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患者コミュニティの存在意義

昨日、以下のnoteを上げました。

患者コミュニティを考えれば、考えるほど重要性に気付かされるなということがたくさんあります。

非常に存在意義が深いなと思った点は以下にもあります。

参加者①治療して卒業した方

不妊治療で妊娠すると、Twitterなどでもありますが、マタ垢に移動するのが常です。それまでいたコミュニティから切り離されていくわけですね。
でもかといってママ友コミュニティに入るってわけでもなく、なんとも不安定な関係性になります。

だからこそ、関われる場作りというのは必ず意味がありますよね。
妊娠してクリニックを卒業といっても、全員がハッピーエンドを迎えるわけではないかもしれない。様々な不安や葛藤があって、日々を過ごしている方も多いと思います。

そして、こうして治療を受けた方々の実体験というのは、これから治療を検討する方々にとっては、一番聞きたい情報だとも思うんです。

なので、実は一切迷惑ではないし、どんどん関わっていい存在なはずだなと。

参加者②治療中の方

治療中の方の多くは、すんなり治療がいってないな、という可能性があります。

僕は何度もnoteで発信していますけど、不妊治療の期間は短ければ短いほうがいいと考える派です。

治療がうまく言っていないとき、どうすればいいんだろう、って考えるだろうし、今の病院が悪いんじゃないか、と考えるのも当たり前。

ただ、過度に自分のせいにしても、病院のせいにしてもいけなくて、聞く相手が必要だったりします。

そんなとき、患者コミュニティがあれば、そこで聞くことはできるわけですし、できればそこに適切な形で医療者が関われる座組が必要だとは思います。

目的は、常に納得感を持ちながら妊娠・出産に早くたどり着くこと。
ここを網羅するためにはサイコソーシャルケアが必要だと思っていて、
そのためにカウンセリングも必要だけれど、より具体的な踏み込んだ対応ができずに話を聞くだけでは後者の妊娠・出産に早くたどり着く、というところが満たせない。
こうした点でも患者コミュニティは必要だなと確信。

参加者③治療前の方

治療前の方にとってはそもそも妊娠や出産ということが、かなり縁遠いものに感じられることもあると思います。

よく医療機関にいると、そこに医者が出ていって、講演すれば啓発できると言う人がいますが、僕は半信半疑です。

妊娠というものを具体的に考えていない人にとっては、いくら白衣を着ていようと権威を感じないし、啓発されないとも思ってしまうからです。

治療を始めようかなと思ったときに、患者コミュニティのある組織と、患者コミュニテイのない組織があった場合、の方が、リアルな声が見えますね。

最近では、口コミも作ってしまっている感が出ている施設もあって、明らかに治療件数から考えたらおかしなくらいの口コミ件数があったりして、見る側の違和感も高まっていると思うので、口コミの次の指標が出てこないとクリニック選びが難しくなりますが、このコミュニティがあると選びやすさは増すだろうなと思うのです。

こんな感じで、いろんな方にメリットがありそうな患者コミュニティを構築したいなと思ったのでした。

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