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注意安全

注意安全
zhù yì ān quán
▶︎気をつけて

こういう言葉は中国や台湾の屋台の店先にあって、火を取り扱っているから気を付けてね、という意味で貼ってあることが多いです。

■言葉の成り立ち

漢字を学んだ日本人なら、はじめて中国や台湾に行ったとしても、だいたいの意味は分かると思いますが、「安全に注意する」というのは、なんとなく「頭痛が痛い」的なダブり感があって面白くて。言葉の成り立ちそのものに興味があります。注意するのは危険=火気に対してだと思いますが。

䓤油饼/ cōng yóu bǐng

■強さで言葉を分ける

電車に乗る時に、【月台/ yuètái】=プラットフォームの隙間に注意の【小心/xiǎo xīn 】という表示も「気をつけて」で、こちらは「細心の注意を払ってね」という、より丁寧な表現に感じます。それにしても、日本語なら「細心」だけど小さな心って表現が、直接的で、表意文字の漢字ならではの味わいを感じませんか。ちなみに、小心よりもより強いニュアンスの場合には、【当心/dāng xīn 】になるらしいですし、“心配”ということを伝えたいならば【坦心/dān xīn】になるとのこと(2つの言葉の発音の違いが難しい😓)。これもまた、なぜその文字を当ててたのか、その意図は解明できていませんが。

月台/ yuètái


そのほか、【/ jiǎng】【/ jǐn】なども「気を付ける」という意味はありますが、重視する、とか用心深く、という、物理的な注意以外に、人間関係において慎しみなさい、というようなニュアンスの言葉も辞書に並んでいることから推察すると、いつの時代も、あらゆるものに⚠️ 注意しなければならないことが多かったのでしょう。また注意の種類も今と変わらず多かったのではないかと、先人たちの苦労に思いを馳せるばかりです。

#ちょっと気になる汉语 |03

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