膀胱がんは肺に転移しやすいのだという。で、その因果関係は、と問われても医者は答えを持っていない。
にもかかわらず、「転移しないよう、切除 (全摘)」 という現状の標準治療に矛盾はないのか。
言われるがまま膀胱を全摘して、挙げ句肺に転移が見られたという小倉智昭氏は素直に医師の告知を受け入れたのだろうか。もし自ら放置を選択したにも関わらず肺に転移となったら、一転して筋違いの非難が向かうであろう近藤誠氏のことを考えると黄門様の印籠のごとき標準治療に医者が隠れ込んでしまう不誠実に対してもむしろ同情を覚えてしまう。
がんの早期発見が推奨され、税金を投入してまで無料のがん検診が自治体主体で取り組まれているものの、その膨大な予算で救える人間はまだ他に大勢いるのではないか。言うまでもなく「早期」の発見はあくまで現代の医学における「早期」でしかなく、10年後の医学では「手遅れ」かもしれないし、もしかしたら、「がん」と呼べるものですらないという判断になるのかもしれない。そして、更に10年後には…。
「早期」のつもりで、もともと転移するがんを切除したところで、現代医学の検査能力を超えた次元で既に転移は進んでいるものだし、「早期」発見で手術を行い再発・転移をしていないのだとしたら、そもそもの切除の必要性を疑って見る目があって然るべきだと思う。
膀胱がんを告げられ、間もなく2年を迎える。何もしていないが、わたしの身体は極めて健やかである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?