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インボイス制度⑰ 僕がインボイスセミナー実施に消極的な理由⇒僕のインボイスを啓発するための考え方

こんにちわ、皆様と一緒に成長する公認会計士・税理士のガッツです。

確定申告が終わり、一息ついているところです。
先週から来週あたりにかけて、いろいろな人と会う機会があります。

導入が迫ったインボイス制度の話も出たりもしますし、取り上げたりもします。

そこで、「〇〇でインボイスのミニセミナーみたいなことはしてくれないんですか?」というご意見を言われることがあります。

今日はそのことについて、僕のスタンスを取り上げたいと思います。

1.僕のインボイスセミナーを行うスタンス

正直なところ、インボイスセミナーを実施したほうがいいのかなあと思った時期もありました。

しかし、いろいろと検討していくうちに、インボイスセミナーは実施しないということに決めております
(インボイスセミナーをされる団体や先生は素晴らしいと思いますし、そういったセミナーを否定するつもりは全くないんです)

2.インボイスセミナー実施に消極的なのか

消極的な理由はいくつかあります。

①事業者の理解がまちまちすぎる。
〇〇といった異業種交流会などでセミナーを実施したとしても、このような印象です。ニーズや理解度や意識がバラバラ過ぎて、セミナーのベースラインを合わすのが難しい、読みにくい
・僕の説明を聞いても、ちんぷんかんぷん(基礎セミナーとしても理解ができない事業者)
・僕の説明を聞いても、こんな話とっくに知っているよ(インボイス制度について突っ込んだ話がききたいのに、あまり痒いところに手が伸びない)

②いろんなオーダーメイドのセミナーをやるには費用対効果が低い
一定のグループごとにセミナーをオーダーメイドしたらということも考えられますが、枝分かれしたニーズに応じてセミナーコンテンツを出すことは費用対効果は低いと考えています。

③顧問税理士がついている事業者は顧問税理士ときちっと相談すべき
インボイス制度はどのように対応するかは顧問税理士と綿密に落としどころを決めておく必要があると思っています。
顧問税理士のいる事業者にセミナーを聞いてもらっても、正直やりにくいなあというのが本音です(インボイス制度を実施するための解っていくつかありますが、顧問税理士と僕であまりに違うことは言いたくない)。
顧問税理士をつけている方は、顧問税理士を信じて対応を決めるべきと思います。

④セミナーでは事業者ごとのニーズや状況に応じた説明はしにくい。ましてや、「ここまでやりましょう」みたいな話はできない。

⑤インボイスの理解が低い事業者向けのセミナーなんて、商工会議所や税務署はすでに実施している。また、YOUTUBEなんかもでてます。
仮にインボイスの理解が低い(ちんぷんかんぷん)事業者は、そういったセミナーを受講されることを勧めたい(すでにたくさん出ているセミナーを僕がやる意義は低いと思っています)。

3.セミナーではなく、僕がインボイス制度を啓発するために行う方法

上記理由により、インボイスセミナーはやりません。
しかしながら、1人の税理士・会計専門家として、インボイス制度を啓発する使命はあると思っています。

じゃあ、どうなのか。こんなスタンスです。要は、「個別対応、個別相談メイン」で行っていくということです。
①顧問先向け⇒過去の決算数字をもとに、資料を作成し、個別の対応案を作成し、落としどころを協議します。理解度、納税意識、業種、規模、客層、単価などを踏まえた協議をしますね。
②顧問先ではない方⇒①とスタンスは変わりません。1時間の無料相談では入口の話しかできません。無料相談を受けていただいて、より突っ込んだ話をということであれば、(見積をさせていただいた上で)税務顧問を含めて検討いただくことになろうと思います(ある程度の資料や情報がないと、刺さるアドバイスはできないですね)。
③noteは①②を行うにあたって、必要なコンテンツを参照してもらうためにも書いています。

どういう形であれ、インボイス制度がうまく機能することを願うばかりですね。微力ながら力になれればと思うところです。


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