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詩作 「2001~2003」

2001~2003


僕たち、あたしたち、自分たち…
わたしたちは夏たちを失い続けてきた。

人いきれを縫って歩くこと、プールサイドでの記憶、手に付く筈だった錆と土、そしてありとあらゆる露出。

代わりに得たものは、ガラスバッジ、注射針、計算機、そして過剰な憧憬。

夏という夏をモニタ越しに見てきた。ハイ・コントラストで彩られる世界は何度も終わり続ける。モノクロのエンドロールと痩せ気味の人影だけを残して。

計算機は便利になった、随分。いよいよ虚構の夏は外界へ溶け出しつつある!

音をともなって。ポリゴンをともなって。意識だけに意味を残して。

わたしたちは夏たちを失い続けてきたのだ、このために!



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