白濁を耳に 我那覇剛柔丸 2017年7月25日 18:33 ¥100 「う、ゥウッ……グッ……アッ……!」 その少年の放った震える声は、講義室の静寂にいとも簡単に飲み込まれてしまった。おれはすぐさま言葉を添えることはせず、肌を刺すようなこの沈黙をもって、彼自身に感じてもらうことにする。少年はひどい猫背姿で立ち尽くしたまま、浅い呼吸を繰り返しているが……。 ダウンロード copy ここから先は 9,228字 ¥ 100 購入手続きへ ログイン #小説 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート