人狼会の今後について②(2022年8月)

前回の「人狼会の今後について」を受けて、集まらなかったらこれで最後という告知の下で、男性限定の初心者人狼会を開催したところ、常連の方、新規の方、久しぶりの方、ボードゲーム会の方の常連の方、終了後の混合村参加の女性プレイヤーの方など、様々な人に来ていただき、男性14名、女性4名参加で目標達成ということで、初心者人狼会を継続することにしました。
参加していただいた皆様、ありがとうございました。
 
 
 
その結果を受けて、また参加者から話を聞き、うちの人狼会を今後どう運営していくかの方向性を固めることができた。

まず、男性人狼会を開催した目的は達成されたと考えている。
今回、男性のみのアルティメット村、男女混合のアルティメット村が開催されたが、両村参加した人には違いがわかってもらえたと思う。

男性のみの村はやはり進行がスムーズで、議論時間や投票時間の「あそび」の時間が少なく、時間の大部分をゲームそのものに使うので、ゲーム性が高い。
一方、混合村となると、一転して話の脱線も多くなり、女性の前で格好をつけたり笑わせたい男性、感情を出す女性などから「あそび」の時間が多く、ゲームも長引き、華やかで楽しいがゲーム性の部分では劣る。

どちらが良い村か悪い村かの話ではなく、前者が好みのプレイヤーもいれば、後者が好みのプレイヤーもいるということ。
どちらか一方の村には入りたくないというプレイヤーはいないと思っているが、ずっと一方ではつまらなさを感じたり、ストレスを抱えるプレイヤーはいるとは思っている。

このところうちの人狼会で抱えていた問題の正体はこれだと思っていて、

・好みではない村があったとしても、好みの村もあったら、その日一定の満足感を感じて帰れる
・同じ会でも、好みでない村がある人と、まったくない人の満足度の乖離

アルティメットができずに、同じメンツで少人数村をやることが多くなったことで、おおむね満足しているプレイヤーには共感できない、一部の既存プレイヤーからの不満が出るようになっていたと思われる。
 
 

これまでうちの初心者会は、

・可能な限りアルティメットルールでプレイすること
・初心者と経験者の両方を楽しませること
・初心者だけを集めた村=初心者会、ではなく、初心者に経験者によってゲームメイクされる村を体験してもらうこと=初心者会、としていたこと
・常連の経験者に末永く人狼会を楽しんでもらう、その維持のために経験者に手伝ってもらって初心者会を開催していること

これらを念頭に置いて開催してきた。

今回、初心者や経験者の懸念から聞いてわかったことは、
 
・経験者も混ざるとなると、初心者に対して、強烈なダメ出しをされるのではないか?という不安
・初体験で1日中やるフルイベントには参加しにくい
・初心者にとって、3狼ルールはわかりにくいのではないか?

長年アルティメットルールにこだわり、アルティメットが何村できるか?が参加者の満足度に繋がると思ってやってきたが、今回の参加者はそこにこだわっていた人はほとんどおらず、アルティメットを好んでいた既存プレイヤーも会には参加しなかったので、今回でその看板を下ろすことにした。
アルティメットゲームの縛りは、このところ店としてもプレイヤーに満足いく場を提供できず心苦しかったため、肩の荷が降りたといえる。

今後は、
・フルイベントとしての初心者人狼会は原則開催せず、ボードゲーム会内などで回数や時間を決めて初心者人狼会の名前を冠して併設
・アルティメット形式にこだわることをやめ、人数に応じたオープンルールや特殊村を取り入れる
・入店時の参加予約制にする予定なので、イベント中人数合わせのために声をかけたり誘ったりはしない
・人狼のみを楽しみたいプレイヤーは参加しにくくなるが、男性限定村を取り入れたりなど、ゲーム性を高める工夫は別でする
・引き続き個人主催会は開催してもよいが、事前に9名以上の参加確定の名簿を提出かつオープン募集前提の会にする、などの昔より厳しい開催条件を店側から求める

これにより、長年の懸案事項だった人狼に定着しない新規プレイヤー問題は、ボードゲームも同じ日に体験してもらうことで、どちらかでは店に残ってもらえるチャンスが増え、一度辞めてしまっても見直されるチャンスが出てくると考えているし、
リアルな人間関係をゲーム内外に持ち込むプレイヤー問題も、苦手な人がいるから店に来ない、よりも、同卓を避けて遊ぶ選択肢があることで、店に来てもらえる可能性は少しは増えると考えている。
また、その日の人狼ゲームはつまらなくても、ボードゲームで楽しく遊べたら、またはその逆でも、その日一定の満足感を感じて帰ってもらえる可能性は増える、とも考えている。
メディアで取り上げられて潜在的なプレイヤーが増えたり、駅前の再開発が終了し人が増えるなど、外部に劇的な変化がなければ、当面はこの方針の中で工夫していく予定である。
 
 
 
前回も書いたが、人狼会はうちで開催している他のイベントと違って、継続を辞めれば地域では完全に途絶えてしまいかねないイベントである。
今回継続を望む声が寄せられ来てくれたことは店としてありがたいし、個人的にもっとも好きなゲームの1つなので継続できたことはうれしい。
また、今までとは変わってしまうが、無理なく続ける道筋はできたので、引き続き初心者人狼会を楽しんでいただけるとありがたい。

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