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MTG2年生のわたしが初めて同人即売会に参加した話

2022年4月17日のよく晴れた日。


世間がコロナによりイベントが中止になる2年前、それまで7年間欠かさず先輩のサークルを夏・冬と年2回売り子のお手伝いをしていました。

マスクも無ければソーシャルディスタンスも無い。
夢と汗の混じった、熱狂的な空間。


わたしは自分自身のサークルで出展した経験は無くいつも先輩のお手伝いをしていました。

毎回来てくれる常連さん達と挨拶をかわし、他愛の無い話や本の交換をする。打ち上げ後は深夜疲れ果てながら帰路につく。
たった年2回の、同窓会の様な、文化祭の様なイベントに、わたしは満足していました。



「2022年の夏コミは記念すべき100回目らしい。」


イベントの無くなった世界で、ふと耳にした話。
年に2回の文化祭に行けなくなってからまる2年が経った頃でした。


無い物ねだりとはよく言ったもので、規制されればされる程、思い出は鮮やかに美化され体内に溜まっていく。
灰色のスーツとはあまりにも対照的でした。



とある日の事、秋葉原のカードショップオーナーさんに声をかけられました。

「物作りしてるんでしょう?何かうちで、出してみない?」



本当はずっと、この問いかけを待っていたのかもしれない。
いつかお手伝いじゃなくて、自分で出展してみたいと、思っていたのかもしれない。

悩みつつもわたしの中で答えは既に決まっていて、親友とは一応形だけの相談をし後日オーナーさんへ返答しました。



このnoteは備考録です。


初めての出展者での参加、
とにかくトークンを作りまくりました。


時間があまりにも無いので既存トークンは初めて印刷屋さんにお願いをしました。

alphaカットは見積もりが2倍に跳ね上がりましたが、譲れませんでした。alphaのカーブは、憧れの象徴なのです。手作りの時からの拘りをなるべく再現したかったのです。


alphaカットのコーナーカーブは半径4~5mm。
alphaのカードを1枚も所持していないわたしは、仕事終わりの先輩に連絡をしスクエアカットのCE(かIE)を添えてもらいカーブの支点を測ってもらいました。

ゴールドペイント加工や紙の質にも拘ったのですが、とてもとても長くなるので割愛します。



2022年4月17日の、よく晴れた日



13時のオープンと共にわたしの緊張もMAXに。
お店のドアを開けると同時にあっという間に店内はお客さまで賑わい、〝イベント〟が出来上がりました。

久しぶりのイベントに気持ちが昂り緊張も薄れ、たまに見知った顔を見つけては照れくさくなり思わず口角が緩んでしまったのを覚えています。



イベントの為に遠征して下さった方々、
Twitterでいつも話かけてくれる方々、
Discordで対戦やアドバイスをくれる先輩、
そもそもmtgをやっていない同級生、

本当に本当に信じられない程たくさんの方に来ていただけました。


開始1時間はかなり混雑していて、店内をお会計待ちの列が折り曲がり外の階段下まで伸びてしまいました。

ゆっくりとご挨拶やお話が出来ず申し訳ない気持ちです。



mtgと言うカルチャーを好きになってからわたしの人生は大きく変わりました。
初めての趣味が出来たのです。mtgをしていなかったら、多分、イベント出展者側になる事は無かったかも知れません。



イベントに誘ってくださったオーナーさん、他出展者の皆さんやスタッフさん、販売を手伝ってくれた友達たち。

そして、あの場に足を運んでくださったり、遠征は出来ないけど、とTwitterで応援をしてくださった先輩方や代理購入まで頼んでくださった方々。
イベント後にメッセージやリプライをくださった方々。

心より感謝いたします。




深夜帰路についた頃には勿論疲れ果てていて。

たくさんの方と挨拶をし、次の大会に向けて情報交換をしたりした。
打ち上げは無くて、最寄りのマクドナルドでダブルチーズバーガーをテイクアウトした。

ポテトがちょっと、塩気が足りなかった。




mana

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