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人口減に思う

新聞やニュースの見出しに「日本の人口、12年連続減 昨年1億2494万人」が踊りますが、果たして皆さんはどれほどの関心を持ってみているでしょうか。

僕自身は、人口減少自体は一定数起こらないといけない側面もあるようには思っています。

誤解を恐れずに言えば、今の日本の状態で人口が増えるのは、そもそも無理筋だと思うからです。

少子化と高齢化は全然文脈が違うけれど、それぞれが絡み合って人口減という状態を起こしています。

人口の増減を要素として分解すると、

【増加要因】
・新しい命の誕生
・移民などによる流入

【減少要因】
・人口流出
・死亡

だと捉えていて、そもそも移民の少ない日本では増加要因が新しい命の誕生に限られている中で、これが80万人を切っている。
外国人に関しては入国者数が出国者数よりも19万1000人多く、2年ぶりの社会増加となったと報じられていますから、ここは増えているわけですよね。

では死亡者はどの程度いるのかといえば、153万人です。
50万人も差がありますから、これを出生数なり、移民で補うのはかなり希望的観測じゃないでしょうか。

出生数が100万人を超えていたのは、今から7-8年前のこと。
景気も良かったですし、コロナも経験していなかった時代です。
今はもう少子化に拍車がかかり、止められていません。

今年と同じ出生数を臨むだけでも高望みではないかと思うほどです。

あくまで個人的な考えですが、出産して以降の子育ては一過性のものではないので、キャンペーンやクーポンではどうにもならないです。

安心して産み育てられるというのはもちろんですが、現在の社会的な負担を受け止めるのも、その妊娠・出産可能な世代ばかりだとすれば、そこまでの負担や我慢をしながら、更に忍耐の必要な子育てをしようと思えるかというと、それはとても稀有なことだと思います。

シニアの世代の民意を聞くのであれば、シニアの方々にも生きていく上での負担をもっともっとお願いしなければいけないと思います。


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