キネシオテーピングの基礎

キネシオテーピングとは?

キネシオテーピング法の発案者・加瀬建造D.C.は米国のカイロプラクティック大学を卒業し、アメリカで5年間開業。長いアメリカでの診療経験から、関節の痛みは骨そのものの異常によるものより、その関節を動かす筋肉、そして、それらを包む筋膜・筋肉にあることを知り、皮膚と筋肉の伸縮反射を利用した筋肉テープ(キネシオテックス)によるキネシオテーピング法を開発したのです。

キネシオテーピングの基本的な貼り方と効果

1.痛めた筋肉を伸ばす
2.テープを貼る(テープは伸ばさずに貼って下さい)
3.テープにしわがよる
4.表皮が持ち上げられる
5.リンパ液の流れが良くなり痛みがやわらぐ


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●筋肉の機能を正しくもどす
何らかの障害、怪我、使いすぎによって痛めた筋肉を治すということです。どなたでも筋肉が固くなったことがあるでしょう。ひさびさの運動で全身が痛くなった経験もあると思います。キネシオテックスを貼ることによって、伸びすぎた筋肉、縮みすぎた筋肉を元に戻したり、弱っている筋肉を回復する効果があるのです。

●血液・リンパ液の循環を良くする
いわゆる血行不良といわれており、例えば肩こり、冷え性などを治すものです。血液やリンパ液の流れが悪くなると、うっ血状態となって神経を圧迫します。キネシオテーピングでは、皮膚とその下にある組織間のすきまを拡げることによって、その循環を助け、局所にたまっている血液やリンパ液の循環を改善することができます。

●痛みを抑える
痛みに対する鎮痛効果です。痛みを感じたときに、自然に手をあてがったことはないでしょうか。これは皮膚や筋肉を刺激することで、神経学的に痛みを消す効果があることがわかっています。本来、人間には自分で痛みを抑える機能があり、それがキネシオテックスを貼ることによって、活性化されるのです。

●関節のずれを正す
関節のずれというのは、おもにスポーツでの障害によって、おこることが多いのですが、その場合にキネシオテーピングは効果を発揮します。筋の異常な緊張によって関節を構成している骨を引っ張ってしまい、関節がずれてしまう場合などがそうで、ある程度キネシオテックスを引っ張って使用します。膝や足首など、強い衝撃で痛めやすい部分によく使われます。


キネシオテープの貼り方・剥がし方・切り方

1.テープを貼る部位周囲の、皮膚をきれいに拭き取ってください。汗や脂分があると、接着力が弱まったり、かぶれの原因にもなります。
2.痛みがある場所の筋肉を伸ばして貼って下さい。できるだけ、普通の状態に戻した際のシワを増やすためです。
3.基本的にテープを引っ張らないで貼って下さい。テープを引っ張って貼ると、貼っている感覚は大きいものの、筋肉の動きを妨げるなどの逆効果になります。
※ 上級者には、テープを引っ張り筋肉のズレを治す貼り方もあります。
4.テープを剥がす際は、皮膚を押さえながら皮膚にそって剥がしてください。一気に剥がすと、痛いです。
5.貼ったまま入浴できますが、入浴後はタオルでよく水分をとってください。
6.日常生活では2、3日貼ったままでもかまいませんが、運動後は汗の塩分が残るので剥がしてください。
7.万一、かぶれが発生した場合は、使用を中止してください。
・テープの裏側には、5cmごとに線が入っています。
・裏紙は一度に剥がさず、張り始めの部分にまず貼ってから全体を仮り貼りし、その後で貼る位置を合わせていくと、テープが丸まらないで貼れます。

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