画像を直リンクするSPAMサイトへ警告画像を自動配信
私はブロガーであり、自身でブログを運営している。
このブログは雑記ブログでありながら、1か月で3万~4万PVのアクセスがある。運営期間は4年を超え、5年目の節目に差し掛かりつつある。
SEO専門ライターの私が運営しているため、Googleの平均順位もある程度高く(12~14位)、記事数こそ300~400程度だが、そこそこの規模に到達してきている。
運営期間もある程度長く、アクセスもあり、SEO対策もされていると増えてくるのが「スパムサイトからのコンテンツ盗用」であり、これが問題になってくる。
その時に悪用されるのが「画像の直リンク」だ。
画像の直リンクが不法行為か否かは問わないが、スパムサイトの王道手法である事実は揺るがない。
そして、画像の直リンクの許可・否認は、著作権者・配信者が担う権利であり、その決定権を私は持っている。
そこで、画像が直リンクされた上で、且つ「明らかに当方のコンテンツを盗用してスパム配信を行った100有余のドメイン」からのアクセスでは、「本来の画像ではなく警告画像を返す」よう対策を行った。
今回はその対策の仕組みなどをお話しする。
SPAMサイトへの配信のイメージ
例えば以下の画像を公開しているものとする
この画像を「domain:spam-site.com」が直リンクした場合、以下の画像へ差し替えて返却する。
この画像は「日本人の約5割が、スラスラと・もしくはなんとなく理解できる」内容にしている。
理由はSPAMサイトの多くが、海外に拠点を置いていたり、海外の運営者が行っているためだ。
この画像は以下の仕組みを採用している。
・日本語の母語話者は、文節の最初と最後のひらがなが合っていれば、そのあいだのひらがなの並び方を入れ替えても理解できる
・日本語の母語話者は、ある程度文字が潰れていても漢字やひらがな、カタカナを理解できる
また、どの程度読みにくくするかにおいて、Twitterでアンケートを実施し、およそ日本人の5割が理解できるように調整した。
ただし、実際はサンプル数が少ないため調整は必要であるが、スパムサイトを閲覧している利用者への警告という用途においては十分であろうと想定している。
加えて、この内容で且つ、この文字列を翻訳サイトに流し込んでも、まともに翻訳できないことを確認しながら文言を調整した。
最近のAI自動翻訳は性能が高く、ひらがなの並び替えを行っただけでは「もしかして…」を用いてほぼほぼ正しい内容で翻訳してしまうのだ。そこで実際に「もしかして」が効かなくなり、且つ日本人なら読める文章に調整した。
これにより、「意味は分からなくても、漢字やひらがなを再現して翻訳ソフトにかけられても大丈夫」になっている。
この対策の特徴! スパムサイトに限定すること
この対策は「明らかにスパムサイトであると判定したサイト」に限って画像置換を行うところに特徴がある。
スパムサイトからの画像アクセスはアクセスログから簡単に特定できる。その上で、目星を付けたスパムサイトが実際にスパムを配信しているか調査していく。
この時に活躍するのが、以下の記事で公開しているブックマークレットだ。これを利用することで、SPAMサイトを比較的安全に調査できるためだ。
こうして特定したSPAMサイトに限定するため、通常許される直リンクには、警告画像が表示せずに済む。
例えばWordPressやSNSなどでは、ブログカードなどでOGPやアイキャッチ画像を取得することがあり、これは一般的だ。これらすべての画像を警告画像に変更してしまうことは好ましい動作ではない。
この対策ならば、むやみやたらに警告画像を配信してしまい、自身のサイトの評価を落とすことがなくなる。
この対策のカスタマイズの依頼方法
この対策は様々な作業が必要である。
・スパムサイトの特定
・Googleへのスパムレポート送信
・スパムサイトのドメイン否認
・アクセス制限の設定
そのため、対策にはそれぞれの工程で費用を頂いたうえで当方が直接実施している。
これは、段階を踏んで丁寧に行わなければ、スパムサイトからのコンテンツ盗用には対応できないためだ。
実際、当サイトは400件近くスパムサイトを乱造されていたが、現在はほとんどが駆除できている。とはいえ日々SPAMサイトは増殖してくるため、鼬ごっこではある。
また、BlogSpotはスパム対策がずさんで、対応に苦慮している実情がある。
当方及び当サイトは、継続的にスパム対策を行っていく予定である。
実際の依頼は、以下のリンクから可能である。ぜひ活用していただきたい。
依頼先のリンク
参考:
最後に
全うにサイトを運営していくと、必ずその誠実さを我が物顔で悪用しようとする不届き者が現れる。
それがスパムサイトだ。
スパムサイトは正しく対処しなければ、SEO評価にも悪影響を及ぼす。スパムサイトはあたかも「あなたに成りすまして、あなたが書いた記事のようにスパムを配信」するからである。
もしもあなたのファンが、そのスパムサイトに騙されて、それがスパムサイトだと気づけなかった場合にどうなるかわかるだろうか?
そのスパムサイトを、あなたが運営していると誤解されてしまうのだ。
SEOはGoogleをだまくらかす仕組みではない。利用者へ最適に閲覧できるよう配慮していることを、Googleへ伝える手段である。
たとえそれが自分があずかり知らぬスパムサイトであっても、正しく対処していくことでSEOの効果が生まれるのだ。というより、対処しないとSEO評価が相対的に下がるのである。
利用者が安心して著者を信頼できるよう、スパムサイトへの対策も行うことをお勧めし、本記事を終える。
ご清聴ありがとうございました。
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