社会の歴史から見る「なぜ子どもが増えるか」
歴史学を見ているととても勉強になります。
なぜ子どもが増えるかの問いに対して、非常に明確に回答しています。
「子どもが増えることのメリットが大きいから」
に尽きるのだそうです。
そもそもこの急激な人口増加は歴史的に見ても異常事態であり、直近100年の間に起こっている現象だそうです。
もともと、社会的な視点から見ると、閉鎖的な農村社会だったとして、子どもが増えることが、家庭にとって、村にとってメリットがあるわけです。
労働力が確保できれば、その分将来の安定的な作物を生産することができるからです。
子ども=富の源泉
という図式が成立しているのは確かにわかります。
第一次大戦のときなども、戦争の様式が変わり、それまでは職業軍人が行うものだった戦争に、兵器の発展によって、未熟な子どもでも投入するようになっていきます。
それにより、人口の多さ=国力という図式があり、国も子どもを増やそうと必死でした。
一方で、産業革命後の社会において何が起こったか。
子どもが増えていくことのメリットが一気に減ってしまったのだといいます。
こんな言葉は使いたくないけれど、子どもがコストになってしまったと。
そこから一斉に出生率は低下するのですが、ただ技術革新のおかげで医療が急激な発展を見せます。
それによって、死亡率が出生率以上に低下します。
これにより、生まれる子供の数は減ったけれども、寿命のラインがいきなり更新されてしまったことで少子高齢化になってしまったということ。
なぜ子どもはコストになったのか
子どもがコストになった背景には、
・出産や子育てのコストが高いこと
・子どもを産むことで失われる仕事などの機会が甚大であること
が考えられます。
子どもが得られるメリットは、
・子を持つ喜び
・労働力として助かる
・将来の助けになってくれる
などがあると思いますが、労働力を自分で担保しなければいけない時代が終わりましたし、将来の助けと言われても、先の長い話で現実味がないかもしれません。
だから、僕が思うのは、この状況下であっても、子どもがほしいと願っている人はすごいんじゃないかな、ってことなんです。
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