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「スウェットライフ」

先日、ニュースサイトの特集を見ていて、とても気になったのが「ルルレモン」のお話。

皆さん、ご存知でしょうか、ルルレモン。

僕は運動が好きでジムにいってトレーニングをしていたこともあり、
それで知ることになったのですが、要はレギンスメーカーです。

北米のヨガブームの立役者的な立ち位置ではあるものの、
思想的なヨガではなく、機能的なヨガの方に目を向け、健康志向の高いVIP層からの強烈な支持を受けながら成長したブランドで、スポーツアパレルの売上では、なんとアディダスを抑えて、ナイキに次ぐ2位とのこと。

その中でとても印象的だったのが、彼のビジネスモデルの特徴です。

スウェットライフ

この企業のポリシーで、1日1回は汗をかくような、健康志向な生活を送ることで、人々の豊かさをサポートしよう、ということです。

このコンセプトがぶれずに浸透しているので、他のブランドよりも高くても、売れるわけですよね。
ただ、1日1回は汗をかく、ということって機能的なだけではだめで、
やはり楽しさとか、自分が「アガる」要素がないといけないわけです。
そのために、当然見た目にもこだわりがあって。

そうした本質的な思考がこのスウェットライフという概念にはあるんだろうと思いました。

僕は休日、基本的に大好きなブランドのスウェット上下で過ごすのが好きなんですけど、そのスウェットとは意味が全く異なります。

店舗モデルが秀逸

あと、すごい好きだなぁと思ったのが、店舗のモデルが21世紀型であるところです。いわゆるモノ売りではなく、コト売りとされるモデル。

店舗のレジで買う必要って厳密にはないはずだけれど、そもそも店舗を持ってした状態のビジネスモデルで考えた場合、

「もしもここで買ってもらえなかったら他に流れちゃうかも知れない」という性悪説的な発送にもなりやすいし、どうしても店舗が売る場としての機能だと捉えられがち。

でも後発でスタートしているので、基本的にはD2Cかつネットでのやり取りが主戦場。店舗には店舗の良さがあるので、店舗をコミュニティ的な空間として捉えているのがすごい好きです。

僕も好きなブランドのお店に行きますが、買うというより話にいくって感じで、もちろん好きなものがあれば買うし、でも出先だったりすると、ネットで買って後日届けばいいやって感じにもなりますよね。

それを許容できないのって何回わかるけども、嫌だなって思うので。

こういうモデルは大好きです。

翻って医療で

医療の現場、特に不妊治療のような領域でもこうした観点は必要なように感じています。

不妊治療には心のケアが常に必要だなと思っていて、どうでもいいことでもつい不安になることって少なからずあります。

そうした時に、店舗(病院)では確認できなかったことのぶつける先が今はなくて、SNSとかネットの情報だったりするけれど、カルテや文脈のわからないなかでいくら質問をされても良い答えを出すことも非常に難しいです。

そもそも気にしなければいいという声もあるでしょうけど、気になるのだから仕方ない。我慢が美徳という文化は薄まっているし、別にそれでいいと思います。

こうしたユーザーのライフスタイルに寄り添ったビジネスモデルを作れるところが、今後は支持されるだろうと思います。

ただ、保険診療だったりはするので、収入はどこも同じなわけなので、その中でどれだけコストをアイディアで抑えて、できるかで分かれてくるのだろうと思います。

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