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ゲームデザイナーとはなにか?

おつかれさまです。

タイトル、大きくでましたね。
サイズの話じゃないですよ、大見得を切ったということです。

◆何を言うつもりなの?

「ゲームデザイナー」と呼ばれる職業について、自分なりの考えを紹介します。
言葉というのは人によってニュアンスが違うので「絶対完璧に正しい話」というわけではありえません。
あくまで「へえ、こんな考えもあるんだねえ」とお読みいただければ。

◆ゲームデザイナーについて考えてみよう

ゲームデザイナーは「ゲームをデザインする人」です。

「ゲームデザイナー」という言葉をふわっと認識すると
→「ゲームを作る人」
になっちゃいますね。
つまり、ゲーム開発に関わる人はみーんなゲームデザイナーってことです。
…本当にそうだと思います?

「ゲームデザイナー」という言葉を少しだけ注意して認識すると、
「ゲーム+デザイナー」という2つの単語がくっついてることが分かります。

では「ゲーム」とはなんでしょうか?
「デザイナー」とは?

「ゲームデザイナー」とはどんな人間なのか、を知る(分かる)ためには
「ゲーム」と「デザイナー」について分かる必要がありそうです。

◆「ゲーム」ってなに?

お教えしましょう。
ゲームとは…ゲームとは…ゲーム…ぐぅ(お腹がなった音)

「ゲームとは?」という問いかけは非常に難しい問いです。
おそらくAIが人類を駆逐するまで定義できないでしょう。
なぜなら、みんなの中にそれぞれの定義が存在するから…!

問いかけを似たものに変えてみましょうか。
「アートとは?」という問いかけに対して、答えられる人はいるでしょうか。
いる、とは思います。
ただ、それが正しいかは怪しいですね。
「理屈は分かるけど、納得できないなー」みたいな気分になると思います。

「ゲームとは何か?」
答えは「分からない」です。
けれど、なんとなく、人によってははっきりとした定義を持っている。
それが正解だと思います。

だから、ゲーム開発に関わる人は安易に「ゲームってこういうもの」と断定せずに「ゲームってなんだろう」と常に問いかけ続けてほしいと思います。

それが、より良いゲームを作るためのスタート地点だと思うので。

…と、偉そうなことを言っていると石を投げられそうなので、
いずれ自分なりの「ゲームって何?」の考えを投稿します。

◆「デザイナー」ってなに?

こちらについてはもう少し具体的に述べることができます。

世の中には「デザイナー」という職業の人たちがいます。
洋服をデザインする人がデザイナーでしょうか。
WEBデザインに関わる人?
絵を描く人、3Dモデルを作る人?

いずれもデザイナーだと思います。
ですが、このままだと「デザイナー=作る人」になってしまいます。
その認識では「本当のデザイナー」になることができません。
(絶対完璧な考えじゃないですからね!)

デザイナーとはなにか?
これについて秀逸な説明をしてくれているサイトがあります。

「グッドデザイン賞」を手掛ける「公益財団法人日本デザイン振興会」のホームページのうち「デザインとは?」という項目が、デザインの本質について非常に的確に述べている、と考えています。
(この団体の関係者ではないですよ!)

ページ内のうち、特に重要だと思う説明を抜粋します。

誰かの生活を真に豊かにすること、またはその可能性があること。それを達成しているものごとを我々は「よいデザイン」と考えます。
「常にヒトを中心に考え、目的を見出し、その目的を達成する計画を行い実現化する。」この一連のプロセスが我々の考えるデザインであり、その結果、実現化されたものを我々は「ひとつのデザイン解」と考えます。

つまり、デザインとは…

「ヒト=ユーザーのことを考え、幸せにするために計画を立て、実現化する」
行いということになります。

デザインとは「与えるモノ」でも「教えるモノ」でもありません。
デザインとは「寄り添うモノ」であり「導くモノ」です。

洋服、WEB、絵、3Dモデル…
これらを手掛けるデザイナーは、ただ作るだけでは「良いデザイナー」とは言えません。
「誰に向けて、どう感じてほしくて、それをどうやって達成するのか」
これを綿密に考えて実行してこそ「デザイナー」になることができます。

◆ゲームデザイナーとはどういう仕事なのか

以上をまとめると、
ゲームデザイナーとは、
「ゲームを通じて、ユーザーを幸せにするために、計画を立て実行する」
「ゲームとは何かを常に問い続け、自分の中の定義を刷新し続ける」
職業になります。

いやはや、ハードルが高い感じがしますね…。

常に「ヒト=ユーザー」のことを意識しましょう。
ユーザーは「大人」「学生」「男性」という曖昧な認識ではダメです。

「JPRGのストーリーを好むが、頭を使ったバトルは苦手なヒト」
「アクションゲームが好きだけど、怖い世界観が苦手なヒト」
「乙女ゲーが好きだけど、ファンタジーより学園モノが好きなヒト」
というターゲッティング(購買層)を考えてみたり。

「中ボスを撃破した後のユーザーはアイテム所持数が減少しているはずだから、帰還ポイントを設置する」
「敵と背景の違いが分かりづらいので、敵には必ず目をつけるようにする」
「回復アイテムは必ず食べ物にして入手時に自然と嬉しくなるようにする」
というユーザーの気持ちを想像して(寄り添って)仕様を考えてみたり。

「ゲームをデザインするとはどういうこと?」
これを意識することで、ゲームデザイナーになることができると思います。

ちなみに『SEKIRO』というめちゃムズゲーがありますが、
あれだってユーザーの幸せを考えてデザインされているんですよ!
「どういうユーザーを想定しているのか」ということです。

(うーん、偉そうな記事!)

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