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一番こだわるのは「速さ」

妊孕性温存を検討している患者さんが日々多く問い合わせを下さいます。

おそらくうちの施設自体が、妊孕性温存の問い合わせがとても多い部類であり、その中でも、その問い合わせへの対応をありがたくも一手に引き受けている僕は、多分情報提供件数で言えば、日本有数の実績だろうと思います(自画自賛)。

最近、少しずつ認知度も上がる中で、ありがたいことに、

「すごいね」「よくそんなに頑張れるね」

というようなコメントをいただきます。
これは本当に涙が出るくらい嬉しいです。

そんな中で、

どんな点が情報提供を行う上で重要ですか?

という質問をいただくことがありました。

それに対しては、一切の逡巡なく、

「速さ」

です。

と、お答えしています。

実際、仮に僕が休みであっても、僕は問い合わせを最優先して、自宅からでも出先からでも対応しています。なので、問い合わせ後に僕からの連絡で1日以上待つということは、ほぼありません。
理想は当日中に情報提供を行う、です。

その理由は、僕がその時間を早めた分、患者さんが熟慮する時間につながる、と考えているからです。

仮に、情報提供の量や質は少し下がるのだとしても、それは患者さんがクリニックに来院されれば、他の医療者が補えます。
僕の代わりをできる人は本当はいくらでもいるんです。

情報提供が遅れれば、間違いの含んだネットの情報で誤解をしてしまうかもしれない。自分の中で、過度な期待や失望をしてしまうかもしれない。
それは、患者さんが大切なことを考える時間を失うこととほぼ同義です。

だから、何よりもスピードを優先して、できるだけ早く、必要な情報を提供する。患者さんに時間があるのなら、速さを担保した上で、できるだけ丁寧にという感じで、質を上げていくイメージです。

この1日は患者さんの運命を分けうる1日。

そう思って、今は頑張っています。

同じ志や熱量で関わる人が増えていけば、僕だけが休日返上をする必要もなくなると思いますが、それは僕がどうこうできることじゃないです。

何より、このスピード重視型の僕のスタイルを理解してくれる家族や周囲の皆さんに感謝しています。


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