤にかけるってさぁ…
苦笑いしながら、看護師さんの背中を見送りましたw

という、本気でまったく身動きが出来ず、ただひたすら痛みに耐え、痛み止めの効果が切れたら看護師さんを呼んで点滴追加or薬投与を繰り返すようになったのです。
痛み止めを入れられるたびに、ヤシオリ作戦時に血液凝固剤を入れられて凍結していくゴジラってこんな気分だったのか?とボンヤリ天井を見つめる夜を過ごすのでした。

そして、全然起き上がれないので、食事は寝ながら食べられるパンのみ。
これがね、糖尿病の薬で食欲がロストしちゃってるんで量に関しては文句なかったんですよ。
ただね、実は味覚って正常なんです。
つまり、ずーっと同じパン&ブルーベリージャムばかりでは、さすがに辛いんですよw

そんな5月10日(金)、栄養士の方が食事指導に来訪してきたんです。
(そもそもの入院では、これがメインだったはずなんだけどねw)
そこで、パン食について相談。
起き上がれない、お箸やスプーンでは食事ができない、そもそも食が細くなっているので沢山は食べられない(十分少ないけど)。
そんな話をしたら、おにぎりを提案。
おおおおお!それだぁぁぁぁ!俺が望んでいたのは、まさにそれ!
待ち望んだおにぎりが、夜メシに登場したのでした。

ああああ、美味いなぁ。米はなんて美味いんだ!

脳内に筋肉少女帯の『日本の米』が鳴り響くのは、必然と言えたでしょう。

こんな痛みにひたすら耐える入院生活になるとは、いやいや、そもそも癌手術のための強制的なダイエットの入院だったのに、心筋梗塞になって坐骨神経痛になって結果動けないとか…

おもろすぎるやろ!

とは思うけど、本当にめちゃくちゃ痛くて辛すぎて、noteを書く余裕すらなくて…
俺が魔女になってこの世界をみんなぶち壊してやる!ワルプルギスの夜を起こしてみせる!
とかなんとか呪ってみたりもしようとは思うけど、痛すぎて寝るしかねぇ、という日々を送っておりました。

しかし。
それが一瞬にして痛みから解放される、奇跡が起きるとは…
白いインキュベーターも想像できなかったかと思います。
てか、俺は魔女になれないのか…

なんて話はまた後日。

ガラダ堂よりお知らせ
ガラダ堂の特殊陶器が購入できるオフィシャル通販サイトですが、7/22より入院、その後手術の予定ということで、7/20のご注文分でいったんクローズさせていただきます。
退院後の状況次第ではありますが、8月後半には再開の予定です。
買い逃しのないよう、皆様よろしくお願いいたします。

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