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女子高生とビリヤニ

俺はゲーミングキャット。
前置きはそこそこ。

先日、映画を見に行った。同じ映画を。6回目の上映を。
理由は様々あれ、何よりレイトショーしかやっていなかったのでキャットは某定食屋に入った。
時刻は18時ごろとあり、なかなか賑わいを見せている。
2人席に通される。
右側の席に女子高生が座って食事をしていた。
華も恥じらう女子高生の2人が仲睦まじく食事をしている様はなんともまあ楽しそうだ。
キャットは調子に乗っておかずの量を増やすという暴挙に出た。
やってきたのはチキン南蛮だ。ちょっとチキンを多めにしてもらった
これで1000円前後なんだから安いものだ。

しかし、キャットは忘れていた。仮に朝から食べていなくともこのキャットは小食なのだ。
無論、残すという選択肢は万一にもない為、キャットは「多いなあ」と思いながらチキン南蛮を口に運んでいた。

チキン南蛮は、揚げたてのチキンに甘酸っぱいタルタルソースが付いている。
さらにお味噌汁とご飯、漬物まで付いてくるのだからこんなの喜ばないわけがない。
キャットの母の生まれは宮崎のため、宮崎でチキン南蛮を1度か2度食べたことがあるが、それに近い、かもしれない。
どうだろう、小学生の頃の記憶だ。

少し多めのチキン南蛮を頬張りながらキャットは幸せに食事をしていた。
隣の席の女子高生たちがやいのやいのと話を始める。
他愛のない友人同士の話、学校の内容であろう話。
尽きぬことのない女子高生の会話は面白い。盗み聞きするつもりもないが、大きな声でしゃべられている、キャットが1人であることを含め余りにも暇だったので話を聞かせてもらった。

その中で、耳を疑う言葉があった。
女子高生は内容は違うが同様に定食を食っている。
いや食っているはずだ。
のはずなのだが。

「2軒目行く?」

2軒目など飲み屋の飲み歩きでしか聞かない。
すぐさま間髪入れずにもう1人の女子高生が返事をした。

「もちろん」

もちろん???
思わず女子高生の卓上の食べ物を盗み見した。
食べているのはやはり同様に定食なのだ。
普通はその定食1つで事足りるのではないだろうか。
「大盛じゃないんだ」という言葉も発されていたことを覚えているので、恐らく本来は白米を大盛で頂いているのだろう。
「30過ぎたら太るって」という言葉もあったため、30歳を過ぎるまではノーカンのような感覚なのだろうか。
にしても、大盛で食ったとてそれ以上を食すのか。
キャットはさながら、衝撃を受けた漫画の1コマのようだった。これだけで4コマ漫画描けちゃう。

「やっぱビリヤニ?」
「え~でもこの前もビリヤニだったじゃん」
「2軒目大体ビリヤニだもんね」

しかもビリヤニを食べている。
米を食べた後に米を食べている。
ここはデザートとか、そういうのではないのか。
普通「スタバでちょっと」とか「パフェ食べよう」のレベルだろうに。
しかも大体「ビリヤニ」と言っているということはどんなものを食べてもビリヤニに行きつくのだろう。
すごい。凄いぞ女子高生。
ちなみにこの女子高生、見た目もすらりと細めのため、その腹のどこに入っているのか。
しかもキャットほどではないがそこそこの量のある食事をしているはずだ。
ビリヤニ、ビリヤニは確かに美味い。
が、お替りの容量として選ぶものではない。
それは単にキャットの胃の容量のせいでもありそうだ。

かくして、女子高生たちはビリヤニを諦めた。
結果的にチェーン店の回転寿司屋で決定した。
それもどうかと思うが。

ちなみにキャットは彼女らが出る前に店を出たが、やはりちゃんと定食を食べていた。
高校生は燃費が悪いとは良く聞くが、それを見せつけられたようだった。
ちなみにキャットはこの後、スタバに行こうと思ったが流石に多めのチキン南蛮が応えたのか、その後映画館に行っても何も飲まなかった。

映画では、相変わらずキャラの尻がデカいなと思いながら見た。


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