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必要ならできる

 ガイドと意志の疎通ができると言っても、常日頃からなんでもお伺いを立ててるわけじゃないんですよ。
 きちんと対話しようと思うと、きちんと集中しなければならないので…

 普段は、彼らの動作とか表情、雰囲気を見て、察しています。

 妄想の中でね!(笑)

 きちんと集中すれば、他者のガイドとも繋がれるんですよ。
 もっと言うと、他者の潜在意識とも繋がれます。
 でも、毎回必ず、好きなときにできるわけではありません。
 必要な時だけです。

 だから、
「ほかのガイドさんともっと上手に繋がれるように練習したいな~」
 とか思っても、なかなかそううまくいきません。

 なので、練習とかしません(笑)。

 必要なときには、ちゃんとうまく働くので、そういう風にできているんだな、ってことで深追いしないことにしてます。  

 必要なとき、って言うのは、ほとんどは、誰かにとってそれが必要な時ですね。
 私が欲する時じゃないのがミソなのかな。

 私から欲して、他者のガイドと繋がれたのは、ほんの数例なんです。

 その一例ですが、私のガイドに頼んで、息子のガイドに繋げてもらった事があります。

 我が家では、習い事の関係で、息子をよく泊まりがけの課外教室に参加させていました。
 先生たちが付き添ってくれて、大勢のお友達と一緒に、山や川や海で自然とふれあいながら遊ばせてくれるんです。
 幼稚園の時でしたが、普段は息子が行きたいと言えば、快く送り出していたんですけど、「スキー教室に行きたい」と言われた時に、ちょっと動揺してしまったんですよね。
 高校生が雪崩にあってしまって…といった事件が脳裏をよぎってしまったんです。

 色んな経験をさせたくて、キャンプに行かせていたけども、さすがに雪山は怖いなって思ってしまったんです。

 どうにか不安を払拭したくて、というか、息子のことをよくよく頼んでおきたくて、ガイドに頼んで、息子のガイドに繋げてもらったんです。

 息子のガイドは、「千と千尋の神隠し」に出てくる坊を巨大でマッチョなおじいさんにしたみたいな感じでしたね。

 まあ、ガイドの見た目の事はまた今度別で話すとして。

 それで、わたし、すごく怒られたんです。
 はっきりした言葉ではなくて、そういう意志を向けられたんですけど、
「侮ってもらっては困る!!!!」
 みたいな感じでしたね。
 そうやって怒られた瞬間、私は彼が言いたいことが全部わかって、しゅーんと小さくなって反省しました。

 確かに私は息子の母親ですけど、息子のガイドは私と同じか、いやいやそれ以上に息子のことを思って、息子のことを第一に考えてくれているわけです。
 息子が、息子の人生を全うできるように、全力でサポートしてくれています。

 そのガイドと、息子の潜在意識が、「スキー教室に行きたい」って言ってるわけですよ。
 きっと、息子の成長に必要な要素がそこにあるんです。
 それを、ただ私が不安だからって理由だけで、妨害していいのかって事ですよ。

 私は、息子のガイドに、
「どうか息子が、一生にかかわるような大けがをしたり、死んだりしないようにお守り下さい」
 って頼みたかったんです。

 でも、息子のガイドに怒られた瞬間、自分のそういった「お願い」は、結局は息子じゃなくて自分のために過ぎないんだってことがわかりました。

 ガイドは、 「今回は息子は必ず帰ってくる」  と教えてくれました。
 でも、
「その経験が必要であれば怪我もするし、その時が来たんであれば、死にもする。それが息子の人生なのだから」
 とも教えてくれました。

 私は浅はかでした。
 息子が怪我をしなければいい、何事もなければいい…と、ついつい思ってしまうんですが、何事もない人生なんてないんですよね。

 むしろ、つまづいたり失敗したときこそ、一回り大きくなれるいい機会なんですもん。

 そういうの、自分の人生のあれこれ色々で、身に染みて知ってると思ってたんですけど。
 我が子の事だと別だったんでしょうね。
 親バカってこういうのも言うんでしょう。

 こんな感じで息子のガイドは、私に改めてガツーンと思い知らせてくれました。
 たぶん、そんな私に対する教育ってねらいがあったからこそ、あのとき私のガイドは、息子のガイドとスムーズに繋げてくれたんだろうな(笑)

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