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乳がんになった男の願い~大切な人のがん早期発見のために~

コロナ禍のために、がん検診受診者が減少しているようです。


私は2019年7月1日に男性乳がんの診断を受けました。

左胸を全摘し抗がん剤治療を終えて、現在はホルモン治療中です。

がんになった者は、みんな願います。

『こんな辛い思いをするがんに誰もなって欲しくない。』

でも、がんになる運命を避けられないとしたら

せめて早期発見であって欲しいと。

私は乳がん罹患当初にこう思っていました。

「男性も乳がんになるのだから、

ピンクリボンにブルーの線が入っていればいいのに」

この時は自分のことだけを考え

1本の細いブルーの線を入れたいと思っていましたが、

同じ乳がんで闘病する多くの女性を知り、考えに変化がありました。

今では、1本の細いブルーの線に加えて、

もう1本の太いブルーの線を入れたいと思いました。

細いブルーの線は、男性乳がん啓発の意味ですが、

太いブルーの線は、男性乳がん啓発のためではありません。

女性に寄り添う旦那さんや恋人、家族、友人など

周りにいる人を意味します。

何が言いたいかというと・・・

女性はとても頑張り屋です。

子育てや家事、家族のことを一番に考えるあまり

自身の健康に目を伏せがちです。

体に異変を感じても、気のせいだと自分に言い聞かせ

健康診断の結果さえも見なかったことにする女性もいます。

私の姉がそうでした。

その結果、子宮がんと大腸がんの一歩手前でした。

私が乳がんになったことをきっかけに

二次検診を受けて早期発見に繋がったのですが、

一歩遅ければ、取り返しのつかないことになっていたでしょう。

今では両方の手術を終えて、シングルマザーとして頑張ってますが、

当時は育児と仕事を優先して、

健康診断の二次検診の案内も無視していたようです。

--------女性に願う--------

どうか頑張り過ぎないで、自身の健康にも目を向けてあげて。

家族や仕事が大事な気持ちもわかる。

でも、家族にとっての幸せは、あなたの存在があってからこそ。

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そして、女性の体の異変に気付けたり、

自身の健康に目を向けさせたりできるのは、

旦那さんや恋人など周りの人かもしれない。

--------男性に願う--------

大切なパートナーがいるのなら

どうか子育てや家事を任せきりにしないで、

大切な人の健康にも目を向けてほしい。

あなたのパートナーは、

あなたや本人も気づかないうちに無理をしているかもしれない。

「最近、体、大丈夫か?」

「健康診断どうだった?」

「セルフチェック大丈夫だった?」

どれかひとつでも構いません、声をかけてあげてください。

どうか気にかけてください。

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乳がんは、女性だけの問題ではない。

大切な女性を守りたいのなら、

男性でも乳がんや検診のことを知って欲しい。

リボンがピンク色だから男性に関係ないと勘違いされないで。

(罹患前の私がそうでした)

そんな意味を込めて、

ピンクリボンにブルーの線が入ったらいいなと思いました。

--------私は願う--------

今も頑張る仲間。天国に行った仲間。

そんな仲間たちの想いのために

ピンクリボンの精神がもっと世界に広まり、

私たちのようにがんに悩む人が、ひとりでも減りますように。

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