がんも農場通信 12月号(H30.11.20)
11月も後半にさしかかり、年末の足音が少しずつ聞こえてきました。
この時期になるとどんな業界でもせわしなくなってきますよね。
年末にかけては日頃お世話になっている方への贈り物や、家族が
集まる時期などで、普段より多めにご注文をいただき、
例年たくさんのお客さまにお米をお届けしています。
ここ1-2年はふるさと納税への出品もしており、年末までに
どんどん注文も増加します。新米発送がひと段落してホッと一息の
がんも農場ですが、こんな感じで年末に向けて再び忙しくなってきます。
稲刈りも終わって、農作業は落ち着いてきましたが、
本格的に寒くなる前に終えたい作業がいくつかあります。
現在2回目の田打ちをしている最中です。9月は雨がちで、
田んぼはかなりぬかるんでいました。1回目の田打ちでは
うまく起こせなかった田んぼも、今は完全に乾いているので
綺麗に起こせます。ところが凍結してしまうと、トラクターで作業が
できなくなってしまいます。事務仕事や発送業務をやりつつも、凍結
する前に農作業をなるべく早く終わらせるように日々動き回っています。
また、現在年末に向けて新しい商品も目下企画中です。
今までは特別に注文のあった方のみ対応していたのですが、
今年はお歳暮などの贈り物用のセットを準備しました。
お米やお餅だけでなく、本みりんやお味噌など、がんも農場の
オリジナル商品を詰め合わせたセットです。いつもお米を
食べていただいている方はもちろんですが、お料理好きな方にも
オススメできるセットになっています。また、僕たちが畑で栽培した
“ささげ”を使用した“赤飯セット”など、用途に合わせたセットも
企画しています。
お米をだんだんと食べなくなっているのが世の中の大きな流れでは
ありますが、そんな中でもお米を楽しんで生活に取り入れているのが、
がんも農場でもあります。おいしいお米を栽培することも大事なことですが、それと同じくらいに栽培しているからこそ感じられるお米の楽しさ、
面白さを伝えることも僕らの大事な役目なんだと思います。もしお客さまが僕らの生活に共感して、お米のある生活っていいなと感じてもらえたら最高だなと思って試行錯誤しています。
ポカポカ陽気だった11月。新米発送のバタバタを乗り越えた後は、
埼玉に帰省して販売のイベントに出たり、静岡で開催されるお米の
勉強会に参加していました。4月に種を蒔いてから10月の収穫を
終えるまでは、稲の様子が気になってなかなか気を抜くことができません。11月は栽培のプレッシャーから解放されて、安心して出張に
出かけられます。
がんも農場のお米も扱ってくださっているお米屋さんと農家の大先輩が
主催する勉強会が静岡で毎年開催されていて、全国から生産者、
消費者問わずお米に関心のあるあらゆる人が集まります。
とても風通しのいい勉強会で、肥料や作業のやり方、お米の仕上がりなど、いろいろな情報交換をします。今年はお米のライターさんや、育種の研究員さん、問屋さん、お米屋さんなど異業種の方と出会うことができました。
お米と一口に言っても食べるだけではなく、品種を開発する人もいれば、藁を使ってオブジェを作る人、お米をハワイに向けて販売する人など、自分の知らないお米の世界はまだまだたくさんあって、その世界を知れるのが楽しいです。
時代が変わっていくに連れて、お米の役割は変わっていっています。しかしその魅力は弥生時代から変わらず、むしろ掘り起こされて多様になっています。がんも農場もそのお米の魅力の一端を担えるようにますます精進したいと思います。
がん!がん!がん!
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