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産後パパ育休に思う-理想に向かう道の途中で起こること-

理想に向けて進んでいる時、どうしても歪みが出ることってありませんか。

すべてを0から理想にもっていくことはできないし、すべての敵を味方に一瞬で変えることはできないなと思うのです。

この記事を見ていて素直に感じた僕の気持ちでいうと、2つあり、

「男性が育児参加しやすくなるからいいよね」
「でもなんで男性だけが10割?」

というものでした。

この二つの感情に順序や優劣はないし、併存してはいけないものではないと思います。

ただ、やはりネット上はなかなかに荒れました。
女性蔑視かい、という意見が多数出てきましたし、納得できませんという声も多数ありました。

僕は素直に二つの感情を持ってしまったので、その気持ちに共感はできるつもりではいるのだけれど、これで批判して、もらえなくなってしまったらどうするんだろう、と純粋にそういう気持ちになりました。

男女の制度の違いは、そんなに簡単な歴史ではないと思いますし、
女性に人権が認められられるようになったのも、長い歴史で見れば最近のことで、実際にまだまだ多くのところで男女の差があるものと思います。

僕も家庭においては、実際に所得差があります。
絶対に僕より妻が優秀だと、結婚した当初から誰に対しても言っています。
それでも所得差があります。
また、僕より仕事で優秀な妻ですが、家事・育児においてはもっと優秀でしたので、多くのことを妻に任せ、僕は仕事に全振りをしていました。
(人に誇れるような育児経験は僕にはありません)

ただ、一定の範囲で妻とは合意の上で、そのような配分でもあったなぁと思います。

実際問題として、育児の手は夫婦で足りるのかといえば、多分足りません。
そして、日本の多くの会社では、そこにいることが重要という出席至上主義みたいな風土もありますから、育休をとって会社を休むことがすこぶる怖いという気持ちがあるだろうことはわかります。

そこを打開し、母ワンオペ2本の手の育児から、4本の手に変わるだけでも、まずはいいのではないだろうか。

もちろん、これから先に、女性側も10割になっていくことを期待したいし、そういう人が立案してほしいと思います。理想はそっちにあります。
でも、理想と異なるからといって、進化の芽を詰んでしまっては身も蓋もないのではないでしょうか。

理想に至るまでの間には、絶対に理想とは異なるギャップも生まれることもあれば、意味不明に後退することもあります。

全体として見た時の進んでいる感覚を大事にしながら、意見はしっかり言う。でも常に先を見るスタンスはもっていたいと思っています。

ただ、これでさえ、僕は男性として生まれ、自分の能力は境遇に関係なく、勝手に優遇されてきた結果の価値観であるとは思います
(僕にどうこうできる問題ではないけども)


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