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the white book

まるでガラスのようだった
透き通っていてキラキラしていて
いろいろな色にも見えたり魅力的
でも油断をしていたら怪我をする
そんな感じがした

私の拙い表現力では到底言い表せないけれど
それは「エロ」だった
ただ性的だとか、官能的だとかsexyだとかではなく
本当にうまく言い表せない、下手をすれば失礼に値する表現だけれど
きっと人間の欲望だとか他者に対する理想だとか愛する気持ちだとかそういうものの全てから来るなにかだと思う
そしてそれは普段は見えないことが多くて、身近な人でもなかなか話せることではなかったりするからそう感じたんだろう


私がこの本に惹きこまれていったのは
著者や「君」を断片的にでも知っているからではなくて
「決して近くにはいない誰か」を近くに感じ、愛し(知りたいと感じたり、知っている気になったり)、頼って生きているから、
そのうえで「その人」とどうやって生きているのかそれは人によって全く異なるからだと思う
だからきっと同じように「決して近くにはいない誰か」を大事に思っている人は心をぎゅっと握られるもしくは刃物でグサグサと刺されるように感じるだろう


きっとしばらくこの本は開けないパンドラの箱であると同時にお守りになる
まるで相反するものだけれど、なぜか私はそう確信している

この本に出会えてよかった


2024/02/18
Open Heaven's Door / LEON を読んで


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