『プリンセスメーカー 〜ゆめみる妖精〜』で「鍛冶屋（大工）」になる方法
王子と結婚するより鍛冶屋になる方が難しい世界
『プリンセスメーカー 〜ゆめみる妖精〜』（以下、プリゆめ）は、プリンセスに憧れる女児を18歳まで育て、様々な進路に就かせる『プリンセスメーカー』シリーズの3作目。1997年のゲームだが、SwitchやSTEAMに移植されており、UIは新規プレイヤーにもとっつきやすい。
娘の出生は作品ごとに異なるが、プリゆめの娘は「肉体を持たない妖精だったが、人間のお姫様になりたいという願いから受肉してプレイヤーの養女になった」という設定。
タイトルにもなっている通りプリンセスを目指すゲームだが、市井の娘が王子に見初められるためには美しさや気品や知性が求められ、プリンセスエンドは難易度が高い。
そしてプリンセスになるより鍛冶屋になる方がもっと難しい。
（ちなみに、「鍛冶屋」という表記が正しいはずだが、STEAM実績では「大工」表記で、本来の「大工」は「木工」になっている。実績はところどころ日本語がおかしい……）
STEAMではプリゆめは二回発売されている。ベタ移植で今は発売停止の「旧版」と、現在発売中で画質などが向上した「HD版」がある。
グローバル実績データによれば、「プリンセス」になれた人は旧では40.1%、HD版では40.8%いる。
一方、鍛冶屋（大工）になれた人は旧では1.7%、HD版では1.9%しかいない。HD版で最も取得が少ない実績でもある。
プリンセスを目指す人は多いけど鍛冶屋を目指す人は少なく、進路が60ほどもある中でコンプリートを目指す人はあまりいないから、とも考えられるが、鍛冶屋になるのは色々と面倒なのである。求められるパラメーターはシビアではないのだが、優先順位が低く、鍛冶屋を狙っても別の職業に就いてしまいがちなのである。
進路の優先順位
攻略wikiに詳しく書かれているが、進路には優先順位がある。
特殊系＞習い事系＞勤労系
特殊系とはイベントの積み重ねによって発生するもので、娘が生まれ育った国の王子と結婚・他国の王子と結婚・女王になる・天使や妖精になる、というもの。
習い事系は、お金を払って教室で学ぶことのできる学問・武術・ダンスなどを20回以上実行した場合に系統づけられる進路。
勤労系は、特殊なイベントをこなさず、かつ20回以上習い事をしなかった場合の系統。お金をもらってバイトしていた農業・鉱山・メイドなどにまつわるもの。
いかに鍛冶屋の優先順位が低いか一目でわかる画像。
鍛冶屋より優先順位の低い進路もあるが、それらは求められる行動やパラメーターが単純な傾向。鍛冶屋はやや複雑なわりに、優先順位が画像の通りに低い。うっかり上位にある他の進路の条件を満たしてしまうとそちらになってしまう。
「習い事系統のうち、断食道場系統だとまだ優先順位が高め」という点に着目すれば攻略しやすい。それでも27番目……。
鍛冶屋攻略
前置きが長くなった。
攻略wikiによる鍛冶屋の達成条件はこちら。
鉱山・大工の合計が100回以上
スタミナ・センス300以上
気力200以上
プライド・気品・魅力400未満
プラス、攻略しやすくするために。
断食道場に20回以上通う
お金3500未満
知力400未満
断食道場に20回通い、上の方のグラフ画像でいうところの「断食道場系」になることで「鍛冶屋」の優先順位が上がる。
断食道場に通うと「魅力」が上がるため、上がりすぎて400を超えないように注意。一度上がると下げにくい。
また、鉱山・大工を多くこなしていると自然と「建築家」の条件を満たしやすくなってしまう。建築家は「知力400以上」が条件のため、知力を上げすぎないように気をつける必要がある。暇だからと学問を習いにいきすぎてはいけない。
その他にも3500以上の大金を所持していることでなってしまう「鉱山経営者」などがあるので、お金が溜まっているのならばクリア直前にでも同じ服を大量購入するなどして減らす必要がある。
優先順位が低いために攻略が難しくなっているだけで求められるパラメーターはそれほど大きくない。そのため、開始時の誕生日・血液型・父親の職業などはどれでもいい。
敢えておすすめするなら父親の職業は風来坊がいいだろう。
鉱山・大工を100回以上もやればかなりお金が溜まってしまうが、クリア時にあまり大金を所持してはいけないという都合上、お金が手に入りやすい商人や元騎士などを父の職業にするのはあまり良くないかも。お金の消費が面倒になる。
鉱山は不良状態と相性がいいので（下がるパラメーターがない）、開始時に娘が不良状態になっている風来坊が良い。
データを使い回せば他の鉱山系・大工系の進路も取得できるので、鉱山24回・大工24回こなしたところで一度セーブすると楽。
実際のプレイ例
風来坊の娘・血液型B型でスタート。
大工は気力150以上、鉱山はスタミナ200以上で登場するので、開始時にはまだ無い。
風来坊は最初にお金が5000あるので、武術道場に20回未満通って気力やスタミナを高める。20回以上通うとエンド判定が「武術道場系」になる恐れがあるため19回を超えないように気をつける。確か10回ぐらいでよかったような……。
データ使いまわし用に鉱山・大工それぞれで24回働いてからセーブ。
ストレス解消は適当にバカンス行ったり自由行動させたり。
娘がたまに「この習い事に行きたい」とおねだりしてくるが、データ使いまわし用の習い事回数数えるのに面倒だからおねだりは却下。鍛冶屋にさせるにあたって「信頼度」は重要視されないので、娘には多少塩対応で問題ない。
鉱山・大工を合計で100回行くようにする。
達成するまでには、娘の不良状態は普通状態へ自然と変化している。
エンド判定を「断食道場系」にするために断食道場に20回通う。
やせ細っていく娘。体重が30kgに到達すると「痩せすぎ」と言われ、むしろ道場で食べ物を与えられる。
普通に断食しているとスタミナが減り魅力が増えるが、食べ物をもらった時はスタミナが増え魅力は変わらない。
全192回のターンのうち、最初に武術道場19回+鉱山50回+大工50回+断食20回で139消費できるも、あとは休みを入れてもけっこう余る。
料理教室や教会などのあまり問題ないところに20回未満通わせたり、鉱山や大工に行ったりで時間を潰した。
うちの鍛冶屋娘
低身長低体重グラマラスという現実離れした体型になった。体重の少なさは断食道場に通いすぎたせい。
ここらへんの数値は謎が多い。身長が168行くこともあるのに、なんで鍛冶屋娘は伸びなかったのか。そのわりにスリーサイズがすごいことになっているのは何故か。
ゲームとしてどのように内部処理しているかは不明だが、8歳のうちから鉱山に詰めて陽の光も浴びずに労働してたせいで身長方面では発育不全になり、でも肉体労働で鍛えられているからムキムキムチムチになったんだなと思っている。
よその鍛冶屋娘には長身の人や胸の小さな人もいるだろうか。
鉱山・大工の回数をこなすだけで必要パラは勝手に満たされ、あとは伸ばしてはいけないパラを伸ばさないように気をつけただけ。「400未満」と条件についている気品はまさかのゼロ。鍛冶屋に必要なのはスタミナと武勇とセンスなのだ。
クリア時の娘から父への言葉は、残念ながら鍛冶屋独自のものではなく、他のガテン系進路と同じもの。「手に職ができた。男社会だけど頑張る」みたいなの。
一方、鍛冶屋専用の妖精女王のコメントは、上手いことを言ってくれる。
鍛冶屋はシステムの都合で取得が難しくなっただけの特別感はないただの職業の一つなんだが、こう言われると、「プリンセスになりたい」と夢みていた、妖精というファンタジックな存在だった娘が、今や大人になり現実的かつ人間らしい仕事に就けたというのが物語として良いなと思えた。
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