逆噴射小説大賞2023ライナーノーツ

 逆噴射小説大賞2023、二発とも二次選考を通過した。

  ハイパー名誉。
 いろんな方に読んでいただいてありがたい言葉もたくさんもらった。
 超嬉しいので人もすなるライナーノーツというものをしてみようと思ったが、何しろライナーノーツという言葉を知ったの自体が逆噴射小説大賞に投稿するようになってからであり、今まで書いたことなどほぼない。そして脳の棚が痛んでいるので昨日の昼食を思い出すのも危うい有様だ。自分がどこからアイディアを思いついたのか覚えていない。書くことがない。
 でもちょっと書く。

一方そのころ、残りの1/2は

 地獄行きのエレベーターって、大体乗客がひどい目にあうだけで、別に地獄行きのエレベーターではないな、という発想から書いたような気がする。違うかもしれない。とにかく初手でアクセル踏むことしか考えなかった結果、すごい勢いで走ることができた。多分、3000字くらいで終わるので今年度中には書き上げたい。
 『やし酒飲み』っぽさをイメージした記憶があるが、そもそもやし酒飲みを読んだのが相当前で内容をよく覚えていないので全然違うかもしれない。
 タイトルはとてもうまくキマった。嬉しいね。

・ヴィレヴァン
 地獄にも店舗がありそうで、エレベーターで行くような階に存在し、かつこの二人が連れ立っていきそうな店を脳内検索したら一番最初に出てきた。三年に一回くらい行く。実際に店舗限定品ってあったっけ。

・榎本
 なんで榎本なのか全く覚えていない。語り手たる主人公には今のところ名前がないが、祖母が女満別に住んでいるという設定はある。

・ケツ穴
 下品で失礼。

アローン・イン・ザ・メイズ

 迷宮が嫌いなオタクなど存在しないので当然私も迷宮が大好き。他のことは実際覚えていない。
 中をさまよう人間が長期間生存できるが、別に当人に合わせてくれているわけではない、ということを描写するために知らない言語の映画館や念のための食糧確保などのシーンを入れ、ランダム性を出したくて本来の建築にはあり得るはずのない出口を設定したことは分かる。
 この先には二パターンの道がある。シチュエーションスリラーとしての面を全面に出し、男の死の真相に直接迫っていくか、『見えない都市』や『方形の円』のように二人が今まで通ってきた奇怪な部屋のことを交互に話していきながら世界の謎を解き明かしていくかだ。どっちがいいだろう。
 前回の二作品と同様に、ラストに一気に踏み込む形にした。

 二作品とも、前回せっかく逆噴射先生からいただいた「登場人物が物語を語り続けるスタイルのジャンルには、可能性がありそうな気がする。(略)こういうスタイルでこのまま「語ること」をギミックにした小説を一本書き上げると、独特でハイレベルな作品になるかもしれない」というコメントに従っていない(正確にはアローンの方はこれからそうなる可能性がある)。これは当然、ひとのことばなど信じない……おれが従うのは精霊のみちびきだけ……などというのではなく、単にいろんなことを試してみたかったからだ。語ることをテーマにした作品には別途チャレンジしたい。

 最終発表、わくわくしている。またコメントがいただけたらすごく嬉しいね。それではまた。


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