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The Last of Usから考える価値観のあり方

はい。こんにちは。ちゃんこです。
ゲーム実況チャンネル、ゲーミングちゃんこにて実況しました「The Last of Us」というゲームに関しての感想をつらつらかいていきます。
※Part1をプレイした状態での感想です。Part2に関する内容は一切ないです。(リライト作品のためご了承ください)

まず、「The Last of Us」というゲームは

“愛”と“誠実”、そして“償い”――過酷な旅の果てに、生まれる絆
謎の寄生菌によるパンデミックの発生で全米の人口は激減し、アメリカ合衆国政府は崩壊した……。それから20年。文明の滅んだ世界では、物資をめぐって生存者同士の抗争が絶え間なく続いていた。
過酷な旅を共にする1人の中年男と14歳の少女
闇市場で武器などを売りさばき生計を立てているジョエルは、とある取り引きをきっかけに14歳の少女エリーと行動を共にすることに。旅を通じて、次第に理解し合い信頼関係を築いていく2人。初めは心を閉ざしていたエリーも、やがて行く先々でジョエルを助け、時には戦闘でも活躍してくれるようになる。
生き残るために戦う……緊張感あふれるリアルな戦闘
広大なアメリカ大陸を旅する過程で、2人はさまざまな生存者たちと出会う。時にはジョエルの持つ物資を狙う者や、謎の菌に寄生された“インフェクテッド(感染者)”と呼ばれる者たちとの戦いも巻き起こる。弾丸の数も限られ、時間経過による体力の自動回復もないため、シビアな戦闘を強いられる。もちろん敵も必死だ。絶命させるために何度も相手を殴り、締め落とすのにも時間がかかる、生々しい戦いが待っている。

PSストア
https://www.playstation.com/ja-jp/games/the-last-of-us-remastered/)より引用

まず、本作品において、「感染者より人間が怖い」というテーマが大きく描かれています。
バイオハザードを始めとしたこのようなゲームはどうしてもクリーチャーへの怖さに目が行ってしまいますが、このゲームにおいては特に、無秩序な社会で生きている人間が怖いです。法の制御が効かなくなった人間たちは生き延びるために人を殺し、略奪を繰り返します。
当然そういう世界なので、協力する仲間から見捨てられるというシーンもあります。
このような行動は物語を見ている我々プレイヤーに「正義とはどうあるべきか」ということについて考えさせられます。
また、ファイアフライのリーダーであるマーリーンは世界の救済よりもエリーを選んだジョエルに対して
「正しいことをして」
と言っています。
この「正しいこと」というのはマーリーン自身が思う「正しいこと」であり、全員が全員「正しい」という感覚を抱くとは限りません。
この、「正しい」という感覚。これはまさに「正義の価値観」だと思います。
「正義とはどうあるべきか」という問いに対して「明確な答えは見いだせない」という感覚。これは人間にとって当たり前の感覚です。
ジョエルの吹き替えを演じた山寺宏一さんは「生きている人の数だけ答えがある」と仰っていました。
その通りで、登場人物たちの「正義」の定義は敵であれ、プレイヤーであれ、それぞれの答えがあって、その正義によって生きている彼ら、私たちの「価値観」として存在しているのだと考えます。
その価値観のぶつかり合いが生じることで人と人との間に抗争が存在します。それはいわば「正義と正義のぶつかり合い」です。
これがあることで物語はより面白く、我々プレイヤーにゲームのテーマについて深く考え、プレイヤーの数だけ「答え」を生み出し続けるのだと思います。
特に本作品においてこの「正義と正義のぶつかり合い」というものについて深く考えさせられます。
また、そういった作品を通して、自分にとっての価値観の在り方というのを見つめなおすきっかけになると思います。

そして、その正義の価値観をこの作品ではどのように表現しているのか。2人の女性から考えてみます。
まず、その代表格としてジョエルのパートナーであるテス。
彼女は生き抜くために手段を選ばないという性格です。生きるためなら殺しであろうがなんであろうがやってのけます。
その性格はジョエルも同じで、テスとともに運び屋として決して人に明かすことが出来ないような事をしてきたと推測します。
そしてファイヤフライのリーダーであるマーリーン。彼女は理想のためなら手段を選ばない性格です。
彼女は世界の救済という理想のために幼いころから知っているエリーの死を選びます。
この二人の性格はまさに先ほどから話している「正義と正義のぶつかり合い」「自分にとっての価値観のありかた」というのを考えるのに非常にいいキャラクターだと思いました。
プレイヤーにとって何が正しいのか、どういう判断をしていくべきなのか、信念がしっかりしている2人だからこそ考えさせられるキャラクターです。
彼女たちがいたからこそ、自分にとっての「正しい」という感覚を今一度見つめ直すことができ、物語に深みと無限大の答えがあるのではないでしょうか。

このように、登場人物それぞれに考えがはっきりあるからこそプレイヤーに新たな価値観を見せるというのがこのゲームの魅力でした。
彼らの人生の一部を切り取ってそれをゲームという媒体を通して通じる、という感覚にさせる彼らの感情の機微と表情。それは「The Last of Us」という作品だからこそ楽しめるものです。
こういった映画のようなゲームは、私にとっての価値観の糧になる作品だと思います。自分で操作するからこそ面白さや映画では感じえない没入感があります。

最後に、このゲームは初見殺しが非常に多く、難しいゲームでした。
初めてのゲーム実況にこの題材はダメだったかな、なんて思いましたが、エリーの「耐えて生き抜け」という言葉には助けられました。
これはエリーが愛読している「スターライト」という漫画の主人公のセリフで、このゲームのテーマでもあります。
このテーマがまさにプレイヤーにも、そしてジョエルやエリー自身にも言っている言葉だと思います。
この「耐えて」というのは何に対して、とは明言していませんが、この世界で「戦う」というのは「生きるか死ぬか」というだけではなく「己との闘い」だと思うんです。
このような世界では何が切っ掛けで死んでしまうかわかりません。しかし、それ以上に自分自身の精神状態の正気を保てるか、それが一番のカギだと思います。そういう意味でもエリーは「耐えて生き抜け」そう言ったのだと私は考えます。
そういう強気でしっかりと自分をもった彼女だからこそラストは「助けたい」と思いますし、「魅力的な子」という印象を抱きます。
彼女のこのような考え方はおそらく親友であるライリーの影響もあると思います。ライリーはDLCのキャラクターのため、断片的にしか見ることはできませんでしたが、彼女がいたからこそエリーは強く、そして「耐えて生きぬく」ことができたのだと思います。
だからこそエリーの話にはライリーの影がちらちら見えてきます。(DLCに関しては生放送でプレイしています。)

こちらの作品、プレイするのは非常に難しい作品ですが、難易度変更もできます!自分のプレイスキルに応じて遊んでみてはいかがでしょうか?

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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是非遊びに来てください!

※こちらの記事ははてなブログ「ちゃんこの部屋」にて書かれた記事のリライトです。
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