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夏井いつき 句会ライブ

夏井いつき先生の句会ライブに行ってきましてん。

10年以上前から俳句には興味あって。
でも読みはすれど詠みはせず。新聞などで見かけたら読み、『プレバト!!』を楽しむぐらいの浅い層なワタクシで。
夏井先生の言葉を借りると、俳句のスタートラインに立ったばかりの人々『チームすその(裾野)』。
そんな裾野に立って山を眺めているだけの人でも大丈夫な簡単な作句レクチャーがまずあり、その後に5分(!)で一句作ってみましょう、という流れのイベントでした。

レクチャーや作句のテーマは今後初めて行く方のお楽しみに伏せておくとして、さて、簡単な作り方を教わったとしても5分で一句生み出すというのはなかなかにハードでした。
でもほとんどやったことのない者が良いものを作れるはずも無いのに、つい変なプライドだけが出ちゃって良い句を作ろうとするからなんですよね。
凡作でもなんでもまずは一つ作って一歩を踏み出すことが大事、というようなことを仰ってたのが分かりました。

短冊に書いた俳句をスタッフの方が回収して、その中の秀句七選をお客さんが多数決で選ぶのがライブの後半戦。
自分はその句をどう受け取ったかを語りたい!という観客の方がマイク片手に語っていくんだけど、17音故に作者の意図するものを超えて詠み手に受け取られるという、世界的にも稀有で魅力的な文学というのを味わうことが出来てホント楽しかったなあ。←このあたり、昔読んだ入門書に書いてあったことを思い出しながら、ほぼ丸パクして書いた。

『プレバト!!』を見ても分かるように、夏井先生の超絶トーク力がほんと素敵で、俳句にさほど興味が無い裾野手前な人にもおすすめしたいイベントでしたよ。
900席がSOLD OUTなのは当然の、想像してた以上に楽しい時間でした。

夏井先生をはじめ、ボランティアスタッフの皆さん、わが街に句会ライブを!と5年前から尽力された方々、ありがとうございました。

今まで作る方はさっぱりだったけど、これからは少しは作ってみようかな。
ワタシも『いつき組』って名乗ってみたいのもあるし。

友だちがキッチンをリフォームしたってことで、ライブが終わって一緒に行った友達らと共にリフォームお披露目会へ。
スマホからピピピッと調理の火加減や時間などを転送できる最新コンロで、美味しい料理をごちそうになって。

せっかくだからと句会ライブで作った句を銘々が発表するのと共に、『リフォーム』をテーマに5分で1句作る句会ごっこをやりましてん。
裾野からいきなり3合目ぐらいを目指して駆け出す我々。俳句の筋力『俳筋力(by夏井先生)』の無さを顧みず。

やっぱりここでも『17音故に作者の意図するものを超えて詠み手に受け取られるという(コピペ)』面白さがあって、俳句は人に見せたその時から作者の手を離れて読み手にも育てられるだなぁ、という俳句の面白さを感じたのでした。

ところで。
俳句と写真ってどこか似ているんだ。
なんて、今夜も何処かのトリキでメガ金麦と貴族焼きタレを手にキャベツ盛り胡麻油掛けのおかわりを注文しながら誰かが高らかに語ってるぐらいによく言われることなんだけど、やっぱほんとそう。

今日と明日では写真のRaw現像が変わるように、俳句の種から推敲した作品も今日と明日では異なりそう。
写真をセレクトしてこの10枚を人に見せようとするのも、この中から絞ってこの3つを雑誌に投句しよう、にも似ており。

どちらも作品に絶対的な正解があるわけではないので、撮った人(作った人)と見た人(読んだ人)で違う解釈が生まれることもあり、それが面白いのもまさに。

『写真を見て一句』なんてのもあるし、相性もいいはず。
これからは欲張って両方楽しんじゃおう。

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