依然コロナ禍の会社の風景

一向に国際線の運航が再開されず、勤めている会社が出勤調整を行うことになり既に半年が過ぎたが、はっきりしたのは各スタッフの生き様そのものだった。
週1, 2度の出勤日以外はメールも、社内で利用するコミュニケーションアプリも一切開かないスタッフたち。出勤時はduty以外で会社、或いは家で仕事をしている人に対する批判、批難を欠かさない。航空会社での勤務に不思議な自負を持っていることも彼らに何故か共有している特徴だ。
瀬戸際の経営状態とはいえ、本国において国内線は完全に再開され、アフターコロナを見据え本社も前向きに動いていることから、海外支社に求められることも多い。また、本国へ戻れず滞留する人たちを送還する特別機も運航されていることから、出勤日数が最大限配慮されても尚、仕事が追いつかないスタッフもいる。大きく給与が減らさているにも関わらず、自身の財布から交通費を払い会社に足を運ぶ人を決して讃えてはいけないものの、少なくとも彼らの口から会社や他のスタッフに対する愚痴は出てこない。
自身の満足感を損得であり、他者との比較において測ろうとする人。将来の目に見えない何かから得ようとする人。
「人の振り見て我が振り直」すために多くを学ぶことができる時間ではある。






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