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〘カフェ語り〙言語聴覚士(ST)体験談015「『超刻み』っているの?」

普通食が食べにくくなると食事形態を見直します。
主食:米飯→軟飯→全粥→ペースト粥orゼリー粥
副食:普通→一口大→荒刻み→超刻み→ペーストorゼリー
こんな感じの分類がありました。
全量食べるのがしんどい人は「ハーフ食(半量+補助栄養食品)」を作ってみたり、唾液の分泌が悪い人には「あんかけ付き」にしてみたり、厨房さんは大変ですが、工夫していました。あんまり細かく分類して提供していると厨房のミスが増えてきます。なので、「これは大丈夫ですか?」と委託業者さんと相談するんですが、立場はこちらが有利なんで良い交渉ができていたかは疑問です。

これで良いのかと考えていたら「超刻みを止めた!」っていう事業所と出会いました。なるほど!と思いました。厨房さんが楽になる!配膳ミスは激減する!「嚥下障害食(やわらか食)」を作ることで、見た目も良い、美味しい食事を提供されていました。たしか、食事形態は4種類だけだったと思います。そもそも「超刻み」って危ないんですよね。細かくバラバラになったモノを食べるのは難しいんです。歯の問題がある人は細かく刻んでいると食べやすいですが、唾液の分泌が悪かったり、飲みこみに問題がある人は誤嚥リスクが高くなります。安易な食事形態ダウンは危険なんです。だから「超刻みを止める!」潔いです。(勤務していた施設の食事形態をマネして同じようにはできませんでしたが・・・)

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