見出し画像

〘カフェ語り〙言語聴覚士(ST)体験談011「タッチケア」

特養勤務時代に身につけたタッチケアのスキルはかなり使えます。
話すこと、食べることの土台になる「呼吸」
アプローチする時に「タッチケア」のスキルが活きます。
凝り固まった胸郭の筋肉をほぐし、呼吸介助で大きな呼吸に誘導する、
点で触るのではなく、面で触ることで心地よいリハビリを提供できます。

タッチケアは心許せる人に触れられることで体内に「オキシトシン」ホルモン(通称:ハッピーホルモン)が分泌される癒しのケアです。昔から伝わる母親の「痛いの痛いの飛んでいけ」を思い出してもらうと分かりやすいと思います。「お腹が痛い」と泣いていた子どもが母親にお腹をさすってもらい落ちつく姿が目に浮かんできます。抱っこ療法も同じで、優しく包みこまれる事で人間の治癒力を高める効果があります。

他人に触られることは基本的に不快です。
不快に思われない触り方を知っていることで、安心してリハビリを受けてもらえると考えます。
学校では習わないスキルは自分で学ぶ、養成校を卒業してからの方が勉強しているかもしれません。学んで、練習して、実践、学んで、練習して、実践の繰り返しです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?