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龍の街 玖珠・由布院編

新シリーズ 龍の街

8月某日 青いお湯が湧く温泉地での朝🌅

私: ふわぁ~ 久しぶりの畳のお部屋にお布団だったけど、よく寝られる。お部屋にいつでも入れる露天風呂付きなのが、リラックス出来た理由かな。

龍ちゃん🐉: おはよう! 神戸の龍について書いてくれてありがとう。今月たくさんnoteに投稿してくれて、少しずつみんなが僕たちのことを思い出してくれているから、NAO*のお陰だよ。

私: 限られたプライベートの時間をつぎ込んで、何万字も書いたから、お盆は脱力だったよ…
確かに「青の記憶」のマガジンシリーズは、noteの投稿を始めたばかりだけど、1番人気だよ😉
龍ちゃん🐉のキャラクターのお陰からかな?その陽キャでパリピな感じとかw

龍ちゃん🐉: たくさん投稿してくれたから、お天気快晴☀にしておいたからね😉(いつものウインク)

私: 誕生日プレゼント🎁ですか。まあ今月頑張ったからね。雨に降られないだけでも大助かりです。
ラグジュアリー部💎のことは、「がおがお王国通信」に投稿するので、九州の龍🐉ちゃん達の紹介をそろそろするね。
さて、朝も涼しいうちにお散歩して来ます!

玖珠 慈恩の滝

ラグジュアリーな車両に身を委ね、成澤シェフ監修のフルコースを頂きながら、突然車内アナウンスが流れた。
久大本線ルートを走行中、ちょうど玖珠町

「慈恩の滝」にはその名前の由来となったある伝説が残されています。

【今からおよそ銭数百年前、滝壺の中に大蛇が住みついており、ある時からその大蛇が滝壺より這い出して田畑を荒らすようになりました。困り果てた農民は大蛇を鎮めようと手をつくしましたが、その甲斐虚しく田畑は荒らされ続けたのです。田畑を捨て、家を捨て、この地を離れるものが続出した年の夏、地域を通りかかった旅僧がこの有様を聞き、大蛇を鎮めようと試みました。大蛇は寄生虫に苦しんでいたため暴れていたことがわかった旅僧は、お経を唱えながら大蛇を撫でさすり病気を治したのです。その後大蛇は一度も悪さをすることなく、これに感謝した農民が旅僧のために「慈恩寺」を建てました】

株式会社別大興産

大蛇🐍伝説と謳っているところもあるけど、慈恩の滝の入口にはでっかい龍のモニュメントがあるので、車窓から不思議だなと思っていたところ、この龍伝説もあったよう。
詳しい解説をしているブログから引用参照させて頂く。

遠い昔、万年山(はねやま)のふもとに、小さな川をはさんで小さな村がありました。その小さな川の先の小さな滝には、一匹の小竜が住んでいました。
その竜がどうやら重い病気にかかり苦しんでいることがわかったのです。村人たちは、何とかその竜を助けてやることはできないものだろうかと思いましたが、どうすることもできませんでした。
そんなある日、旅をしているお坊さんが村を訪れました。たくさんの修行を積んでいるお坊さんは、村人たちのどんな問いにも答えることができました。
そのお坊さんに村人のひとりが病気の竜のことを相談したところ、私が竜を助けてやろうと言ったのです。
お坊さんは、竜に言いました。

「お前は、この滝の中ではもう長くは生きられない。しかし、お前を天空に昇らせてやろう。そうすれば、病気の苦しみから、お前は助かることができるぞ」
「どうか、私を天空に昇らせてください。そうすれば、今まで、私を大切にしてくれた村の人たちに恩返しをします」

お坊さんは、穴倉の見える大きな岩に立ち、呪文を唱えました。すると、それまで明るかった空は、一瞬で真っ暗になりました。

激しい風が吹き始め大粒の雨が降り出し、激しい雷鳴と稲光がやむことなく続きます。次第に竜の体が光り始め、天に向かって浮かび始めました。

小さかった竜の体は、だんだん大きくなり、長い体を滝のあちこちにぶつけ、体を覆う光をあちこちに飛ばしながら、それでもどんどん上がっていきます。
竜の体がぶつかった岩は砕け、一段だった滝は二段になり、静かに落ちていた滝の流れが、一瞬で激しいものに変わりました。

そして、あちこちに飛んだ光は滝壺へ落ちていき、しばらく魚のように泳いでいたかと思うと、やがて本物の鯉に変わっていきました。
それから、どのくらいの時間がたったのでしょうか。お坊さんと村人たちが見守る中、竜は天空へと昇り見えなくなってしまいました。

大分県豊後大野市から気ままなblog

ネットのお陰で、大分の景色を眺めながら、大蛇🐍伝説と龍🐲伝説がこの滝にはあることを知った。
実際に立ち寄れていないけど、上昇喜龍🐲のモニュメントが立派なようです。

大蛇🐍も龍🐲もそうだけど、ちょっと数百年前までやっぱり一緒に生活していて、神通力が使えるであろうお坊さんは蛇や龍と会話出来ていたことが伺える。こうやって何も考えずに、或る列車に乗車していただけでも、玖珠の蛇や龍に出会えたことに驚きを隠せない。
滝という漢字も氵に竜と書くので、龍とご縁があるのは分かるのだが、この龍を巡る旅は始まったばかりだった。

由布院 天祖神社・金鱗湖


夏の由布岳

或る列車の終着駅である由布院駅に到着し、由布院でも珍しく数軒しか源泉を持たない青い湯が出るお宿に向かった。

青湯の露天風呂

お宿が山側にあるので、山を下ると金鱗湖なので、早朝散歩に出掛けた。

金鱗湖

https://twitter.com/GAOGAOKINGDOM/status/1561568469505560577?t=WzBiZSAjXb1CrvZvSDw6fA&s=19

金鱗湖の名前の由来は様々だけど、龍伝説に由来する説もあるので、そちらをご紹介する。


金鱗湖の南東の湖畔に、天祖神社が鎮座しています。由布盆地が大きな湖だった頃、湖に棲んでいた竜の在住を許可した天祖神(てんそのかみ)【天之御中主神】など4柱をお祀りする神社です。 拝殿の御由緒書きによると、大足彦忍代別命(おほたらしおしろわけのみこと)【景行天皇】12年(82年)、「速津媛(はやつひめ)に勅して皇祖霊神を祀りたるを当神社の創始となす」とあります。 伝説によると、蹴裂権現が西の湖壁を蹴り裂いた時、湖底に棲んでいた一匹の大きな龍は、急激に湖水が減少したため神通力を失い、身を悶えながら小川を上り、辿り着いた場所です。 竜は、天祖神に「私は、長い間この湖に住んでいた龍です。湖のすべては望みません。唯、この地に少しばかりの安住の地を与えてください。そうしてくだされば、ここに清水を湧き出させ、永くこの地を護りましょう。」と訴えました。 天祖神は、竜の願を聞き入れ、岳本の池(現在の金鱗湖)が残されました。こうして今も「岳本の池」には清水と温泉が湧き出ています。その後、しばらく「岳本の池」に留まった竜は再び神通力を得、雲を巻いて昇天したと伝えられています。

龍神伝説アーカイブス
天祖神社

龍のエネルギーを感じると思いきや、やはりこの金鱗湖には龍が眠っているのである。
名前自体は金鱗湖と呼ばれているが、岳本の池のお話しもあるので、天祖神社と金鱗湖は龍と共にこの由布院の地を護っている。水神様なのでもある。

朝霧に包まれた金鱗湖をこうやって龍伝説のことを知りながら、再訪出来たことにご縁を感じる。
何回もこの金鱗湖には来ているけど、その時は全くピンと来ていなかったので、そのぐらい伝説だと信じていたのである。

ごめんよ、龍ちゃん。

由布院 宇奈岐日女神社


朝霧の金鱗湖散歩を終えて、龍伝説に触れ、他にも龍伝説がありそうだなと調べると、宇奈岐日女神社(うなぎひめじんじゃ)にも逸話があり、こちらも御参りすることにした。

宇奈岐日女神社 本殿

当初の御祭神ごさいじんは、『六国史りっこくし』に見るように宇奈岐日女神うなぎひめのかみで、北東に座する由布岳ゆふだけの化身けしんであったとも、古く沼地であった湯布院盆地ゆふいんぼんちの沼沢しょうたくの精霊せいれいであったとも考えられています。
伝承では、宇奈岐日女神うなぎひめのかみは、かつて由布院盆地ゆふいんぼんちに広がっていた湖を見て、力自慢の従者じゅうしゃの道臣命みちのおみのみこと(蹴裂権現けさきごんげん)に命じ、湖の西にあった山を蹴破らせます。たちまち湖水は流れ出し、大分川おおいたがわとなって別府湾べっぷわんに流れ込み、現在の盆地を造ったとされ、南西4kmほどにある蹴裂権現社けさきごんげんしゃがその場所だとされています。湖には、もともと大きな龍が棲んでいたものの、水が干上がったせいで龍は神通力じんつうりきを失ってしまいます。龍は小さな場所でも良いから安心して住める池が欲しい、そうすれは美しい水を湧き出させ、村の人々を守ると宇奈岐日女神うなぎひめのかみに願います。宇奈岐日女神うなぎひめのかみは、願いを聞き入れて残したのが金鱗湖きんりんことされています。
そのことから宇奈岐日女神うなぎひめのかみは、農業の神、水神様すいじんさまとして親しまれ、湯布院ゆふいんの守護神しゅごしんとして崇敬すうけいされています。また、「うなぐ」とは、勾玉まがたまなどの飾りを意味し、勾玉まがたまを首からかけた身分の高い女性が巫女みことして仕えたことから、宇奈岐日女うなぎひめは神に仕える巫女みこだったとも考えられています。神託しんたくを伝えることで、政治を司つかさどり、神格化されたとの説もあります。

九州の神社
マーライオンならぬ、マードラゴン🐉
手水舎ではなくて、境内に龍ちゃん。

龍との交流ができる人々は翡翠(勾玉は翡翠で作られている)を持ち、石を持つことで龍とコミュニケーションを取っていたということなので、宇奈岐日女が龍遣いだということが伺える。

金鱗湖の龍は宇奈岐日女の配慮により、この地に住み続けることが出来たようで、温泉も然りだが、やはり水神様でもあるので、水源が豊富なのであろう。
伝説は様々だが、龍が由布院にいることは間違い無いので、この美しい由布岳と宇奈岐日女、金鱗湖はこれからもこの地を訪れる人を癒やし続けてくれるだろう。

龍伝説を触れる旅はまだまだ始まったばかり。

つづく











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