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【超大型】フィギュア用コレクションケースを特注で制作した話

この記事では、「戸建てリノベーションで製作した理想の趣味部屋」に設置した、特注コレクションケースについてまとめています。壁一面を使った、横幅5メートル、高さ2.3メートルの超大型ケースです。



特注コレクションケースの仕様

コレクションケース図面
  • 横幅:5,000mm(内寸4,915mm)

  • 高さ:2,300mm(内寸1,800mm)

  • 奥行き:560mm(内寸520mm)

  • 前面ガラス:9枚(8mm厚)※鍵固定有

  • ガラス棚:32枚(5mm厚 or 6mm厚)

  • 照明:LEDバーライト+スポットライト4灯

部屋の壁を端から5メートル、全面コレクションケースにしました。サイズ感としては、「超ブキヤケース」なら6台、「デトルフ」なら12台を並べたボリュームです。

前面は9枚の大判ガラスで、使い勝手や見栄えを重視して観音開き4セット+片開きになっています。ガラス棚も同じ幅で揃えており、内部の仕切りはないですが、陳列は9列に分割しているイメージです。重量のあるスタチューに対応するため、一部のガラス棚は厚めの物を使用しています。

照明はケース前面の上部にLEDバーライトを設置しました。端から端まで設置していますが、近くで見上げなければ、光源は見えないように配慮しています。ケースのサイズが大きく、バーライトだけで下部まで照らすのは難しかったので、補助としてケース外からもスポットライトで照らせるようにしました。


ケース正面に作業スペースを配置

ケース正面に作業スペースを配置

部屋の設計に組み込んだことで、ケース正面に作業スペースが来るよう配置しており、いつでも眺められるようにしています。ライトのON/OFFは「スマホ」や「アレクサ」で座ったまま操作可能です。



ガラス棚の詳細と配置について

1つのガラス棚が1つのディスプレイに見えるよう意識
異なる奥行きの棚を組み合わせてひな壇を形成

ガラス棚は、棚受けで支える形です。滑り止め付きで、先端はかぎ爪のようになっており簡単には動きません。棚受けを支えるチャンネルサポートは、目立たないようにブラックにしました。

ガラス棚ごとに作品やキャラクターを固めており、1つのガラス棚が1つのディスプレイに見えるよう、千鳥配置にしています。同じシリーズでアイテムが多い場合は、複数の棚でエリアを作るイメージで配置しました。

ガラス棚の奥行きは、長短の2種類を発注しました。2つの棚を組み合わせることで、綺麗にひな壇が作れます。チャンネルサポートの差し込み位置を変えれば、ひな壇の高さを5cm刻みで変更できるため、飾りたい物に合わせて調整も可能です。



制作の経緯や費用について

リノベーションの計画当初は、所持していた「超ブキヤケース」「オクタコーナーケース」に加えて、ケースの追加を検討しました。しかしながら、部屋の雰囲気に対して、市販のケースでは浮いてしまうのではないかと懸念。ハウスメーカーとも相談して、特注でコレクションケースを製作することに決めました。

仕様を自由に決められる中、下手に節約すると中途半端な物になる可能性もあったので、予算を定めずに希望を詰め込みました。見栄えだけでなく、ガラスに飛散防止フィルムを張ったり、鍵でロックできたりと、地震対策もしっかり行っています。

制作に掛かった費用は、電気工事や下地補強まで含めて約300万円でした。ケースの価格としては高価ですが、理想のコレクションケースが出来上がり、満足度はかなり高いです。



飾っているフィギュア・スタチュー

設計時に作成した配置図

前述した通り、基本的に1つの棚は1つの作品・キャラクターで構成しています。1つの棚に収まらない場合、隣接する棚に拡大してエリアを形成している感じです。飾っている物で、私の好きな作品がよく分かります。

全体の構成としては、左側がライト系なフィギュア、右側がダーク系のスタチューに分けて配置しました。下段は見下ろす形になるため、箱物やグッズを飾っています。


2024年完成予定図

かなり余裕を持った飾り方をしているとはいえ、これまでの環境からスペースが3倍以上に跳ね上がったため、現時点では空きスペースが残っている状況です。

これらを埋める商品は決まっているものの、予約・発売待ちのため、2024年に埋まりきる予定となります。



フィギュア・スタチューの固定について

ガラス棚への固定には、「フィギュア固定用シール」と「ひっつき虫」を利用しています。台座の形に合わせて使い分けており、フラットな台座なら「固定用シール」、それ以外は「ひっつき虫」です。

過去の環境では「ミュージアムジェル」を愛用していたのですが、抜群の固定力に対して、配置を換えるたびにガラスを汚しやすいのが気になっていました。綺麗に拭き取るにも手間が掛かっていたので、環境の刷新に合わせて切り替えた形です。

箱物などのグッズは、スチール製のブックエンドとマグネットを使って固定しています。



さいごに

設計時点では、価格に見合った物が完成するのか不安でしたが、想像以上にクオリティが高く、現在は毎日眺めて心が満たされています。

特注でコレクションケースを制作する事例は少なく、今回の制作に当たっても情報収集や参考資料集めに苦労しました。もし、同じように特注での制作を検討している方がいらっしゃれば、参考になれば幸いです。

コレクションケースについて質問や気になることがあれば、お気軽にTwitterでお問い合わせください。

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