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Cyberpunk2077 ふんわりあらすじプレイ日記12 悪魔エンド

今回もネタバレ全開、そしてふんわり。もうクリア済みだがプレイ時を振り返っていく。過去記事見返したら勘違いでけっこう嘘ついてたけどふんわりだから許してほしい。

悪魔ルートへ

今回は、取得トロフィーの名称から「悪魔ルート」と呼ばれる終盤の展開と「悪魔エンド」について。ハナコ・アラサカに協力を仰ぐルートなので、「アラサカルート」とも。

屋上での選択にて、Vは遮断薬を飲みハナコに連絡する。ハナコの不審な動きはヨリノブに感知され、保護の名目で幽閉されてしまったため、まずはハナコを救いに行く。

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ミスティはその選択を嫌がる。ジャッキーを殺したのはアラサカの者だからと。「コソドロして追われて死亡」というのは自業自得なのだが、そう割り切れるものでもないのだろう。「あなたは変わった、悪い方に」とまでミスティは言う。Vの現状はアラサカの技術によるものだから、アラサカに協力仰ぐのが一番確実そうなんだ、すまん。

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ハナコ救出のために、タケムラとヘルマンが迎えに来る。

ヘルマンの行動履歴は、自分たちで管理していたRelicがヨリノブに盗まれる→上からの叱責を恐れて逃亡→カン・タオに身を寄せる→見つかったのでアラサカに連れ戻される、ということでいいのだろうか。普通なら問答無用で始末されそうだが、ヘルマンは稀有な天才らしいので勿体ないのか無事。タケムラが死亡していた場合にはヘルマンだけが迎えに来て、そこのところ少し話してくれる。

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タケムラの白スーツ。似合ってない。ミチコが白服だから合わせたのだろうか。

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Vが黒々としているので対称的である。店から出る際、タケムラはミスティにお辞儀をしていった。

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ヘルマンは事態を興味深く思っている。アラサカにテロを仕掛けたジョニーを内に持つVが、アラサカと協力するという皮肉なこの展開を。この下りまでタケムラはRelic関連のことを知らされていなかったので驚愕する。何度か一緒に行動してたのに、そうか、知らなかったんだったな。Vのことは「サブロウ殺しの目撃者で、死にかけたけどギリ助かった奴」としか認識してなかったのか。

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「あのテロリストが脳内にいるとかマジかよ……」みたいな不安げな目で見てくるタケムラ。

3人でハナコが幽閉されている家へと向かう。ケリーの自宅のそばにある、門にアラサカマークのある屋敷である。メインジョブ「LAST CARESS/最後の抱擁」開始。ヘルマンは恐らく戦闘力皆無なようで、大変怯えた様子。タケムラと二人でハナコのいる部屋を目指す。

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屋敷一階の真ん中で、正座している黒尽くめの敵がいる。悠々として大物感があると思ったが特にボスキャラでもなかった。近づくと立ち上がるけど攻撃してこないし、奇妙である。

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ハナコを連れてアラサカタワーへ向かう。ジャケット着てるヘルマンと並ぶと、プレイ時が冬なこともあってハナコ寒そうだ。そういえば作中の季節はいつなんだろう。皮膚の貼り替えができるような世界だと寒暖対策もできそうだが。

ヘルマンはひどく緊張している様子で、気を紛らわせるためかシャンパンを飲む。Vも飲むが、味がしないという。ヘルマンによれば、Vはこのままでは視覚や聴覚など様々な感覚を失っていく恐れがあるという。味覚からまず失ったというこの展開は他ルートでも共通なんだろうか。太陽の生還後も味覚ないのか?人格の入れ直しで復活してる?

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アラサカタワー到着。メインジョブ「TOTAL IMMORTAL/完全たる不死」開始。右寄りすぎだったがこの構図かっこいい。三者がそれぞれ違う方へ歩んでいく。本当はハナコの方についていかなきゃいけないシーンなのだが。

スマッシャーなど、ヨリノブの部下と戦うことが予想されるため、タケムラが戦力を集めに行く。タケムラが死んでいた場合にはVが単独で戦わなければいけなかったりする。

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階段を登りながらフォトモードに入ったら、ハナコの胸がおかしなことになるバグ。消えたというより、下方に伸びすぎて平たくなったみたいな。

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歩いた先にはサブロウの仕事部屋があった。独特なカーブを描く机があり、それも含めて室内の構造は東京にある本社の部屋と全てが同一に作られているという。同じ部屋が各国のアラサカ支社に完備されている。目をつぶっていても仕事ができるようにと、「父はそういう、細部にこだわる人なのよ」とハナコは話す。まるでサブロウが生きているかのような口ぶりなので、Vは「"だった"」とつぶやく。もう死んでるから過去形で話すのが正しいだろ、という指摘。「象徴はそう簡単に消え去らないものよ」とハナコは返す。

机の上には写真が一枚置かれており、ハナコが山車で見ていたものと同じ。サブロウとヨリノブとハナコのスリーショット。サブロウは多忙な人であったろうし、これぐらいしか家族写真がなかったのかもしれない。

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更に向かった先には、死んだはずのサブロウがいた。ホログラムのような姿で登場する。ハナコの過去形否定や「完全たる不死」というジョブ名で察しのいい人は予想がついていたのかもしれないが、素直に驚いた。サブロウは人格データを残していたのだった。

ソウルキラーは元の人間の脳を焼き潰して人格データを残す技術なため、「サブロウはもうとっくに死んでて、ヨリノブが殺した相手は影武者だったんじゃ」という説もあったりするようだ。だがサブジョブで、人格データ保存を生きたままやることに関して会話があったように思うので(うろ覚え)、50年ほどの間に技術が発展して生きたままコピーもできるようになってたはず。ヨリノブが殺したのはサブロウ本人だと思ってる。

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サブロウに対して中指突き立てたりできる。個人的にはサブロウはいきなり死ぬ人という印象ばかりで、別に嫌っちゃいないが。ハナコはヨリノブ告発にVを使うことなどを、サブロウに相談して決めていたらしい。

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アラサカ役員会議へ向かう。途中、オダと合流。Vにボコられたのでオダは複雑そうだったが、ハナコの命令だから渋々従う。タケムラが呼んでくれた戦力も集まっている。Vはサブロウの人格データが残されていたことをタケムラに告げる。タケムラも知らなかった。人格のバックアップを取る技術が存在するなら、金持ちはそりゃ残しそうなものだが。

一瞬しか出ないミチコ・アラサカについての妄想

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アラサカ役員会議へ到着。スキャンしてもみんな「アラサカ役員」とだけ表示されてそれほど面白くないのだが、奥の青髪の女性だけは「ミチコ・アラサカ」と表示される。

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ミチコという名前の女性は設定上、二人いる。サブロウの三番目の妻と、孫娘である。妻の方は故人で、ハナコとヨリノブの母。この青髪は孫の方で、サブロウの長男・ケイの娘である。父の後妻と同じ名前を娘につけるってどういうことなんだろう。後妻はケイがある程度育ってからやってきたので、母子関係っぽくはなく距離があったらしい。

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ハナコやヨリノブは日本っぽさをある程度意識したデザインだが、ミチコはぶっ飛んでいる。彼女はアラサカ内でもリベラル派でハナコやヨリノブともまた違った派閥にいるそうだから、そこらへんが反映されたのか。ちょっとハナコと会話するだけで、特に目立った活躍は見せなかった。

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海外wikiを機械翻訳して見ただけだが、原作TRPGではミチコの父ケイは既に亡くなっている。2022年にローグらに襲撃され、切腹代わりにソウルキラーを自ら使って死ぬよう言われ、脳を焼き切ったという。ケイの死により第四次企業戦争が終結した。ケイは2077年では、どこかでちょっと名前が出たような気はするが完全に空気。彼の人格データは保存されているはずなので、今後のDLCでネタにできなくもない。サブロウは跡継ぎ問題に保守的であり、「血を継ぐ男子」を据えるべきと考えてケイを後継者にしていたので、彼の死は痛手だっただろう。ヨリノブは反抗的だしハナコは女だし。

ミチコの母親はアメリカ人。国粋主義者のサブロウが知れば良い顔はしないだろうとケイは妻子の存在を公にせず、ミチコはアメリカで育った。17歳の時、恐らくはケイの死に伴い日本へ移住させられそうになったが、アメリカに留まるために自分の血筋と、それでも反アラサカ思想であることを公表して反アラサカ派の庇護を得て渡日を免れたらしい。そしてアラサカには与せず独自の道を進んでいた。2077年ではなんで役員会議にいるんだろう。

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ミチコとハナコの脚。完全なる妄想なんだが、エヴリンって本来は二人いたキャラが色んな都合で統合されて一人になったんじゃないだろうか。「Relic奪取を依頼する大物な風格を持つエヴリン」と「ジュディの親友で弄ばれて弱々しく死ぬエヴリン」は別人で、本来は前者の役割はミチコのものだったとか。ミチコについて調べるうちに、役員会議出るより反アラサカな行動をバリバリやる方が原作ミチコっぽくないかと思えてきた。青髪の共通点からくる妄想でしかないが。

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ヨリノブやハナコは原作からキャラデザが大きく変わっているのだがミチコも同じで、原作ミチコは黒髪ボブカット。髪型がエヴリンと同じで、そういうところもイメージが重なる。こじつけ。

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ハナコは役員会議の場にサブロウを呼び出す。役員とサブロウの私的な会話を開示し、サブロウが本物であることを証明する。サブロウがハナコの言葉に従えと指示し、そのハナコがVの発言を保証し、サブロウ殺しはヨリノブの仕業であることが信じてもらえそうになったが、すぐにヨリノブの部下たちが襲撃して役員の多くが殺されてしまい、あまりここに来た意味がなかった。ヨリノブは役員まで殺すほどの奴だ、と知らしめればヨリノブと対立関係にあるハナコの支持者が増えたりといいこともあるのだろうか。

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襲撃時、とっさに避難するハナコとミチコ。びびりまくりである。ヨリノブがハナコは殺すなと命じていたようなのだが、ミチコも見逃してもらえたのか、ハナコの隣にいたからたまたまセーフだったのか。

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オダは令嬢たちを守るため留まり、タケムラと二人でヨリノブの居場所を目指す。ハナコは、ヨリノブはそれでも兄だから傷一つつけてはならない、捕らえるのみだと命じる。無茶な綺麗事言いやがって、でも兄妹愛はいまだ失われてないんだな、とこの時はしんみりした。

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後は太陽ルートと似たような道を歩む。オルトに助けを乞うていないので、太陽ルートのようにオルトが敵を焼いてくれたりはしない。その代わり、途中でタケムラの部下が数人現れちょっと手伝ってくれたりする。スマッシャーのところへたどり着く時にはタケムラと二人だけになる。

スマッシャーのドアが通れない.mp4_000010083

バグ発生。スマッシャーがいる部屋へ向かう手前の扉、見た目には開いているのに透明な壁があって通れない。少し前からロードし直した。入れるはずのところから入れないというバグがたまにある。

ここはちょっと遡っただけで解決したが、小さなサブジョブの中には付近を通りかかっただけでバグフラグが知らない間に立ってしまい、ようやくバグっていることに気づいてもどこまで巻き戻せばいいのか見当もつかず諦めたものもあった。

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スマッシャー戦、敵が空中浮遊していた。攻撃すれば降ってくるのでセーフ。太陽だとローグがいきなり殺害されたが、悪魔ではタケムラは無事。「流れに身を任せろ!」などバトル用定型文をブツブツ言って盛り上げてくれる。

今回はスマッシャーを殺さないことにした。タケムラは「こんな奴に慈悲をかけるのか」と言うが、「やり直せばいいんだ。誰にだってその権利はある」とVは答える。突然優しい。生かしても殺しても心象的なもの以外は特に変わりはない。「オレ、オマエノ、仲間ニナル」とか言い出せばいいのに。

ヨリノブのもとへ到着

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ヨリノブは、やたら裾の長いバスローブ的なものを羽織って座り込んでいた。こんな服あるのか、特注かな。

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ヨリノブはバスローブ(?)の下はパンツを履いているだけで、太ももむき出しでうなだれており無駄に艶めかしい。バトルが始まるのかと思って部屋に入ったのに拍子抜け。金持ちなら特注の高性能サイバーウェアとかつけられそうだが、ハナコと同じくヨリノブにも大した戦闘力はないのか。最強キャラであるらしいスマッシャーが倒された後だと抗う気も失せているのか。

ヨリノブの目的はアラサカの崩壊だった。彼はジョニーの反アラサカ思想に共鳴していたが、ジョニーの爆弾テロを持ってしてもアラサカは今こうして存続している。彼は「自分自身が爆弾になろう」と考え、内部から変えようと動いていた。役員たちを襲撃すると同時に各国のアラサカ支社も襲わせたが、上手く行かずに腑抜けていた。

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そこにハナコが現れ、二人はイチャイチャしだす。兄妹というより恋人同士みたいな振る舞い。ハナコは「人前ではやめて」とは言うも振り払ったりせずに受け入れて膝枕する。人前じゃなかったら二人はこういうことやってるのか。一体何を見せられているんだ。

「世界が崩れる時は、必ずお前がそこにいる」とヨリノブは言う。以前にも、ヨリノブは危機的な場面でハナコと共にいたらしい。その「以前」がいつなのか、何があったのかは、作中で特に描かれていない。

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英語wikiでの20077年以前の情報。サブロウは長子ケイを跡継ぎとして育て、アラサカの黒い部分も明かしていた。ケイはクールな仕事人間に育ち非道なことも淡々と行っていたらしい。次子のヨリノブは、同じようには育てられなかった。箱入り息子とまで言えるかは不明だがアラサカの闇にはあまり触れず、21歳で東大を卒業した時に父に説明されて全てを知り、その日の晩に一人で家を出てアラサカと袂を分かち、やがて反アラサカのギャンググループを作った。

ハナコは学校にも通わないような完全な箱入り娘であったらしい。英語wikiだとハナコはサブロウにとって「目のリンゴ」という表記がよく出てきた。目に入れても可愛くない、溺愛してるという意味。ヨリノブはアラサカの闇を知って一気にグレたが、ハナコは優秀なネットランナーに育ち、密かにネットで探るうちに徐々に知っていき、闇も受け入れた。アラサカへのスタンスは異なるも、ヨリノブとハナコは仲が良く、ヨリノブ離反後も密かにネットを介して連絡は取り合っていたという。2077年設定では、ヨリノブが「内側からアラサカを変えるしかない」と思い立ってギャングを辞め帰ってきた際にも、ハナコが取りなしてサブロウに受け入れさせた。

完全なる妄想だが、ヨリノブは家を出る晩にもハナコに膝枕してもらったんだろう。アラサカは警備や軍備やその他いろいろを扱う会社で、儲かるためには治安が悪いにこしたことはないので政府をも買収して意図的に世界を荒らしていたりするようだ。当時のヨリノブがピュアな青年だったとすれば、真実を知った瞬間はまさに「世界が崩れる時」だっただろう。妹の膝で泣きたくもなる。更に妄想だが、ピュア兄貴がアラサカで生きていくのは無理だと思って家出を勧めたのもハナコだったりするんじゃないか。

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ヘルマンにも膝枕現場を目撃されてる。なんだか恥ずかしい。「疲れた」と言うヨリノブ、「もういいのよ、おやすみなさい」と言うハナコ。ヘルマンは「運命の女神は実に気まぐれだ。一生かけて抗ってきたその存在に、まさか自分自身がなってしまうとは」と謎の言葉をつぶやき、Vにはそれが理解できない様子。ポエミーな発言ではなく直球なものであると後でわかる。

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太陽エンドでは神輿にアクセスしてどうこうしたが、悪魔エンドではアラサカの大事なものである神輿に触れることはなく、アラサカの医療班によって外科的にRelicの切除を試みる。太陽ではジョニーの存在はオルトの一部となることで残り続けるが、悪魔では消滅すると考えていいだろう。

手術の間、サイバー空間のような場所でVはジョニーと出会う。ジョニーはVの選択を間違いだと言う。ジョニーが思想的に反アラサカで、与したことが許せないというのもあるようだが、複雑に絡み合ったジョニーとVの人格を物理的な処置で切り離せるはずがなく良くない結果になると危惧しているようだった。

ジョニー切除後

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Vは目覚めると医療施設にいた。起動ステーションにあるアラサカの施設で、このエンドでも宇宙空間にいることになる。メインジョブ「WHERE IS MIND?/意識の行方」開始。

Vは何故ここにいるかを覚えていない。手術の後遺症でいくらかの記憶が失われていた。視界は紫がかっており、これも後遺症で、しばらくは「音」が「紫」に感じられるという共感覚の異常のため。ただし共感覚の方はいずれ治るとのこと。ジョニーに否定されまくったこともあり、「あれ?手術したの間違いだったのでは?」とプレイヤーは不安になった。

医者のクサマさんはVが目覚めたあとで音声メモを録る。Vの手術についての所感のようなもの。船のパーツを次々と取り替えて最初のパーツが全てなくなった時、その船は元の船と同一と言えるだろうか、という「テセウスの船」に触れる。

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Vは病人服のようなものを着ている。色の異常はフォトモードでも。太陽エンドでは太陽専用の衣装説明などをメニュー画面から見られたが、こちらではメニューを開くこと自体ができない。

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病室で見たテレビニュースでは、「サブロウの人格データをヨリノブに植え付けることに成功」と報じられていた。ヘルマンの言っていたことである。サブロウはヨリノブの肉体を掌握し、息子の体で甦ったのだった。こっそりやるのではなく堂々と発表しちゃうんだな。

ハナコが「兄の体に傷一つつけるな」と言っていた真意は「いずれ父の体になるものだから」だったのだろう。ハナコはヨリノブと仲の良い兄妹だったはずなのに兄の体を渡すのかよ、と思ったが、戦い抜く覚悟がなくしおしおと座り込んでしまうメンタルの弱い兄を楽にさせてあげたいみたいな思いがあったのかもわからん。ハナコは思想の異なる父と兄を両方愛しているので、それぞれの心と体が生き続けられるこの終わり方は彼女にとってハッピーエンドだったのかもしれない。

こういう展開になってくると、Vとアラサカの因縁のはじまりであるサブロウ殺し目撃も怪しくなってくる。「サブロウは実子には甘く、それ故に油断して殺された」だと思っていた。でも本当は「乗っ取り計画の一端として殺させてみた」という可能性も。でも不確実だからそれは考えすぎかなー太陽とかでは神輿壊されて多分サブロウの人格データも多分壊れてるし。乗っ取り案はうっかり殺されてから思いついたもので、ハナコも「父殺ししといてしおしおするような兄」だから乗っ取りに賛成したのかな。

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Vは連日、様々な検査を受ける。脳波モニタリングされながらの連想ゲーム、ランニングマシンでの走行、そしてルービックキューブ。4面の簡単なものですら解けない、ほんの少しの距離を走っただけでつまずく。Vの心身は明らかにおかしくなっていた。

地上に電話をかけることができる。多分ロマンス関係か否かで差分があると思うがまだ未検証。男Vで非ロマンスのジュディとリバーはそっけない。パナムは激怒しながら心配、ケリーは穏やかに帰りを待つ。いついかなる時でもヴィクターは優しい。

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視界は普通になったものの、Vの不調は続く。連日のルービックキューブで気が狂いそうになる。検査を放棄して部屋のものを投げて暴れたりも選択できるが、とりあえず一回目は大人しく検査を受け続ける。そしてVは悪夢を見る。今はもうVの中にいないはずのジョニーに語りかけられたり、ジャッキーからRelicを渡されるシーンを追体験したり。だが何日目かで、ようやくルービックキューブを解けた。

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タケムラがVに会いに来てくれる。真っ黒な服で、悪魔ルートの真っ白な服と同じ構造でカラーリングだけ違うもの。

サブロウがヨリノブの体を乗っ取るというわりと気持ち悪い事態について、タケムラは「正義が為された」と肯定的である。Vがアラサカ一家をイカれていると言うとちょっと怒る。タケムラは現在は護衛の任を解かれ、高松へ異動するという。左遷になるのかな。主人を守れなかった護衛なわけだし。

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タケムラが死んでいた場合にはここではヘルマンが登場する。椅子の背もたれに手をクロスさせる動作などは使い回されていた。

タケムラがやってきたのは、残酷な事実を知らせるならせめて顔馴染みの口から、という配慮にやるものだった。手術は失敗し、Vの寿命問題は解決しなかったとタケムラは告げる。今は視界や知能が回復し一時的に良好な状態だが、再び悪化して数ヶ月程度で死んでしまうという。ジョニーの危惧通りに、融合しすぎたものを無理に切り離しても元通りにはなれなかった。医者の腕が悪いとかいう問題ではなく、物理的な切除ではどうあがいてもだめだったようだ。

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Vを救うためのタケムラの提案は、Vの人格データをサイコキラーにかけて別の肉体に移すというもの。だが、人格移植は気軽に行えるものではなく、適した体でなければ失敗するためすぐには行えないという。特にVはRelicの影響で変異している特殊な状態なため、適合した肉体を見つけるにはかなり時間がかかり、それまでは神輿に入れたままとなる。

サブロウ→ヨリノブの人格移植は、肉体的に近い存在である実の親子であるため成功した。ジョニー→Vの場合は、あるエンドによっては乗っ取り成功するのだが、ジョニーの保存されたRelicがプロトタイプで特別なものであり、更にデクスターによる銃撃が絶妙な威力と位置に放たれたことによる奇跡的なもので再現性が低い。

このまま死ぬか、いるかどうかもわからない適合者を待って保存されるか。保存された場合には、無防備なデータだけの存在がアラサカにどう扱われるかというのは怪しいものがあるし、本当に適合者を探してくれるかも疑わしい。ただ、軌道ステーションという地上から離れた場所に隔離されてる弱ったVから無理矢理データ吸い上げることも、そんなこともせず殺してしまうのもアラサカにとって簡単なはずなのに、ちゃんと手術してちゃんと説明して、という段階を踏んでいる時点で対応は誠実なように思う。稀有な状態だから実験してみたいってのもあるだろうけど。

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悩んだが、とりあえず契約書にサインして神輿へ行くことに。人格データに関して法律が追いついてないそうで、データとなったらモノとして扱われますよみたいな不穏な記述がある。

別れ際にタケムラは「いつか香川にこい。美味いものでも食わせてやるよ」と言う。Vがいつか無事に新たな肉体を得られることを願ってくれている。

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手術室へ向かう最後の選択肢は「アラサカに魂を売る」と表示される。この選択肢は物議を醸す。いかにもこの選択が間違いであるかのように、アラサカには裏があるんですよと示すかのような表記であるため。これは単に、悪魔ルート選択時の「アラサカに魂売るのかよ」というジョニーの発言が元になっているだけだと思う。「アラサカに対して特に悪い印象はない、V個人はコソドロして追われただけで自業自得なのに手術とかしてくれてる時点でむしろアラサカは誠意ある。ジョニーのがうぜえ。魂売るって感じではない」という考えもけっこうあるそうだ。個人的にはそんなに引っかからなかった。

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銃弾のネックレスを首から下げ、Vがゆっくりと目を閉じてエンドロールへ。目を閉じたあとで、戦闘時に死亡した時に流れるのと同じ効果音が鳴るのだが、サイコキラーにかけられて生物的に死んだことの表現か。

バッドエンド臭を感じるエンドだった。「もしかしたら助かるかも」と希望だけを残すが確実に掴めはしないまま終わる、というのは太陽エンドと同じなのだが、悪魔エンドの場合は最善の道でもVの体を廃棄して他人の体を乗っ取るわけで、それは「元のままのVが延命」ではない。体のパーツを気軽に入れ替える世界なので丸ごと入れ替えるのもその延長かもしれないが、他人の体と変異した人格とで人生を再スタートしてもそれはVと言えるのか。クサマさんがテセウスの船について呟いていたのもこういうことなんだろう。ルービック地獄になる前のあの時点でクサマさんはVの体がもうだめだとわかっていたんだろうか。

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神輿に行かず、地球帰還する方のエンドも見る。ルービックキューブを持ち帰ることもできる。タケムラはいい奴だが自由の素晴らしさをわかっていない、とVは言う。

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窓から太陽を眺めながら、Vは弾丸のアクセサリを引きちぎり、エンドロール。

太陽の時は余命数週間→余命半年になり、メニュー画面の死亡度(?)が60%になっていたが、死神だとどれくらいなんだろう。小康状態ではあるものの、90%ぐらいまで行っちゃってそうなイメージ。ここから更に助かる別の方法を探す余力もなさそうだ。


次回は星エンドについて~


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