レトロゲーム博物館計画 資料展示会

今回はゲームレビューではなく、大阪で行われている「レトロゲーム博物館 資料展示会」に行ってきたので、そちらのことを書こうと思う。

まず最初に、「レトロゲーム博物館 資料展示会」とは、ゲーム文化の保護を目的とした“レトロゲーム博物館”開設を目指すプロジェクトの一環であり、会場にて懐かしの携帯・家庭用ゲーム機やゲームソフト、パソコンなどが展示されている。実際にいくつかのゲーム機を試遊することもでき、「スペースインベーダー」や「ギャラガ」といった懐かしのゲームや、3DO版「スーパーストリートファイター2X」やバーチャルボーイ(以下VB)の「レッドアラーム」などといったマイナーハードの名作、さらにビデオゲーム以前のエレメカなども一部プレイすることができる。

他にも、日本で発売された様々なビデオゲームが展示されている。

日本最初期のTVゲーム達
テレビテニスやカラービデオゲームなど


任天堂のヒット作、カラーテレビゲーム15など
残念ながら試遊できず
ツインファミコン、カセットビジョンなど
80年代のセガハードやAtariなど


PCエンジンシリーズ


3DOやPC-FXなど、第5世代のマイナーハードたち

他にも、スーパーファミコンやプレイステーションといったメジャーハードや、ゲームボーイといった携帯ハードなども展示してあり、なかなか満足できる時間を過ごせた。

特に印象的だったのは、セガマークⅢのRPG「ファンタシースター」の本体音源とFM音源の聴き比べだ。本体音源も十分綺麗だが、FM音源のBGMはまさに圧倒的。スタッフに確認したところ、FMサウンドユニットの値段は7000円ほどとのことだが、たかがBGMのために…と馬鹿にできないほどの違いが確かにあった。現代でもそう感じたのだから、当時に少年たちの衝撃たるや、想像を絶するものがある。

もう一つ印象的だったのは、VBの名作レッドアラームで、実際に試遊することができる。一応リアルタイムでもVBのことは知っていたが、当時の認識は、はっきり言って色物枠。その未来的・前衛的なデザインはとうていカッコイイと言えるものではなく、ユーザーの求めるテレビゲームのあり方とは大きく異なるものであった。結局当時は見向きもせず、今回が初めてのプレイとなった。
その衝撃はすさまじく、1995年という年代を考えたら、あまりにも革新的過ぎた。赤いワイヤーフレームで形成された、今でいうVR空間を戦闘機で自由に飛び回るそのゲーム性は現代でも、いや現代だからこそ通じるものがあり、またVBのハードの特性上、そのゲーム世界への没入感は他のハードとは次元が違った。VRが注目されてきた現代だからこそ、一度体験してほしい傑作だ。

今回訪れたレトロゲーム博物館だが、8月31日まで開催している。

関西圏在住の方以外は、決して気軽に行ける場所ではないが、レトロゲームに興味がある人は、一度足を運んでみてはいかがだろうか?きっと忘れられない(あるいは、忘れていたことを思い出す)体験になるだろう。




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