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【スト6】SFL2023 リーグ結果振り返り【1st Stage第1-3節】(ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023)

ストリートファイター6にタイトルが変わって初のSFLですが、第2節の試合が全て終わったので簡単に振り返りを行います。
(7/18から8/11まで試合期間が空くので第3節も追記しました。)


SFL2023からのルール変更や優勝予想は以下にまとめているので合わせて参照下さい。

簡単に言うと、SFL2023は格ゲー「ストリートファイター6」がタイトルのチーム戦で、計9チームが参加し、第1ステージで6チームに絞られ(下位3チームが足切り)、第2ステージではグランドファイナルで優勝を争います。

昨年SFL2022はGood 8 Squadが国内・ワールドチャンピオンと総合優勝。
しかし、SFL2023はタイトルがスト6に変わり、全員横一線からのスタートになります。

またSFL2023ではウメハラ選手が個人のイベントをやりたい等の理由で出場を回避しました。
代わりに2015世界王者のかずのこ選手がストタイトルに復帰、SFLにも目玉選手として初参加しています。

ルール変更まとめ

SFL2023参加チームまとめ

SFL2023開始までのイベントまとめ

23/6/2
ストリートファイター6発売

23/6/17-18
レッドブルクミテ2023日本予選(優勝:翔)

23/6/25
どぐら選手がゲーミングチーム「Crazy Raccoon」に参加発表。
SFL2023はCAGにて参加する。

23/6/26
Crazy Raccoon Cup Street Fighter 6が開催。
トッププロとトップストリーマーがチームを組み、優勝を争うイベント。
これを機にストリーマーが一斉にスト6をプレイし始め、ストVとは隔世の感が感じられた。

23/7/1-2
レッドブルクミテ2023本選(優勝: Big Bird)
日本予選を優勝しLCQでも優勝した翔は堂々の3位に。
招待選手のガチくん、ボンちゃん、ときどは9位と振るわず。

23/7/6
ときど選手がゲーミングチーム「REJECT」に参加発表。
SFL2023はFAV Gamingにて参加する。

マゴ選手や実況者のアール氏等の不適切発言がニュースになる。

23/7/7
SFL2023 第1ステージ 第1節

23/7/14
SFL2023 第1ステージ 第2節

23/7/18
SFL2023 第1ステージ 第3節

第1節映像

第2節映像

第3節映像

第1ステージ第3節までの勝敗結果

第1節

[0pt]広島 vs FAV[40pt]
【先】[1]キチパ(ザンギエフ) 負 - 勝 ボンちゃん(ルーク)[2]
【中】[1]S久保(E本田) 負 - 勝 ときど(ケン)[2]
【大】[0]あくあ(JP) 負 - 勝 sako(春麗)[3]

[30pt]熊本 vs 忍ism[10pt]
【先】[0]ネモ(JP) 負 - 勝 藤村(ケン)[2]
【中】[2]ひぐち(ガイル) 勝 - 負 ジョニィ(マノン)[0]
【大】[3]Shuto(マリーザ) 勝 - 負 ももち(ケン)[2]

[25pt]G8S vs CAG[20pt]
【先】[2]ガチくん(マノン) 勝 - 負 GO1(ルーク)[1]
【中】[2]立川(ルーク) 勝 - 負 フェンリッち(JP)[1]
【大】[2]ぷげら(ディージェイ) 負 - 勝 かずのこ(キャミィ)[3]
【延】[1]立川(ルーク) 勝 - 負 GO1(ルーク)[0]

第2節

[40pt]忍ism vs DFM[0pt]
【先】[2]ももち(ケン) 勝 - 負 板z(ザンギエフ)[1]
【中】[2]藤村(ケン) 勝 - 負 ふ~ど(ディージェイ)[1]
【大】[3]ヤマグチ(ディージェイ) 勝 - 負 竹内ジョン(ジェイミー)[0]

[10pt]魚群 vs CAG[30pt]
【先】[2]まちゃぼー(ケン) 勝 - 負 かずのこ(キャミィ)[1]
【中】[0]マゴ(ジュリ) 負 - 勝 どぐら(ディージェイ)[2]
【大】[1]もけ(春麗) 負 - 勝 GO1(ルーク)[3]

[40pt]FAV vs 名古屋[0pt]
【先】[2]sako(春麗) 勝 - 負 KEI.B(JP)[1]
【中】[2]ボンちゃん(ルーク) 勝 - 負 鶏めし(ダルシム)[0]
【大】[3]ときど(ケン) 勝 - 負 あきら(キャミィ)[1]

第3節

[30pt]G8Svs 魚群[10pt]
【先】[1]カワノ(ルーク) 負 - 勝 水派(キャミィ)[2]
【中】[2]立川(ルーク) 勝 - 負 まちゃぼー(ケン)[0]
【大】[3]ガチくん(マノン) 勝 - 負 もけ(春麗)[1]

[30pt]名古屋 vs 広島[10pt]
【先】[2]あきら(キャミィ) 勝 - 負 じゃじい(ルーク)[1]
【中】[0]オニキ(キンバリー) 負 - 勝 あくあ(JP)[2]
【大】[3]KEI.B(JP) 勝 - 負 ストーム久保(E本田)[0]

[0pt]DFM vs 熊本[40pt]
【先】[0]竹内ジョン(ジェイミー) 負 - 勝 ひぐち(ガイル)[2]
【中】[1]ナウマン(ルーク) 負 - 勝 ネモ(JP)[2]
【大】[2]ふ~ど(ダルシム) 負 - 勝 Shuto(マリーザ)[3]

キャラごとの勝敗数(3節まで)

ルーク 6勝/10回登場(勝率60%)
ケン 6勝/8回登場(勝率75%)
JP 3勝/7回登場(勝率42%)
キャミィ 3勝/5回登場(勝率60%)
春麗 2勝/4回登場(勝率50%)
ディージェイ 2勝/4回登場(勝率50%)
マノン 2勝/3回登場(勝率66%)
マリーザ 2勝/2回登場(勝率100%)
ガイル 2勝/2回登場(勝率100%)
ジェイミー 0勝/2回登場(勝率0%)
E本田 0勝/2回登場(勝率0%)
ダルシム 0勝/2回登場(勝率0%)
ザンギエフ 0勝/2回登場(勝率0%)
キンバリー 0勝/1回登場(勝率0%)
ジュリ 0勝/1回登場(勝率0%)

使用キャラはケンとルークが多く、2キャラで18回登場。
それぞれ6勝と大きく勝ち星を稼いでいます。
登場キャラ数は全18キャラ中、15と比較的ばらけています。
JPも使用チームが多いものの第2節まで0勝でしたが第3節だけで3勝を稼ぎました。
JPは対策が進んで勝ち辛いと思ったものの、第3節の状況ではJPの独壇場となり、今後に注目が集ります。

第1ステージ日程

7/07(金) 第1節
7/14(金) 第2節
7/18(火) 第3節
8/11(金) 第4節
8/15(火) 第5節
8/18(金) 第6節
8/22(火) 第7節
8/25(金) 第8節
8/29(火) 第9節
9/01(金) 第10節
9/05(火) 第11節
9/08(金) 第12節

第3節までの順位

1位 FAV gaming(80pt)
2位 Saishunkan Sol 熊本(70pt)
3位 Good 8 Squad(55pt)
4位 忍ism Gaming(50pt)
5位 CYCLOPS athlete gaming OSAKA(50pt)
6位 名古屋OJA BODY STAR(30pt)
――――――(足切りライン)――――――
7位 魚群(20pt)
8位 広島TEAM iXA(10pt)
9位 DetonatioN FocusMe(0pt)

チーム状況

FAV:状態◎◎◎

チーム状況が非常にいいです。
特にsakoさんは元音ゲー出身者のためか、スト6の速いゲーム展開にも難無く適応し、インパクトへのインパクト返しや割り込みSAやジャストパリィなどスト6のシステムを使いこなし、春麗という地上戦が強いものの対空の難しいキャラを意のままに操っています。
FAVは最年長プレイヤーのsakoさんの出来次第と思っていたので、予想外の活躍です。

ときど選手、チャン・ボン老師(ボンちゃん選手)は実力の全てとはいきませんが、今の所勝ちが先行しているので、スタートダッシュとしては十分です。
この二人はレッドブルクミテに招待選手として参加し、入賞しなかったものの、そこで得た情報や実戦経験が非常に大きいです。

2022年に体調不良から不参加のりゅうせい選手は、SFL2023で復帰したもののキャラ選択が遅れ、今の所出場機会がありません。
後に述べますが、JPというキャラがプロ間で急速に対策が進んでいるため出辛い面もあります。
が、他の3選手が絶好調のため、問題ないでしょう。

総じて、2試合で80点を稼ぐ最高のスタートで、第1ステージの足切りラインが恐らく120~150点前後なので、第2ステージへの進出も高い確率になっています。

第3節追記
第3節試合なし。

熊本:状態◎◎◎

熊本は第1節で若手二人の活躍で勝利し30PTを獲得。スタートに成功しています。

ひぐち選手は学生を休学しスト6一本に絞る宣言をしてSFLでも勝利。
元々ストV以前からガイルを使っており、スト6でもガイルを使用。
ガイルはスト6ベータから製品版ではナーフ(弱体化)されているものの、現在でもトップティアーに近いキャラで、ストVと同様殴り合いも出来るしソニックからサマーなど対空迎撃も可能で地上戦も強いキャラです。

シュート選手はストVでの使用キャラ・ユリアンがスト6ではおらず、そのためユリアン使いは全員キャラ変更を迫られましたが、シュート選手はマリーザを選択し、操作タイプはモダンを選んでいます。
マリーザは癖のあるキャラで、現状トップティアーではないと思いますが、シュート選手は第1節で大将を任され勝利。マリーザが最強であると宣言しています。

シュート選手は元々SFLでも勝てない時期が長かったものの、昨年SFL2022では覚醒。地上戦が格段に上手くなり、熊本2位進出の原動力になりましたが、その好調さが維持されていると思います。

リーダーのネモ選手は、スト6でJPを選び、如何にもネモ選手が好みそうなキャラだと思いましたが、結果は出ず。
相手が国内最強クラスの藤村ケンという事もありましたが、ネモJPは画面端の時間が長すぎ、JPがやりたい設置からの遠距離戦が全く出来ませんでした。
中央ではパリィと昇龍で凌がれ、ラッシュから画面端に運ばれ、画面端から脱出出来ず死亡という典型的なケンの試合でした。

ネモ選手は皮肉な事に、会社員兼業時代の方が成績が良く、プロ専業になってから余り個人での結果が出ていません。
今後、ネモ選手の成績が上向くのかにも注目ですが、チームはひぐ・シューの二人が強いため、このままいけば第1ステージを突破する確率が高いです。

また、SFL初参加のササモ選手は熊本と提携を結んだ別チームのIBUSHIGINからの貸出選手ですが、IBUSHIGINには翔(かける)選手というレッドブルクミテで実力を示した国内若手選手が控えているため、第2ステージで翔選手を投入出来る事も大きなメリットです。(ササモ選手の活躍次第ですが。)
翔選手はJPが対策された現状でも、どの程度SFLで勝ち抜けるのかも興味深い所です。

第3節追記
第3節はひぐち選手に続きネモ選手がJPで勝利。更にシュート選手が元師弟関係ともいえるふ~ど選手との激闘を制して、40点を稼ぐ大勝で一気に2位へ踊りでました。
リーダー・ネモ選手の初日が出たのは大きく、勢いある若手二人に加えネモ選手が勝ち始めると、手が付けられないチームになりそうです。
第2ステージ進出はまず間違いないでしょう。

G8S:状態◎◎

G8Sは前年度優勝チームで、ストVでは非常に強い選手が揃っていましたが、スト6では横一線となり、ストVでの持ちキャラが使えないので他のチームよりも一層不利と言えます。
またどぐら選手は今年度別のチームで、練習パートナーの立川選手は選手に専念する等環境も変わります。

第1節では立川選手がエクストラバトルで勝利し2勝するなど活躍。
エクストラバトルではモダンルークを出してかずのこ選手のキャミィを牽制し、GO1選手のルークを引きずり出し、同キャラ戦で勝利を収めました。

ぷげら選手のディージェイもかずのこ選手と激闘を繰り広げ負けたものの、今後に期待が持てる戦いでした。

リーダーのガチくん選手はストV時代のラシードがDLCで7月に追加されるため間違いなくラシードに移行するものの、それまでは別のキャラでの戦いを強いられます。
開幕で選んだのはマノンですが、何とか一勝をもぎ取りました。
しかし、動きに不安があるため、ラシードを一刻も速く錬度を高める必要があります。
第1ステージは9月8日で終わるため、ラシードをどこで投入出来るかがポイントでしょう。

カワノ選手は第1節では出番なし。ストV後半はカワノ選手の独壇場といってもいいほどEVOを筆頭に優勝を重ねましたが、元々コーリンというキャラの特徴を最大限引き出す能力と、人読みの能力、差し返しのフィジカル、ヒットボックスというデバイスがストVに向いている(歩きガードでのフレームが少ない)が武器でした。

ただ、スト6ではコーリンやラシード等の一部キャラが独占していた高機動力・差し返し能力・画面端で削りきる能力は、いわば全キャラが持っている状態です。

・高機動力
全キャラに生ラッシュという高機動技が備わっています。
・差し返し
Dインパクトというシステム要素が加わったため、逆に相手の差し返しにも警戒する必要が出てきました。
・画面端
全キャラにDインパクトがあるため、ストVよりも画面端がより致命的になっています。
・人読み
スト6では人対策・キャラ対策が一からになるため、データ蓄積に時間がかかります。
・歩きガード
ストVでは少し歩いて距離を詰め直ぐガードする戦術が有効で、移動時のフレーム消費が少ないヒットボックスに強みがありましたが、スト6では全キャラに生ラッシュ移動があるため、スト6では余り有効な戦術ではありません。

相対的にカワノ選手がストVで武器としていた部分が他の選手にも使えるため、別の有効な武器やキャラを用意する必要に迫られています。

G8Sはポイントを稼いだとはいえ、ラシード、バイソン、コーリンといったストV強キャラがいないため、それらのスペシャリストである3人は相対的に活躍がし辛い状況です。
その分、ゲームの解析が速い立川選手が活躍出来ているとも言えます。
G8Sは恐らく第1ステージは突破すると思いますが、FAV・CAG等の上位陣に追いつくには今の状況だとやや苦しい印象です。

第3節追記
カワノ選手は水派選手のキャミィに負け。互いにミスが多く緊張が感じられた試合でしたが、カワノ選手に何をすればいいか迷いが感じられました。
その分、選手・キャラとも攻めに振りきっている水派選手が迷いなく攻めて勝利した印象です。
が、その後立川選手とガチくん選手が勝利しきっちり30点をもぎ取り順位を着実に3位に上げました。立川選手が絶好調のうちにポイントを稼いでおきたいところです。
ガチくん選手はDLCキャラ・ラシードの追加が近付きながらも、マノンの錬度を着実に上げています。コメントでありましたが現状G8Sで最強のぷげら選手を出さない布陣でも勝てているのは大きいです。

忍ism:状態◎

恐らく世界で最もスト6の仕様に詳しいももち選手は、1勝1敗のスタートでしたが、大エースの藤村選手と、隠し玉の若手のエース・ヤマグチ選手の活躍で50ポイントを稼ぎ、十分なスタートです。
特にヤマグチ選手のディージェイは圧倒的な攻撃力、破壊力で相手を粉砕し、一気に最警戒されるプレイヤーになりました。

ももち選手はケンを使っているものの、地上戦の慎重な立ち回りは余りスト6のシステムに合っていない気がします。が、今後は修正されていくと思うので、藤村・ヤマグチ・ももちの3人で大将を回すことも可能でしょう。

ジョニィ選手は第2節までで結果が出ませんでしたが、ストVでのSFLと同様、ピンポイントでの人対策を行った上で出番となりそうです。
ただ、チーム戦専門ではなく、個人大会でも6では活躍を見せて欲しい所です。

第3節追記
第3節試合なし。

CAG:状態◎

CAGは新規参加チームで、かずのこ選手を擁する最注目のチームです。
個人的にはかずのこ選手は世界で最も強い選手の一人だと思っています。

CAGはどぐら選手以外はSFLが初参加のため、どぐら選手が実質的なリーダーで、オーダー戦略など舵取り役となります。
戦力的にはかずのこ選手、戦略的にはどぐら選手が要です。
実際、2節目の対魚群戦では完全に相手オーダーを読み切って、春麗の知識が豊富なGO1選手をもけ春麗に当てる事が出来、勝利に結び付けていました。

第1節でかずのこ選手は中堅までが負け、全敗のピンチから、鬼気迫る内容でぷげら選手を退け、20PTを獲得しました。
第2節ではまちゃぼー選手のケンに負けたものの、内容は悪くないと思います。
得意の「トンオリキャラ」(空中軌道変化等の技を持つキャラ)のキャミィが合っていると思います。

どぐら選手は第2節からの出場で、ディージェイを使って無難に勝利。
元々SFLではトップクラスに高い勝率を誇っていたため、相変わらずの「SFL男ぶり」を発揮していました。

初参加のGO1選手は第1節では動きが堅く、負け。
第1節は投げ抜けが多すぎたとの反省から、第2節ではGO1選手は大将として20PTを獲得。嬉しい初勝利となりました。
フェンリっち選手はJPを使い立川と互角の戦いを繰り広げたものの逆転負け。
JPは急速にトップ間での対策が進んでいるため、レッドブルクミテでの翔(かける)選手の活躍はあったものの、SFLでは厳しくなるのではと思います。

第3節追記
第3節試合なし。

名古屋:状態○

名古屋は前年からウメハラ選手とふ~ど選手が抜け、言うまでもなく厳しいチーム運営です。
ウメハラ選手とふ~ど選手は選手として多数の勝ち点を重ねながら、ふ~ど選手は各選手の練習のセッティングやアドバイス、オーダー等の戦略立案を行っており、単に2選手が抜けたという以上のダメージです。

リーダーのあきら選手は唯一の継続参加。
あきら選手に勝ち点やオーダー戦略等の全てが掛かります。

名古屋は第2節からの試合だったものの、全敗で0PT。
全てはあきら選手が25PTを取れるかに掛かっていると思いましたが、あきら選手が負けたのではどうにもなりません。
あきら選手はストVから引き続きキャミィを使用していますが、クリスマスコスがない(?)せいか、調子が出ず。
名古屋はあきら選手を含め全員兼業なので、その部分の練習等の難しさもあると思います。

前年FAVに所属し、直近のはじめての EVOで優勝したダルシム使いの鶏めし選手はSFL初戦では負け。
ダルシムもスト6ではストVほどのキャラパワーはないのではと思われます。

またチーム・SFL新参加のKEI.B選手もJPを使って負け。JPはSFLで使っている選手が多いものの、今の所全敗しており、リリース当初より急速に勝ち辛くなっています。
その点、JPから春麗に移行し2勝を上げたsako選手は慧眼だったと思います。

元々名古屋所属ながら、昨年は新卒就職等の事情でSFLに出なかったオニキ選手は、第2節で不参加となっています。

総じて、名古屋はあきら選手のワンマンチームであるとはいえ、あきら選手が圧倒的に勝ち点で引っ張っていかないと第1ステージで足切りされる可能性が高い状況です。

第3節追記
KEI.B選手は第3節で大将として出場し、20PTを持ち帰り名古屋の救世主となりました。
第3節はKEI.B選手始めJPで勝利を収めた選手が多かったです。
自分の予想が外れてしまいました。JPの強さは未だ健在のようです。
KEI.B選手の勝ち点20により、名古屋はギリギリ足切りラインから抜けています。
今後のオーダーでKEI.B選手が大将という布陣が組めるパターンが増やせたのは大きいです。
このままいくと、DFMと広島が足切り確定になり、名古屋と魚群のどちらが足切りラインから抜けるかの争いになりそうです。

魚群:状態△

魚群は第2節から登場し、負けましたがまちゃぼー選手がかずのこ選手に勝ち10PTを獲得。悪くない内容です。

マゴ選手は負けたものの、元々メンタルの好不調で大きく結果が変わるタイプで、SFL直前に配信での不適切発言から謝罪などの騒動があり、その影響も合ったと思います。
本来の力を取り戻せば、使用キャラのジュリもトップティアーのため、問題なく活躍出来るでしょう。

もけ選手はGO1選手に負けましたが、原因は飛び(ジャンプ攻撃)が落とせなかった事と分かりきっているため、対策は可能です。
弱点の対策が出来れば今後は活躍が見込めます。

登場がなかった水派選手はキャミィで評価が高いので、今後は活躍機会があるでしょう。
総合的に悪くない状況で、まちゃぼー選手のケンを大将メインで戦って行けば第1ステージの突破も十分可能です。
恐らくもけ選手を大将中心で考えていたと思いますが、現状ではまちゃぼー選手のケンが最も完成度が高いです。

第3節追記
緒戦の水派選手はスト6初陣であっさり勝利したものの、まちゃぼー選手と大将で出たもけ選手が負けて10PTに終わりました。
もけ選手は2回連続で大将戦で負け。オーダーにはやや疑問が残ります。
今回負けたとはいえ、やはりまちゃぼー選手のケンを大将に置くべきだったかもしれません。
また戦前で評価の高かったマゴ選手が自重しているのも調子が上がらない原因です。もけ選手をしばらくは下げ、水派・マゴ・まちゃぼーの布陣で戦った方がいいと思います。
もけ選手は操作難易度が高い春麗で自滅気味に負けているため、ラシードに変更するのも手だと思います。
魚群は第3節までで0勝(20PT)と足切りラインに近く、当面は名古屋との争いになりそうです。

広島:状態△

広島はリーダーのS久保選手以外は全員が昨年と入れ替わり。
じゃじぃ選手はJeSUプロライセンスを所有していないものの、今年からライセンス非保有者でもSFLに出られる事になったため、ライセンス取得を目指しながらSFLにも出場する事になります。
キチパ選手とあくあ選手は傭兵枠として参加。
広島は第1節初戦で登場し全敗で0PT。SFL2022に初参加して最下位となっていますが、SFL2023でも苦しい状況です。

S久保選手はE本田を使用して、ときど選手を絶体絶命まで追い詰めたものの、地獄車から端に追いやられ投げシケからSAを入れられ惜敗。
ときど選手の錬度不足などからE本田による奇襲的な戦いは奏功したものの、ほんの僅かな差で負けに追い込まれた印象で、ときど選手の得たいの知れない勝負強さを感じました。
E本田自体は悪い動きではなかったため、S久保選手が今後もE本田を使い続けるのかも注目でしょう。

チーム初参加のキチパ選手とあくあ選手は、いずれも緊張からかやや動きが堅く負け。
板ザン選手の所でも書きましたが、キチパ選手もザンギエフ一本ではやはり苦しい印象。SFLで勝っていくには投げキャラのマノンやアーマーを持つマリーザなど、別のキャラも併用する必要があるのではと思います。

SFL初参加のあくあ選手は相手がsakoさんの使う春麗という不運もありましたが、使用キャラのJPはリリース当初は評価が高かったものの、プロ間では勝ち辛い状況が出ているため、今後のキャラ選択がポイントです。

じゃじぃ選手はルーク使いですが、第1節では出番がありませんでした。

総じて、広島はキャラ変更を含めた何らかの大改革をしないと上位は厳しく、キャミィ、ケン、ディージェイ、春麗等の現時点でトップティアーのキャラクターの使い手を増やしたい所です。
このまま変化がないと、第1ステージでの足切りの可能性が高いです。

第3節追記
じゃじぃ選手は第3節で先鋒として出て動きは悪くなかったものの、あきら選手に負け。セットを先制した後、接続障害で長時間待たされて、流れが変わったのは気の毒な面がありました。
S久保選手は、相手のKEI.B選手が上手すぎたのはありますが、またもE本田で惜しい試合を逃し勝利ならず。
辛うじてあくあ選手がJPで勝利し10PTを取ったものの厳しい状況は変わらず。
S久保選手が大将で負けたのが痛かったです。
今後はあくあ選手を大将に固定してポイント拡大を図っていくしかなさそうです。
S久保選手とキチパ選手はこのままでは厳しいため、キャラ変更を検討したい所です。

DFM:状態×

昨年からドラフト参加のうりょ選手が抜け、ふ~ど選手が加入したのは大きいですが、ふ~ど選手がストVで使っていたミカとポイズンはスト6にはいないため、キャラ選択で苦労しています。
当初ダルシムを使用していたものの、ディージェイにキャラを変更。
しかし、錬度の問題からか藤村選手の圧倒的なケンの攻撃力の前に結果が出ませんでした。まだ時間がかかりそうです。

リーダーの板ザン選手の使用キャラはザンギエフですが、ももち選手に惜敗。やはりザンギ一本ではやや苦しい印象です。
ザンギはキチパ選手と合わせると2敗。
他のキャラも手持ちカードに欲しい所です。

大将で出た竹内ジョン選手はジェイミーで大敗。
プロ間でも使用が少ないジェイミーは、酒を4杯飲むと強くなるものの、そこまでは起き攻めやライン上げの機会を逸するため、非常に安定させ辛いキャラクターです。
恐らくアップデートで強化されないと、下位に低迷が予想されます。
ジョン選手がストVで当初使っていたラシードがDLCで追加時期が近いため、ジェイミーに固執するよりも、取り合えずラシードに移行するのが、今後勝ち点を上げて行くのに有効だと思います。

ナウマン選手はケンを使っており、ケンはトップティアーのため使いこなせば活躍が見込めます。
とはいえ、ナウマン選手は2020年のEVOジャパン優勝以降は個人成績で低迷しており、中々上向いていません。

総じて、ふ~ど選手の加入は大きいものの、ジェイミーやザンギエフの勝ち辛さやふ~ど選手の錬度に時間がかかりそうな部分から、第1ステージの突破には黄色信号が点灯している状況です。

格ゲーチームには無関係だと思いますが、23/7/7には親チームのDFMではリーグオブレジェンド(LoL)のチームで所属選手がパワハラ被害を訴えてコーチ陣が契約解除になる等の騒動もありました。

第3節追記
現状、速くも足切りが濃厚です。
ジョン選手はひぐちガイルに封殺され、ナウマン選手も負け、大将のふ~ど選手も勝負強いシュートマリーザに競り負け、まさかの2試合連続0点に終わり、最下位を独走。
ふ~ど選手が加わって上位争いを予想していたため、自分も驚いています。
DFMはやはり、キャラの選択ミス、オーダーミスが大きいと思います。
スト6はケン、キャミィといったスタンダードキャラが上位ティアーにあり、ザンギエフ、ジェイミー、ダルシムは中位から下位になるため、今後はスタンダードキャラに変更して少しでもポイントを稼ぐ必要があります。
板z選手が好んで使う投げキャラやデカキャラはザンギ以外にもマノン、マリーザといるため、板z選手もキャラ変更は可能なはずです。
ふ~ど選手もダルシムでなくディージェイをメインにし、ふ~ど選手を大将で固定して勝率を高めたい所です。
ジョン選手とナウマン選手はどちらも勝ち星が遠いため、ジョン選手のラシード変更を含めて何らかの対策をしたい所です。
特にジョン選手は大将で出る事も多いですが、ストVのコーディーと違って下位ティアキャラで戦っているため、大将で出てもポイントを落とすリスクが高く、先鋒か中堅で出る方が良いでしょう。

23/7/24に追加になる要素について

中断期間の7月24日に大きな変更要素があり、その影響に付いて記します。

DLCキャラ・ラシードの追加

これが関係あるのは、主にガチくん・竹内ジョン・もけの3人です。
(ストVでの通称ラシード3人衆)
ガチくんはマノンで2勝、竹内ジョンはジェイミーで0勝、もけは春麗で0勝と明暗が分かれています。

ガチくんはマノンとの適合が高く、ラシードはサブで持っておいて、マノンをこのままメインにする可能性もあります。

ジョンはジェイミーという現状下位ティアキャラのため、ジェイミー強化までラシードに変更する可能性があります。

もけは春麗を使っており、強さ的には問題ないですが、SFLで結果が出ないため、ラシードに変更する可能性があります。

他の選手はケンやジュリ等スタンダードキャラが十分強いため、特にラシードに変更するとは考え難いです。
が、ラシードがキャミィやケンを凌ぐほど強い設定であれば、上記の3人以外にもラシードをメインにする選手がいてもおかしくはありません。

キャンセルドライブラッシュがワンボタンで入力可能になる

現状、出し辛いと言われているキャンセルドライブラッシュが、以下のようにワンボタンで入力可能になります。
(中P+中Kもワンボタンにまとめられるので実質ワンボタンで入力可能に変更になります。)

【クラシック】(N or →)+中P+中K
【モダン】(N or →)+パリィボタン

カワノ選手によれば、これによりルークが強化。
また、キャンセルからのラッシュが簡単になるため、全キャラの強化であると言っています。
(というより、初中級帯へ配慮した救済措置か。)

ワラキア先生がウメハラ選手専属コーチに

SFLと直接関係ないですが、立川選手が専属コーチに付いたG8SがSFL2022でワールド総合優勝になる等、スト6でもコーチングやアドバイザーが本格化する兆しがあると思います。
ストVではウメハラ選手の配信に知る人ぞ知るhighspeedwarakiaというアカウントでコンボや立ち回りのアドバイスコメントをする方がいて、圧倒的な知識量に以前から凄いと思っていましたが、今回ウメハラ選手の企画「俺を獲れ」でワラキア先生が採用されたとのことで、表舞台に登場したSF6でのワラキア先生の活躍にも期待したいです。

スト6キャラティアー

以下は筆者個人の考えるスト6キャラティアーです。

2023/7/15Ver(2023年7月15日のキャラティアー)

Sはキャミィ、ディージェイ等5キャラ。
Aのジュリ、ガイルはもう少しプロ間での研究が進んだらSに入るかも知れません。
JPはリリース直後はSで現在はAかBという位置です。実際SFLではJP使いの選手が多いものの2節で1勝も出来ていません。
Bは上位に入るには何かが足りないキャラ。リュウはギリギリBという所。
Cは現状1キャラで戦うにはかなり厳しいキャラです。

2023/8/26Ver(2023年8月26日のキャラティアー)

SFLリーグや色々な大会を見たり、選手のキャラ評を聞いているうちに、以下のようなキャラティアーに印象が変わりました。

火力が飛び抜けているディージェイと、近中遠と隙がないJPが頭一つ抜けてSSS。

Sはバランサーのルークと春麗、弾と端の状況を苦にしないキャミィ、とにかく端に持っていきやすく端攻めがループし自分は端から脱出しやすいケン。
キャミィはガイル等、ケンはキャミィ等の一部のキャラがきつそうなのがSSSに行けない理由です。
後はケンはコンボルートは多いものの技のバリエーションが多いわけではなく、シンプルな戦略のキャラなので、今後煮詰まる可能性がなくはないです。

そういう点ではルークはニガテが少なく満遍なく戦えるのは利点です。
春麗も全対応型ですが対空等の操作が難しいのが難点。操作難易度だと間違いなく春麗がSSSです。

ガイルは強いという人とそうでもないという人で評価が分かれ、現状ディージェイの方が強いためA。
マリーザはShutoマリーザが目立っていますがクラシックとモダンの使い分けなどテクニカルな運用が求められるためA。
キンバリーはオニキのCPTWW優勝で評価が上がりA。ジュリは弱いとは思いませんがやや評価ダウン。

ブランカは評価が上がりつつも大会等で使っているのがメナくらいなのでまだ分からない部分が多くB。マノンは弾キャラがきつく現状B。
本田も最初期は評価が高かったもののティアー上位のキャラとのパワー差は歴然でB。ダルシムは現状BかC。

リュウはケンのようにシステムに合った尖った武器がなくCランクにダウン。
リリーは再評価されてきてはいるもののこれからということでC。
ジェイミーとザンギは定位置のC最下位。
特にザンギはSFLでも0勝で、今後アップデートがないと余りにも未来がありません。

ラシードは出たばかりなのでどの程度強いか分からず入れていません。
ただ、実装前の評価ほど高くはないと思います。現状A~B程度でしょうか。
6のラシードはストVのラシードとはかなり変わっており6はシステム面で凌げる場面も多いため、ストVのような万能キャラではないと思います。

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