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トンチキ番組製作の手引き(という名の散文メモ)

この文章は、6月下旬に国産メタバース『cluster』で開催予定のイベントに向けて書いた…散文的なメモである。

1.はじめに

よく来たな、俺はマグナム
ヒーローショーとアクションの動画とか…そーゆーものを手軽に作れる方法を模索している者だ。
手軽にって書くと印象は悪いかもしれないが、事実そうなので訂正はしない。
俺の目的は、ライトな製作環境の提示による製作の活性化だ。
今回はVRMデータ国産メタバース『cluster』を使ったトンチキ番組製作の手引きを紹介しようと思う。
…繰り返すが、トンチキ番組製作の手引きだ。
ここでいうトンチキ番組とは、アクションものでありヒーローものであり、そして極めてバカバカしい、そういうものが理想である。
リアルでは絶対に予算の降りない『バカバカしいけど面白い』モノを作ってみる。
これがメタバース製作の醍醐味だろう。

リアルだとこんな感じ
メタバースだとこんな感じ?

2.これまでのあらすじ

2年ほど前から俺はキャラクター映像の製作を目論んで…失敗し続けている。
理由は幾つもあるが、予算調達の失敗が1番の理由だろう。
企画と撮影機材、人員の確保は出来ても予算の調達が出来なければ意味がない。
パイロットとして幾つか映像も出してみたが…評価は微妙なものだった。
ショーでは集客もあるものの、単体のイベントでは知名度の低さから集客も少なく、かなり行き詰まっていた。
そんな状況を変えるべく、物は試しにと始めたメタバースヒーローショーがそこそこのヒット。
観客は100人を越え、投げ銭まで頂けた次第だ。
そんなワケで、製作環境を一時メタバースに移そうと思ったわけなのよ。
メタバース…とりわけclusterはまだまだ発展途上の印象のあるコンテンツに思う。
YouTubeやニコニコなどは最早完成されたコンテンツであり、新規参入は想像よりも難しいのだが、clusterはまだまだこれからであるように思う。(VRCなんかはかなり発展しているように見えるが)
そんなワケで…トンチキ番組だ。

メタバースヒーローショー、大人気
握手撮影会もあるぞ

3.別に特撮に限定しない。

トンチキトンチキ言ってるが、何がトンチキ番組なのかという話になるワケだが…
これの解説はハッキリ言って難しい。
要するに「既存の何か当てはまりつつ、全く新しい形のエンターテイメント」といったところだろうか。
個人的な印象としては『ニンジャスレイヤー』が最も近い。
ニンジャスレイヤーの面白さは、一見バカバカしい文章に騙されがちだが、少年漫画の王道的展開と生と死の無情さ、社会の理不尽さを描く無情さにあると思う。
だがそんな内容は読めばわかる事なので、普段は見かけのキャッチーさのなかにうまく隠されている。まさにニンジャ!
Twitter(Xではない)のコメントでツッコミを入れつつ、哀しいシーンではみんな心から哀しみ、湧き上がるシーンでは興奮を共有する。
実に現代的なエンターテイメントである。
ニンジャスレイヤーを例に出したが、メタバース製作として例に出すのはニンジャスレイヤーに限定した話ではない。
10年ほど前、ニコニコ動画で異様に人気を博した1960年代のアニメ『黄金バット』。
これもまぁ無敵の黄金バットと怪人ナゾーの対決という大変わかりやすい話なワケだが、ニコニコでツッコミを入れながら観る黄金バットさんの無双は大変面白く、50年以上前のアニメであっても現代的な見方をすれば娯楽になるという良い例であると思う。
(黄金バットは世界初のスーパーヒーローであり、その歴史に思いを馳せられるのも大変魅力的なキャラクターだ)
意外にもclusterはコメントやツッコミを入れながら動画を見るには適した場所であり、良い感じに気楽な映像上映を行うにはうってつけであると言える。
えーと…例が極端で難しくなってしまった。
兎にも角にも、娯楽として作るキャッチーなキャラクター番組を作る際には強烈なインパクトと、ある程度コメントで番組にツッコミを入れられる娯楽性は必要であると考える。
年代が年代なのでニコニコ動画的コメントにまだ夢を見ている部分はあるが、ある程度観客が参加しているように思える作品はメタバースに向いていると思うのだ。

このイベントは特にコメントが盛り上がってた気がする。
気がするだけかも。

4.特撮とメタバースのハイブリッド

俺は特撮畑の人間だと思っているが、視聴者が限定的な特撮というジャンルを作ろうとはあまり思わない。
だが変身(衣装が変わる)の見栄えは好きだし、ケレン味のある演出は是非ともやりたい。
アクションはヒーローショー仕込みのアクションをより普及させたいという考えもある。
なので、モーションキャプチャーアプリTDPTを使った撮影をガンガン推していきたいと考えている。
これはスーツアクターが活躍できる環境を増やせると同時に、やり方次第では遠方のキャストともアクションが作れる画期的なアプリだ。
TDPTは動画を読ませる事でその動きをVRMに反映させるアプリで、擬人的な着ぐるみとして機能させる事が出来る。
上手く使えば殺陣を演出する事も可能であり、何より手軽さの面では他のモーションキャプチャーに追随を許さない。
スマホ版では常に手がパーであるなど、細かい事を言えばキリがないが、どんな場所でも使えるモーションキャプチャーアプリとしてはNo.1であると考える。
これは凄い。何故ならやろうと思えば小学生でも使えてしまうからだ。
金や手間がかかる物は普及しないと考えているが、これはもう少し普及して欲しいアプリだ。
このTDPTを使う事でリアルのアクションを、そして舞台や役者にメタバースを使う事で、極めて低予算の番組製作が可能になる形だ。

これがアクターとVRMデータの融合だ

5.なんで番組製作?

先程から番組製作、番組製作と書いてはいるが…何故番組製作なのか。
映画やライブショーという形ではダメなのか?という事になるが…要するにキャラクターを定着させつつ、常に新しい事をさせるフォーマットが欲しいのだ。
映画という媒体では製作時間がかかり過ぎるので、コンテンツ過多な現代視聴スピードにそぐわない。
ライブショーも定期的に出来るならそれで問題ないが、ショーとして行うには最低30分。
これはシリーズとして作るにはちとボリュームがあるし、ライブショーはあくまでショーというイベントジャンルなので分けた方が良いように思う。
映像として行き渡らせるなら短時間(5〜15分、下手したら1分〜3分)で観れるものになると思うし、イベント上映をする場合はそれらを纏めて上映をすれば良いという形になるので、映像番組という形式をとりたいのだ。


6.未来へ

俺の思惑はなんとなく伝わっただろうか?
要するに…
⚫︎リアルでは予算的な理由でトンチキ番組は作り辛い

⚫︎ここで言うトンチキ番組とは、一見バカバカしいが味わい深く観客がコメントやツッコミという形で参加できるもの

⚫︎特撮ヒーローに限定しない、新しく懐かしいジャンルとして成立させたい

⚫︎TDPTとclusterを活用する事で、リアルを切らずにメタバースで映像を製作する

⚫︎製作に時間のかかり過ぎる映画や形式の固まったショーとは異なる番組形式でキャラクターを育てる
…こんなところだろうか?
あまりに散文的な文章で読者諸兄には申し訳ないが、あくまでメモという形として許して欲しい。

より詳しい内容や資料の提示は、6月下旬にclusterで開催予定の番組企画イベントにてやっていけたらと思う。
お楽しみに。

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