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【中止】7/22(金)21:00~ フリトーク「親」/【中止】7/23(土)10:00~ フリダンス「フリー選曲」/【中止】7/23(土)21:00~深会「第167回 芥川賞」

第167回 芥川賞受賞作が発表されました。

個人的に、事前に候補作5本すべてを読んでいたのですが、どれも素晴らしく、どれも受賞してもおかしくなかったので、納得ではあります。

それぞれの作品に対する感想はPodcastで語っているので、置いといて。

この5作品の内、受賞作の高瀬隼子さん「おいしいごはんが食べられますように」以外の4作品が、「親との関わり(問題)」が主題の一つになっていたことが結構、印象的だったんですよね。基本的に、芥川賞の候補作となる「純文学」は身近なことがモチーフになることが多いので、家族や友人、恋人、同僚などが主要な登場人物として出てくることが多い(実生活がそうですから)ですが、今回は「親」の描写が顕著だったように思います。

誰しもが親が居ます(今もご存命かは別として)が、こうした親との関係については、なかなか周囲の人とは語りにくいものです。問題を抱えていると語っても、余計に心配をかけてしまう上、なかなか解決するのは難しい。仲が良いと言うのも、なんとも恥ずかしい雰囲気があります。ママ友、パパ友など、親同士という対等な関係であれば、家族のことは語りやすいのかもしれませんが、自分の親の話となると別でしょう。

だからこそ、小説にするのかもしれません。もちろん、今回の候補作はいずれもフィクションで、作者自身の話ではありませんが、どこかしら、他で発することが出来なかった親との関係性や親に対する思いについて触れているような気もします。それについて、作者自身に聴くのも違う。自ら進んで語りたい時にだけ語るべきものだと思います。

敢えて場を用意しなければ、語りにくいのが「親」。そんな時の匿名Zoom。匿名で「親」について気兼ねなく語れる場があれば良いと思います。

ですが、今回も中止です。

8月には、ちゃんと毎回やりたいものです。