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著名人の卵子凍結、何がNG?

先日、さっしーが卵子凍結済み、的な投稿をしましたね。
まぁそれに対して、是非が凄まじいこと。

未だに僕はこの騒がしさが、半分は腹落ちするけど、半分は意味がわかっていません。

比較的、医療者の方々には、卵子凍結は魔法の手段じゃないんだよ!というようなアラートっぽい発信をされている方を多く見かけます。

そこがおそらく腑に落ちていないんだなと。

卵子凍結でどれほど妊娠しているか、卵子凍結と不妊治療を長く実施している医療機関の中にいるので、よくわかっています。

一方で、そうした「魔法じゃないのよ」という主張をされる方が出されるデータの多くは、海外のエビデンス系のものが多くあります。

卵子凍結の欠点は、生殖医療に関わる人達は当然理解しており、それを何重にも患者さんに説明することが求められています。
ましてや、多くの施設は医学的卵子凍結を実施していますから、日産婦から厳しく説明同意書などもチェックを受けています。

そうした実態があるため、本来は「魔法だと勘違いしたまま治療を行う」ということは起こらないはずなんです。

ただ、現実にはそうではない部分があります。
このような行為をせずに、価格の安さを武器にして、医学的な卵子凍結は一切やらずに、社会的な卵子凍結だけを実施する無責任な医療機関もあるし、そこがそれなりの集客力を持っていることも知っているから、悔しいような気持ちもあります。

そこまでの情報を患者さんが事前に理解して、ここは安いけど、実は大したことない実績の施設だな、なんて考えるのは無理なので、被害者が出てしまうんですよね。

なので、先日の投稿自体は何の問題もなく、医療機関側に問題があるんだなということですね。

卵子凍結して、QOL上がるならすればいい、が私の考えです。
自分の人生をよく考えるきっかけにしていければいいと思います。

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