【備忘録】NovelAIで除外したい要素プリセットを設定したときにプロンプトはどうなるか?

NovelAIで画像生成をするにあたって、プロンプト入力欄右上の歯車ボタンを押すとダイアログが開いて、「除外したい要素プリセット」を選択することができる。これまでは何となくで使っていたものの、改めてどういうプロンプトが追加されるのか確認しておこうという主旨。たぶん同じようなことをまとめている人はいると思うから、自分用備忘録。

除外したい要素プリセットとは

以下から選択することができます。

  • 強い

  • 軽い

  • 人間に重点を置く

  • 指定なし

実際の画面はこんな感じ。

除外したい要素プリセット

NovelAIのUI上では、このダイアログを開かないと設定がどうなっているかは分からない。

実際にプロンプトを見てみる

実際のプロンプトの内容を確認するためには、ブラウザのデベロッパツールを使ってAPIリクエストの内容を確認するか、生成した画像に埋め込まれたメタデータを確認すれば良さそう。今回は後者でチェック。
今使っているマシンにはPython環境が入っており、pillowというライブラリもインストールしているのでさくっと確認してみる。
混乱しないように、今回は以下の設定で生成。Seedやステップ数、サンプラの種類は影響しないはずなので、特に記載しない。

  • プロンプト: "1boy"

  • ネガティブプロンプト: "1girl"

とりあえずコードはこんな感じ。

from PIL import Image

def main(file_path):
    image = Image.open(file_path)
    print(image.info)

if __name__ == '__main__':
    main("ここに生成した画像のパスを記入")

「指定なし」の場合

取得したメタデータの中に"prompt"という項目があり、以下の内容となっている。

1boy, best quality, amazing quality, very aesthetic, absurdres

…指定なしなのに、色々と入っている。"absurdres"って何だろうと思ったら"highres"よりも更に上の品質タグということらしい。知らなかった。
次にネガティブプロンプトだが、こちらは自分で設定したプロンプトから推察すると、"uc"というキーの値として設定されているようだ。

1girl

…こっちは自分が入力したそのままだった。

「軽い」の場合

さくさく見ていく。

1boy, best quality, amazing quality, very aesthetic, absurdres
nsfw, lowres, jpeg artifacts, worst quality, watermark, blurry, very displeasing, 
1girl

プロンプトは変化なし。ネガティブプロンプトが一気に増えた。「除外したい要素」と銘打っているだけあって、ネガティブプロンプトに追加されるというのは予想通りではある。

「強い」の場合

1boy, best quality, amazing quality, very aesthetic, absurdres
nsfw, lowres, {bad}, error, fewer, extra, missing, worst quality, 
jpeg artifacts, bad quality, watermark, unfinished, 
displeasing, chromatic aberration, signature, extra digits, 
artistic error, username, scan, [abstract], 
1girl

更にいろいろ増えた。SDではおなじみのあれやこれやが追加されている。ところで「軽い」の場合にも入っていたが、"nsfw"をデフォルトで除外しているのはどういう意図なのだろうか…。

「人間に重点を置く」

最後に、比較的最近追加された「人間に重点を置く」の場合。

1boy, best quality, amazing quality, very aesthetic, absurdres

結局、プロンプトは全部同じ。

nsfw, lowres, {bad}, error, fewer, extra, missing, 
worst quality, jpeg artifacts, bad quality, watermark, unfinished, 
displeasing, chromatic aberration, signature, extra digits, 
artistic error, username, scan, [abstract], bad anatomy, 
bad hands, @_@, mismatched pupils, heart-shaped pupils, glowing eyes, 
1girl

ネガティブプロンプトは更に増えた。個人的にはあまり見慣れないプロンプトも入っている印象。下手に自分でネガティブプロンプトを記述してしまうと衝突してしまうこともあるのかもしれない。

まとめ

特に目新しい要素は0だが、どこかにまとめておきたかったので書いた。
個人的にプロンプトと画像をまとめて管理しておきたいという気持ちが強いので、そのうちAWS上に簡易ツールを作ってS3に画像を保存して…みたいなことをやるかもしれない。そのための調査の一環として、画像のメタデータを眺めていて気になったので記事にしてみたというのが実際の流れ。
コストが見合っていなければ作る意味ないので、そのうちやる気が出たらコスト試算やるぞ(たぶんやらない)。

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